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2012年2月

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血糖値

2012年2月 6日 (月)

コラム1328 1日1時間のヨガで血糖値が低下 運動療法に期待

ヨガは糖尿病の運動療法として有用だろうか。数千年前の古代インドで発祥したというヨガは、現代では心身の健康法として人気があるが、一般的には呼吸が中心でフィットネスエクササイズとしては運動量は少ないとみられている。このほどヨガに2型糖尿病患者の血圧、血糖コントロール、酸化ストレスを改善する効果があるという研究が発表された。 

糖尿病の運動療法は、ウォーキングや水中運動などの有酸素運動と、ダンベル運動などのレジスタンス運動を組合せて行うと効果的とされる。ヨガはそのどちらでもない。有酸素運動でもない、レジスタンス運動でもない、第三の運動に運動療法としての効果があるかが注目されている。この研究はインドのGulf医科大学病院など5つの医療機関で行われた。2型糖尿病患者(4075歳)123例を、ヨガ群(60例)と対照群(63例)に分けた。ヨガ群には通常治療とともに毎朝約60分のヨガを続けるように指導し、対照群には通常治療のみを行ってもらった。両グループとも糖尿病の食事療法と運動療法を続けてもらい、糖尿病治療薬や降圧薬は3ヵ月の研究期間の間、内容を変えないようにした。ベースライン時には収縮期・拡張期血圧、空腹時・食後血糖値は、いずれもヨガ群と対照群で有意差はなかったが、11時間のヨガを行うことで3ヵ月後には、血糖コントロールが有意に低下した。 

ヨガ群では、空腹時血糖値は試験開始時の145.8mg/dLから3ヵ月後に131.4mg/dLへと有意に減少した。食後血糖値は216.0mg/dLから196.2mg/dLに減少した。HbA1c8.4%から8.3%に変化し、有意差は認められなかった。 

糖尿病ネットワーク 2012/1/27

 

ヨガで用いられる呼吸法の効用として、交感神経緊張を緩和し、副交感神経を活性化して、ストレスを和らげる効果があるといわれています。高血圧などがあり激しい運動ができない患者さんも、ヨガであれば安全に運動を行えるというメリットもあります。ヨガが有効かどうかがはっきりするには研究が必要ですが、毎日続けると血糖値や血圧値を低下させる効果を期待できるようです。

店長

 

2012年2月 5日 (日)

コラム1327 生活習慣カウンセリングで血糖コントロールが改善 長期研究で実証

糖尿病の治療に生活スタイルに関するカウンセリングに取り入れると、血糖、血圧、コレステロールのコントロールが早く改善することが、大規模な長期観察研究で確かめられた。米国糖尿病学会(ADA)が発行する医学誌「Diabetes Care」に発表された。 

研究の対象となったのは、米マサチューセッツ州の2つの医療機関を20002010年に受診した3897人の糖尿病患者。2年以上(平均7年)の追跡期間中に、食事療法や運動療法、減量のための指導を受けた。糖尿病の治療の目的は、血糖、体重、血圧、コレステロールを良好にコントロールし、糖尿病合併症を予防し、健康な人と変わらない寿命を確保すること。結果として、個別のカウンセリングを受けた患者では、血糖値、血圧値、コレステロール値が低下し目標値に到達するスピードが速かった。 

ほぼ1ヵ月に1回の対面カウンセリングを6ヵ月続けた患者では、治療目標であるHbA1c7.0%未満(日本のJDS値では6.6%未満)を達成した期間が3.5ヵ月で、カウンセリングを受けなかった患者の22.7ヵ月に比べ、大きく改善していた。 

血圧値とコレステロール値に関しても同様に大きな隔たりがあった。血圧管理目標である130/85mmHgを達成した期間は3.7週と5.6ヵ月、脂質管理目標のLDLコレステロール値100mg/dl未満は3.5ヵ月と24.7ヵ月だった。いずれもカウンセリングを受けた患者は大きく改善していた。

糖尿病ネットワーク 2012/1/27

 

