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2012年2月 4日 (土)

コラム1326 冬は入浴にご注意を 高齢者の死亡事故相次ぐ

和歌山県田辺市内で昨年12月から、入浴中に高齢者が死亡する事故が3件発生している。寒い季節は血圧が上昇し、熱い湯に漬かると血圧はさらに上がる。そのため、心筋梗塞や脳卒中を誘発する危険がある。逆に長湯によって血圧が低下し、立ちくらみを起こすこともある。入浴中の事故は冬季に多く、田辺市消防本部は注意を呼び掛けている。

同消防本部によると、昨年の1212日と28日、今年1月6日に市内で、7080代の女性が3人亡くなった。ともに浴槽に沈んだ状態で家族に発見され、救急隊が到着した時にはすでに心肺停止状態だった。1212日の市街地の最低気温は4・3度(平均気温8・8度)。28日が1・1度(同6・2度)で、1月6日は2・3度(同5・8度)だった。厚生労働省の統計では、2010年に家庭の浴槽内で溺死したのは3977人。そのうち65歳以上の高齢者は3540人で、全体の約9割を占めている。同市たきない町の南和歌山医療センター、救命救急科医長の川崎貞男医師(49)は「心臓病や高血圧で通院している人は特に注意が必要」と話す。対策として、居室との温度差を埋めるため、脱衣所と浴室の温度を上げること。脱衣所にはヒーターを置くとよい。熱い湯は避け、風呂に入る前に水分を取る。長湯も注意が必要。体温が上昇するとともに脈拍が上がり、心臓に負担が掛かる。体が温まると血管が広がり、血圧が低下。浴槽を出るときに立ちくらみを起こしやすい。立ちくらみで浴槽に沈み、そのまま溺死するケースもある。高血圧の薬を服用している人は、血圧が下がりやすいので注意しなくてはならないという。

紀伊民報 2012/1/25

 

 

「ヒートショック」という言葉をご存じでしょうか?寒い時期に、部屋から外に出たとき、風呂場の脱衣所で着衣脱いだとき等の気温差が体に与える影響を「ヒートショック」と言います。ヒートショックが原因で亡くなる方は年間1万人以上いると言われています。血圧に関しては急上昇したり、逆に急降下するので要注意です。特に寒さが厳しくなる冬場に入浴中、朝のトイレで亡くなる人が増加しています。風呂場の脱衣所やトイレを温かくする工夫をして「ヒートショック」から体を守ることが大事です。

店長

2012年2月 3日 (金)

コラム1325 ES細胞で視力改善 米研究チーム治験「副作用なし」

さまざまな組織になることができるヒト胚(はい)性幹細胞(ES細胞)を使って、目の網膜を治療する臨床試験(治験)で、患者の視力の改善効果があったとする成果を、米国の研究チームが英医学誌ランセット(電子版)に発表した。移植された細胞に異常や拒絶反応もないという。 

アドバンスト・セル・テクノロジー社と米カリフォルニア大のチームは、失明につながる「加齢黄斑変性」と「黄斑変性」の患者を対象にES細胞から作った網膜色素上皮を移植する治験を昨年から始めた。移植から4カ月までに患者2人の網膜色素上皮は定着、細胞の異常増殖やがん化は確認されていないという。安全性を確かめる試験で、実用化には有効性の立証が必要になるが、特殊な視力表を使った検査で視力の改善がみられたという。ヒトES細胞の治験の成果が明らかになるのは初めて。 

朝日新聞 2012/1/25

 

目がほとんど見えない人の視力を改善させたという画期的なニュースです。体のあらゆる組織や臓器になるとされる「ES細胞」を用いての再生医療の可能性を裏付ける成果として注目されます。ものがほとんど見えない女性患者さん2人に、「ES細胞」から作り出した網膜の細胞を移植した結果、2人は移植の2週間後から、他人が指を折って数を数える様子が分かるようになり、さらに3か月後には、文字を識別できるようになるなど、視力の改善が確認できたということです。副作用が出ず、安全性が確認されたことは「ES細胞」を使った治療への大きな一歩と言えます。

店長

2012年2月 2日 (木)

コラム1324 喫煙、4割減を目標 厚労省案、がん対策の柱に日本の成人の喫煙率の推移とがんの原因

国や地方自治体のがん対策の今後5年間の基本となる厚生労働省の次期計画案に、喫煙率削減の数値目標が初めて明記される。喫煙者を4割近く減らす目標になる見通しだ。厚労省は、現計画に盛り込めなかった喫煙率削減をがん対策の柱の一つにしたい考え。拠点病院の見直しなどとともに2月1日、専門家や患者で構成する協議会に示す。 

