コラム1326 冬は入浴にご注意を 高齢者の死亡事故相次ぐ
和歌山県田辺市内で昨年12月から、入浴中に高齢者が死亡する事故が3件発生している。寒い季節は血圧が上昇し、熱い湯に漬かると血圧はさらに上がる。そのため、心筋梗塞や脳卒中を誘発する危険がある。逆に長湯によって血圧が低下し、立ちくらみを起こすこともある。入浴中の事故は冬季に多く、田辺市消防本部は注意を呼び掛けている。
同消防本部によると、昨年の12月12日と28日、今年1月6日に市内で、70~80代の女性が3人亡くなった。ともに浴槽に沈んだ状態で家族に発見され、救急隊が到着した時にはすでに心肺停止状態だった。12月12日の市街地の最低気温は4・3度(平均気温8・8度)。28日が1・1度(同6・2度)で、1月6日は2・3度(同5・8度)だった。厚生労働省の統計では、2010年に家庭の浴槽内で溺死したのは3977人。そのうち65歳以上の高齢者は3540人で、全体の約9割を占めている。同市たきない町の南和歌山医療センター、救命救急科医長の川崎貞男医師(49)は「心臓病や高血圧で通院している人は特に注意が必要」と話す。対策として、居室との温度差を埋めるため、脱衣所と浴室の温度を上げること。脱衣所にはヒーターを置くとよい。熱い湯は避け、風呂に入る前に水分を取る。長湯も注意が必要。体温が上昇するとともに脈拍が上がり、心臓に負担が掛かる。体が温まると血管が広がり、血圧が低下。浴槽を出るときに立ちくらみを起こしやすい。立ちくらみで浴槽に沈み、そのまま溺死するケースもある。高血圧の薬を服用している人は、血圧が下がりやすいので注意しなくてはならないという。
紀伊民報 2012/1/25
「ヒートショック」という言葉をご存じでしょうか?寒い時期に、部屋から外に出たとき、風呂場の脱衣所で着衣脱いだとき等の気温差が体に与える影響を「ヒートショック」と言います。ヒートショックが原因で亡くなる方は年間1万人以上いると言われています。血圧に関しては急上昇したり、逆に急降下するので要注意です。特に寒さが厳しくなる冬場に入浴中、朝のトイレで亡くなる人が増加しています。風呂場の脱衣所やトイレを温かくする工夫をして「ヒートショック」から体を守ることが大事です。
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