病院での生活習慣のカウンセリングが糖尿病治療には重要であることは以前からわかっていました。日本には「糖尿病教育入院」というのがあって、糖尿病がどんな病気か、放って置くとどうなるか、自分の病状はどの程度なのか、治療目標はどこにおけばよいのか、などを把握するために2週間程度、病院に入院するものです。精密検査の結果を基に専門家のカウンセリングを受けられます。しかしながら、入院費は高額なので一般的といえません。特定健診の保健指導がもっと充実化して、カウンセリングようになれば多くの糖尿病患者さんが改善すると思われます。

店長

 

2012年1月18日 (水)

コラム1309 血液のかわりに涙で血糖自己測定 実用化へ向け前進

血液の代わりに涙から血糖値を測定する新しいタイプの血糖測定器を開発する研究が米国で行われており、このほど実験が成功したと発表された。糖尿病の治療では、多くの血糖測定器が使用されており、いずれも正しく使用すれば正確な測定値が得られる。器機やデバイスも改善されており、必要な血液な検体量はより少なくなり、測定時間はより短縮されている。血糖測定器も小型化が進み、より扱いやすくなった。 

しかし、血糖自己測定では患者が自分で指先などで採血しなければならず、必要な血液量はわずかであっても、自分で穿刺するのは苦手という患者は少なくない。ミシガン州立大学化学検査学部のMark Meyerhoff氏は、「世界の糖尿病患者数は35000万に上り、世界の人口の約5%が糖尿病をもっている。米国だけで糖尿病有病数は約2600万人に上る。糖尿病は増加を続けており、血糖自己測定に対するニーズは多い」と説明する。「血糖自己測定は小型の血糖測定器を使い行い、指先などで微細な穿刺針を内蔵した穿刺器で採血して行う。穿刺器具やランセットは改良が加えられ、より痛みが少なく安全に採血できるようになっている。しかし1日に数回の血糖測定が苦痛だという患者は少なくない」とMeyerhoff氏は話す。そこでMeyerhoff氏らの研究チームは、血液の代わりに涙から血糖値を正確に測定する、新しい非侵襲の測定器の開発に取り組んでいる。ヒトの代わりに12匹のウサギを使った動物実験では、涙による血糖測定は血液との相関が高いことが示された。「涙による血糖測定は実現可能であることが示された。1日に数回の侵襲性の血糖測定を強いられている患者は、涙から測定できるようなれば苦痛から解放されるだろう」と述べている。

糖尿病ネットワーク 2012/1/5

 

血糖を適正にコントロールするには、血糖自己測定でチェックする必要があります。特に、インスリン療法を行っている患者さんは、血糖の状態によってインスリンや食事などの調整が必要なため、きめ細かい血糖のチェックが必要です。血糖自己測定の際には、針で指先を刺し採血をするので、痛みを伴います。涙から血糖測定する技術は1930年代にすでに考えられていたそうです。しかし技術開発が困難で実用化に至っていませんでした。今回の研究で実用化に拍車がかかるかもしれません。

店長

2012年1月11日 (水)

コラム1302 糖尿病:患者の割合高い中小企業、検査・指導も少なく

従業員300人未満の中小企業に勤める人ほど、糖尿病患者の割合が高く、企業側から従業員に対する検査や指導などの働きかけも少ないことが、独立行政法人労働者健康福祉機構の研究班の調査で分かった。企業の規模や取り組みによって、有病率に差があることが判明したのは初めて。研究班は「勤務と治療の両立を後押しする仕組みが必要」と話す。

調査は、昨年から今年にかけて愛知県内の企業323社に実施した。従業員が50人未満の小企業、50~299人の中企業、300人以上の大企業に分けて解析した結果、1000人あたりの糖尿病の従業員の割合は、大企業39.4人、中企業47.0人、小企業63.0人と企業規模が小さいほど高かった。また、大企業の約6割は、定期健診で経過観察が必要になった従業員に定期的な検査や指導をすると答えたものの、中小企業の約7割は「何もしない」との回答だった。労働安全衛生法に基づき、大企業の多くは産業医が常勤する一方、中小企業の大半は、非常勤か不在だ。中小企業では、平日は受診しにくいなど治療継続が難しく、勤務と治療の両立に苦労する人が多いとみられる。