がん対策推進基本計画の案で、がん対策基本法に基づいて厚労相が作る。次期計画案では、習慣的に喫煙している成人のうち、「やめたい」と思っている全員が禁煙した状態の喫煙率を目標値とする。具体的な数値は近く公表される国民健康・栄養調査2010年版を基に計算する。09年に約35%だったやめたい人の割合は、10年はたばこの大幅値上げの影響で4割近くに達する見通し。 

計画は閣議決定され、国や自治体は目標達成の施策が義務づけられる。国は、たばこの健康被害を防ぐための国際条約に従い、全面禁煙か喫煙室以外を禁煙とする事業所の割合を現在の64%から100%にすることを目指す。たばこのさらなる値上げや公の場や職場での禁煙の法制化、たばこの広告規制や禁煙補助剤の保険適用の拡大なども検討される可能性がある。 

朝日新聞 2012/1/23

 

喫煙に関する政府の方針は、1.成人の喫煙率を下げる 2.未成年者の喫煙をなくす 3.受動喫煙を防止する の3点です。特に喫煙率については明確に目標設定されて、喫煙者を4割減らすと公言されるであろうといわれています。また、受動喫煙についても目標設定され、医療機関の全面禁煙や家庭、飲食店での規制にも着手することが盛り込まれそうです。今年の4月までには目標が公表されますが、喫煙による健康被害が軽減される方向に進むといいのですが。

店長

2012年2月 1日 (水)

コラム1323 たばこで死亡、年12万9千人 分析危険因子ごとの国内の推定死亡者数

喫煙が原因でがんなどで亡くなった大人の日本人は2007年に約12万9千人、高血圧が原因で脳卒中などで亡くなった人は約10万4千人と推定されることが、東京大や大阪大などの分析でわかった。国際医学誌プロスメディシンに発表した。 

東京大の渋谷健司教授(国際保健政策学)や池田奈由特任助教らは、高血糖、肥満、飲酒、運動不足、高塩分摂取など16の危険因子で日本人が07年にどれだけ死亡したのかを分析。これらの因子は原則として生活習慣の改善や服薬などで避けられるものだ。例えば、肺や食道のがんや心筋梗塞(こうそく)など喫煙と因果関係のあるすべての疾患について、喫煙者と非喫煙者の死亡率を比較。各疾患の年間全死亡者数から、喫煙が原因で死亡したと考えられる人数を計算した。喫煙、高血圧に次いで死者が多いのは5万2千人の運動不足、3万4千人の高血糖、やはり3万4千人の高塩分摂取などだった。複数の因子による死亡は重複して数えられている。 

朝日新聞 2012/1/28

 

死亡原因を生活習慣の観点から調べた調査です。1位が喫煙、2位が高血圧に次いで死者が多いのは、運動不足、高血糖、高塩分摂取と続きます。これらのことは、生活習慣を直そうという心がけでなんとかなるものばかりです。とは言うものの、なかなか長年の習慣を変えるのは難しいものです。「間食を減らす」「食事を薄味にする」「ウォーキングを始める」などできることから、一念発起して始めてみてはいかがでしょう。

店長

 

2012年1月31日 (火)

コラム1322 禁煙しない病院は診療報酬減 厚労省、徹底へ方針

子どもの患者や、呼吸器疾患や生活習慣病などの大人が通う病院・診療所について、厚生労働省は、屋内を全面禁煙にしていない場合は診療報酬を減額する方針を固めた。禁煙化を徹底するための誘導策だ。時期は検討中だが、2012年度中にも実施する見通し。 

厚労省によると、屋内が全面禁煙の病院は、08年時点で全体の63.8%。残る35%は喫煙室などを設ける分煙で対応している。成人の約23%(09年)を占める喫煙者にも、一定の配慮をしているとみられる。厚労省は10年2月、「受動喫煙の健康への悪影響は明らか。公共の場は原則、全面禁煙であるべきだ」との通知を自治体に出した。昨年には同省の補助を受けた研究報告でも、「人の出入り時に喫煙室から煙が漏れる」「喫煙者の肺に残った煙が徐々に吐き出される」といった理由から、「分煙では受動喫煙を防げない」との指摘があり、特に患者が集まる医療機関には、診療報酬を使って全面禁煙を促すことにした。肺がんなどのリスクを減らし、医療費抑制をはかる。

朝日新聞 2012/1/29 

 

禁煙外来の設置や受動喫煙防止など、時代の流れとして病院内イコール「禁煙」が常識になりつつありますが、屋内に喫煙場所がある病院は、ある調査では20%程度あるそうです。中には、全面禁煙をうたっているものの、非公式の喫煙場所が存在するケースもあるそうです。医療スタッフからの要望が強いというのが大きな理由のようです。厚生労働省が規制にのり出せば、全面禁煙がすすむかもしれません。

店長

2012年1月30日 (月)

コラム1321 季節のお花『シンビジウム』

みなみさん 1月の誕生花でもある「シンビジウム」。
ラン科の花は育てるのが難しいと言われますが、シンビジウムは寒さに強く、
冬に保温しなくてもよいので、洋ランを育てるのが初めてという方にも育て
やすい種類と言えます。
花色は、赤、ピンク、黄色、白、緑などで、下垂して咲く「カスケードタイプ」と
呼ばれるものもあり、多彩です。
花言葉は、「飾らない心」・「素朴」などです。
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2012年1月29日 (日)

コラム1320 足の動脈硬化 重症なら切断 冷えやしびれなどの異変に気付いて

前のコラムにもあるように、2月10日はフットケアの日です。糖尿病による足の神経症のみならず、足の動脈硬化でも重症化すると大変なことになりかねません。足の動脈硬化や糖尿病が原因で、足を切断せざるを得なくなる人は年間約1万人に上るといわれています。早期発見・治療で切断しなくて済むケースも多いですが、患者・医師ともに足の動脈硬化への認識が低いこともあり、足の異変に気付づきにくいのが現状です。足の動脈硬化の初期症状は、足の冷えやしびれ、色の変化などです。症状に気付いても病気と思わず放置することで、心筋梗塞や脳梗塞を起こすケースは少なくありません。心筋梗塞や脳梗塞になる前に、足の動脈硬化の前兆を発見することが大切です。動脈硬化かどうかは、超音波(エコー)検査や、足の甲やくるぶしのすぐ後ろにある脈の触診で調べられるそうです。以下の前兆を感じたら、専門医に相談した方がいいでしょう。

【足の健康状態セルフチェック】

1.足にしびれや冷えの症状がある

2.以前は歩けた道が、足が痛くなって歩けないが、立ち止まると10分以内に痛みが消える

3.朝晩に手足の冷えを強く感じる

4.足の皮膚の色が変わってきた

5.風呂上がりのときも足首から下が青白い

6.小さな傷でもなかなか治らない

店長

 

2012年1月28日 (土)

コラム1319 2月10日を「フットケアの日」に制定 足病変の早期発見・治療を呼びかけ

日本フットケア学会(熊田佳孝理事長)、日本下肢救済・足病学会(大浦武彦理事長)、日本メドトロニックは、糖尿病や末梢動脈疾患(PAD)・閉塞性動脈硬化症(ASO)による足病変の予防・早期発見・早期治療の啓発を目的とし、210日を「フットケアの日」として制定したと発表した。 

末梢動脈疾患、閉塞性動脈硬化症とは、足の動脈が狭くなったり、つまったりした結果、血液の流れが悪くなった状態を指す。足の冷感、しびれや色調の変化(蒼白)、間欠性跛行、安静時疼痛などの症状があり、重症化すると潰瘍や組織欠損が生じる。糖尿病神経障害、感染症、動脈硬化などが原因で起こる足病変や、動脈硬化に起因する末梢動脈疾患、閉塞性動脈硬化症による足病変は、足の潰瘍・壊死から重症化すると足切断に至る危険性がある。日頃のフットケアや足病変の早期発見・治療が重要であり、患者自らが足の状態をチェックし足の異変に気づき受診することも大切となる。 

足病変から足の切断に至った患者は、QOLADLが著しく低下するだけではなく、足切断後の5年生存率は、透析患者で14%、透析を受けていない人で42%と、生命予後にも重大な悪影響を及ぼすとの報告がある。 

実際には診断・治療が遅れ、足の切断に至る人が後を絶たない。日本では、糖尿病患者の急増や齢化社会にともない糖尿病や末梢動脈疾患、閉塞性動脈硬化症による足病変が増加しており、推計で60歳以上の約700万人が足病変を発症しており、年間1万人が重症化し足切断に至ると推定されている。

糖尿病ネットワーク 2012/1/16

 

年間1万人の方が、糖尿病などが原因で足を切断しているそうです。糖尿病患者さんの足の病変はみつかりにくく、多くの糖尿病患者さんで自覚症状が出にくいのです。糖尿病の合併症を早期に発見する上で、足をよく観察し、足の形態や足の症状をときどきチェックすることが重要です。こむら返り、足裏の違和感、足指先のしびれなどがポイントです。その他、糖尿病患者さんの場合、爪の変形、変色、たこ、発赤、乾燥が生じた場合も医師に相談した方がいいでしょう。「フットケア外来」という専門医療も増えつつあります。フットケアの日を機会に、専門医に相談してみてはいかがでしょう。

店長

2012年1月27日 (金)