毎日新聞 2011/12/31

 

職場で糖尿病について相談できる人がなかなかいないのが実態のようです。大企業で産業医を常勤させたり、会社が健康指導をしているところはいいのですが、中小企業は難しいところがあります。特にインスリンを投与されている方は、周りの理解を得るのに苦労をされています。職場を中心に糖尿病の正しい理解を広がり、糖尿病患者さんが仕事に従事しながら、良い血糖コントロールを継続できるような環境作りが必要です。

店長

 

2012年1月 4日 (水)

コラム1296 糖尿病患者に“美食” 府立医大病院がヘルシーランチ考案 京都

糖尿病患者など食事療法が必要な人たちにもおいしく食事を楽しんでもらおうと、府立医科大付属病院(京都市上京区)がオリジナルのヘルシーランチ2種類を考案した。同院内のレストラン「オリゾンテ」と「フレール」で提供する。

ヘルシーランチを考案したのは、同院の糖尿病専門医や看護師、管理栄養士らで結成された糖尿病医療チーム「Team FUTABA」のメンバー。辛い糖尿病治療に明るく取り組んでほしいとの思いから、カロリーは控えつつ豊かな彩りと満足感を得られるよう素材や調理法を工夫したという。オリゾンテで提供されるのは「ヘルシープレート」(541キロカロリー、1470円)は、ブロッコリーやトマトなどの緑黄色野菜をふんだんに使用。食物繊維が豊富な十六穀米を添えて栄養バランスにも配慮した。また、フレールでは「四季菜弁当」(530キロカロリー、850円)を提供。蒸す・焼くなどの多彩な調理法を駆使し、旬の緑黄色野菜を中心とした15種類以上の食材を使用しながら、カロリーを抑えて仕上げたという。患者以外も食べることができるといい、同院は「健康を気づかっている方にぜひ試してほしい」としている。

産経新聞 2011/12/21

 

糖尿病食と聞くと「ほとんど食べられないのでは?」「味もなく、何を食べてもおいしくないのでは?」と思いがちです。でも記事のように、ほんのひと手間かけるだけで、おいしい食事にできるのです。糖尿病食の献立の基本は次の3つです。①栄養バランスのとれた食事 ②適正なエネルギーの食事 ③規則正しい食習慣  油分は不飽和脂肪酸の多い大豆製品や魚から採るように味にアクセントをつけるといいでしょう。彩りの鮮やかな野菜で、見た目の満足感も得られるよう工夫しましょう。

店長

2011年12月31日 (土)

コラム1293 40歳代から急速に増える糖尿病 【国民健康・栄養調査】

厚生労働省の調査によると、「糖尿病が強く疑われる人」(糖尿病有病者)と「糖尿病の可能性を否定できない人」(糖尿病予備群)の割合は、6070歳代だけでなく、4050歳代でも増えている。

厚生労働省が10月に公表した「2009年国民健康・栄養調査報告」によると、糖尿病有病者と予備群の合計は成人男性の30.3%、女性の25.3%に上る。年齢層別にみると、6574歳で男性41.0%、女性37.1%と割合が高まるが、50歳代でも男性28.8%(有病者12.2%、予備群16.6%)、女性24.0%(有病者7.2%、予備群16.8%)と高い割合を示している。糖尿病は40歳を過ぎると増えはじめる。40歳代でも男性の15.9%、女性の15.2%が有病者か予備群だ。40歳を過ぎたら健診を定期的に受け、糖尿病と指摘されたら医師の診断を受け、早期に適切な治療を開始することが肝心だ。

糖尿病の早期発見と治療開始により、糖尿病合併症を予防できることが、過去の多くの研究で確かめられているが、実際には糖尿病の発見が遅れる人が多い。2007年国民健康・栄養調査によると、糖尿病が強く疑われる人のうち、病院で治療を受けたことがない、もしくは継続できていない人の割合は、男性で43%、女性で46%を占めているのが現状。この結果、医師から糖尿病と言われたことがある人のうち、網膜症、腎症、神経障害がある人はいずれも10%を超え、足の壊疽がある人も0.7%いるという。

日本生活習慣病予防協会 2011/12/20

 