コラム1318 がんを予防するための生活習慣改善 米がん学会が新ガイドライン

米国がん学会は、生活習慣を改善することでがんを予防できることを提示した「がん予防のための食事と身体活動ガイドライン2012年版」を発表した。がん予防のために個々の生活者がとるべき行動を明確に示し、健康的な生活スタイルを選ぶことのできる社会環境の整備についても言及している。 

米国では1980年代以降、肥満は急増しており、成人の肥満の割合は2倍に、小児では3倍に増加した。肥満とがんには密接な関連があり、がんによる死亡者のうち、男性14%、女性20%が過体重と関連があるとみられている。がんの多くは肥満や過体重を避け、適正体重を維持することで予防・改善が可能とみられている。部位別にみると、特に乳がんと大腸がんは肥満と関連が深いという。一方で、米国人の運動不足は深刻で、成人の半数は推奨される身体活動量の下限を満たしていない。運動不足は成人だけでなく、若者でも深刻だ。若者の44%は毎週の学校の体育クラスに参加しておらず、33%はテレビ視聴に毎日3時間以上を費やしている。また、25%はコンピュータやインターネットに毎日3時間以上を費やしているという。 

健康的な食事に関する知識の普及も課題となっている。現代生活は食品が豊富で、終日営業のコンビニやレストラン、自販機などで食品をいくらでも購入できる。それらの多くは高カロリーで栄養バランスの悪いファストフードや清涼飲料で、1回の摂取カロリーも推奨量を大きく上回る。カロリーを必要量に抑えながら栄養バランスの良い健康的な食事をとるため、適正な知識を普及する必要がある。そうした健康的な食品を販売する食料品店を身近に置くなど社会整備も求められている。「がん予防のための食事と身体活動ガイドライン2012年版」では、主な事項として次の4項目を挙げている。

1.健康的な体重を維持しましょう 

2.運動や身体活動を増やし活動的な生活スタイルを 

3.健康的な食事 野菜や果物を十分にとりましょう 

4.アルコール飲料の飲みすぎに注意 

生活習慣病予防協会 2012/1/16

 

一言で言うと、「肥満予防と運動習慣が、がん予防につながる」ということです。特に野菜と魚中心の食事メニューを多めにすることが良いとされています。それと食物繊維を多く摂ることです。日本の主食はお米ですが、玄米を取り入れると食物繊維の摂取量は多くなります。なかなか難しいのですが、早起きして朝食を食物繊維の多いメニューで習慣化するのがよいと思います。

店長

2012年1月26日 (木)

コラム1217 認知能力の低下は45歳からはじまる 英仏研究

“物忘れが多い”や“単語が出てこない”といった認知能力の低下は60歳あたりから増えると一般的には思われているが、実は45歳頃から始まっている可能性があるという研究を、英仏の研究チームが発表した。医学誌「British Medical Journal」に発表された。 

ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(UCL)とフランスの疫学公衆衛生研究センター(CESP)の研究チームは、1985年に英国で開始された「ホワイトホールIIコホート研究」の一環として、5198人の男性、2192人の女性を対象に1997年からの10年間、観察研究を行った。対象者の年齢は4570歳だった。期間中に認知能力を調べるテストを3回行い評価した。参加者に“Sから始まる単語をどれだけ思い出せるか”、“動物の名前をいくつ覚えているか”といったテストを行い、記憶力、論理的思考力、単語数や理解度、聴覚、視覚能力を調べた。年齢が進むと全てのテストの成績が下がっていくことが分かったが、特に思考力(mental reasoning)の低下が著しいという結果になった。10年間で思考力低下は、4549歳の男性では3.6%と、6570歳の男性では9.6%、女性ではそれぞれ3.6%と7.4%だった。研究者らは「心疾患などの生活習慣病を発症する割合が増えるのは、統計的に60歳前からなので、認知能力の低下も同じ時期に起こると思いがちだ。しかし実際には、45歳頃から認知能力の低下は始まっている可能性がある」と指摘する。そのうえで「心疾患の危険因子となる“肥満”、“高血圧”、“高コレステロール”などに対策することは、認知症の危険性を低下するためにも必要であることに変わりはない」と指摘している。

日本生活習慣病予防協会 2012/1/19

 

40代になると、昔と比べ物忘れが増えてきます。人の名前を忘れてしまったり、どこに何をしまったのかを忘れてしまったりと色々ですね。このような単純な物忘れが頻発する方で、そのままアルツハイマー型認知症になってしまう方の割合が非常に高いと言われています。つまり、軽い物忘れだからと言って放っておくと、高確率でアルツハイマー型認知症になってしまう恐れがあるのです。特にアレやソレなどといった言葉が会話に増えだしたら要注意です。物忘れだけで、専門医に相談するのはなかなか難しいですね。健診時に検査が受けられるようになるといいのですが。

店長