糖尿病の恐さは、重症化するまでほとんど自覚症状がなく、気づいたときには合併症が進行していることです。血糖値が高い状態が慢性的に続くと、動脈硬化が早期から進行し、血管内に微小な傷ができ、網膜症、腎症、神経障害などのさまざまな合併症があらわれます。糖尿病の発症は40代に多く見られますが、同じく動脈硬化の危険因子である高血圧や脂質異常も40歳を境に急速に増えていきます。健康診断で少しでも異常がわかったら、まずは専門家に相談しましょう。

店長

2011年12月28日 (水)

コラム1290 1型糖尿病の子供励ます 阪神・岩田投手が岡山赤十字病院訪れ

インスリンを分泌する膵臓細胞が壊れてしまう「1型糖尿病」の子供たちを励ますため、同じ病と闘うプロ野球・阪神タイガースの岩田稔投手(28)が、岡山市北区の岡山赤十字病院を訪れて患者らと楽しい時間を過ごした。

「岡山つぼみの会」(岡山小児糖尿病協会)などが開いたクリスマス会に岩田投手は招かれた。2~17歳の患者たちと家族ら計約80人に大きな拍手で迎えられた岩田投手は、キャッチボールをしたり、ゲームをしたりして交流。子供たちと一緒に血糖値を測定してからケーキを食べ、「おいしいね」などとやさしく声をかけていた。プレゼント交換をした岩田投手は「同じ病気で応援してくれる全国の人たちのためにも頑張りたい」。岩田投手と同じ背番号「21」のユニホームを着た広島県福山市立駅家小2年の天野遥仁君(8)は「サインもしてもらってうれしかった」と大喜びだった。1型糖尿病は生活習慣からくる一般的に言われる糖尿病とは異なる。同会の鈴木正博会長は「1型糖尿病への誤解は少なくなく、こうした活動を通して理解を広げたい。岩田投手には感謝します」と話していた。

産経新聞 2011/12/19

 

1型糖尿病であると告知されても、諦めずに夢を叶えて大舞台で活躍するスポーツ選手は、たくさんいます。その一人が、冬季オリンピック トリノ大会で、肩で息をして倒れ込みながらゴールしたクロスカントリーの選手、アメリカチームのクリス・フリーマンです。トリノ大会の時は25歳でしたが、20歳の時に1型を発症しています。トレーニング中も血糖値測定を怠らず、1日に10回もインスリン注射をすることもあるそうです。大変な治療を乗り越えて、見事な成績を上げています。ところで、1988年、1989年の2年間、日本の読売ジャイアンツにも在籍していたビル・ガリクソン投手を覚えていますか?メジャーでも通算162勝も上げたピッチャーですが、やはり彼も1型糖尿病と闘っていました。社会的貢献をした1型糖尿病者を表彰するため、日本糖尿病協会が制定した「ガリクソン賞」にその名を冠されています。

店長

2011年12月23日 (金)

コラム1286 年末・年始の食事で失敗しないコツ 上手に乗り切るための10ヵ条

年末・年始に血糖コントロールで失敗する人が少なくありません。忘年会やクリスマス、正月休みなどの年末年始の行事が続き、食事でエネルギーをとりすぎてしまうこと、お酒の飲みすぎてしまうことはよくあります。日常でちょっとしたコツを加えれば、食べすぎや飲みすぎを防ぐことができます。

年末・年始の食事で失敗しないコツ 10ヵ条

1.時間を決めて3食を食べる。だらだら食べ続けないようにする。 

2.料理は大皿で出さずに、1人分ずつを食卓に盛り付ける。 

3.食べすぎてしまいそうになったら残す。 

4.メニューの品数を増やし、野菜料理を一品加える。油を使った料理は少量にする。

5.テーブルにみかんやお菓子などをなるべく置かない。 

6.よく噛むことで食欲をコントロールできる。よく噛むと満腹感を得やすくなる。

7.冬の鍋料理は栄養面でも優れている。多品種の食材を、時間をかけて食べるので、血糖値にはやさしい。

8.お酒は適量を守る。

9.空腹で飲まない。食べながらゆっくり飲むことで、アルコールの吸収もゆっくりになる。

10.油分を含むドレッシングをたくさんかけたサラダは要注意。野菜はノンオイルドレッシングかポン酢で。

店長

2011年12月22日 (木)

コラム1285 多国籍研究陣、アジア人の糖尿病発病に関わる遺伝標識を発見

韓国をはじめとする7カ国の研究陣が、糖尿病の発病に影響を及ぼす遺伝標識(遺伝子)8つを発見した。このうち6つはアジア人にだけある。今回発見された遺伝標識を持つ人は、そうでない人に比べて糖尿発病の可能性が高いということだ。糖尿の予防に一歩近づく契機になるとみられる。国立保健研究院(院長チョ・ミョンチャン)は、「アジア遺伝体力学ネットワーク(AGEN)が09年から韓国・中国・日本・マレーシア・フィリピンの糖尿病患者2万5079人と非患者2万9611人を対象に遺伝標識を調べた結果、8つの糖尿関連遺伝子を発見した」と明らかにした。 

これら遺伝子のうち6つ(GCC1、GLIS3など)はアジア人にだけあることが確認された。AGENには韓国・日本・中国・米国・シンガポール・台湾・香港など7カ国が参加した。欧州人の糖尿遺伝子は49個だが、このうち20-30%はアジア人には見られない。こうした差は人種的特性のためだ。国立保健研究院のチョ・ユンシン研究官は「アジア人と欧州人が長い間、違った環境で暮らしながら、遺伝的な差が発生したと推定される」と述べた。欧州は肥満人口が多く、糖尿患者が多いが、アジアでは肥満でない人も糖尿にかかる。チョ研究官は「今回の研究結果が糖尿発病の可能性予測と予防、発病体系の研究、治療剤の開発などに活用されるだろう」と述べた。 

しかし遺伝標識があるからといって必ず糖尿になるわけではない。ただ、40代以降に糖尿発病の可能性が高まるため、あらかじめ対応する必要があると、国立保健研究員は説明する。

中央日報 2011/12/12

 

2型糖尿病は遺伝子による発症の可能性が30-40%と比較的低いといわれています。今回発見された遺伝子があったとしても、生活習慣を改善すれば十分に防げると考えられています。食事の改善、運動習慣をとり入れることが大事です。ただ、遺伝子が発見されたことで、糖尿病診断や新薬の開発に向けた、新たな治療・予防法の開発につながる可能性は高まります。そういう意味では重要な発見といえます。

店長

 

2011年12月18日 (日)

コラム1281 アジア人は少しの体重増加で2型糖尿病を発症

日本を含むアジアで糖尿病は急増している。生活スタイルの欧米化が急速に進んでいることが背景にある。人種や民族によって糖尿病を引き起こす仕組みは異なっていることが知られるが、アジア人ではどのような診断や治療が効果的で、生活スタイルをどう変えていけば糖尿病の改善につながるか、分かっていないことも多い。

米国のジョスリン糖尿病センターの研究者らは「アジア人は欧米人に比べ、少しの肥満が2型糖尿病の発症につながる。一見して肥満とみられない患者でも、体に脂肪がたまっている場合が多い。運動や身体活動を増やし内臓脂肪を減らすと効果的だ」と述べている。 アジア人とアジア系米国人の両方で、糖尿病は急増している。日本を含む西太平洋地域は、世界でもっとも糖尿病人口の多い地域で、糖尿病有病数は13000万人と予測されている。国別では世界でもっとも糖尿病人口の多いのは中国(9200万人)で、インド(5000万人)が続く。 「アジア人では、一見して肥満とみられない患者でも、体に脂肪がたまっている場合が多い」と研究者らは言う。アジアにおける肥満の頻度は低いが、BMIが同等ならアジア人は白人より内臓脂肪が多く、わずかな過体重でも糖尿病を発症しやすいと説明している。 

糖尿病ネットワーク 2011/12/9

 

ヨーロッパのコーカサス地方で、2型糖尿病の人に共通してみられるのは、肥満、高年齢、糖尿病の家族歴があることだそうです。しかし、2型糖尿病のアジア系米国人では正反対の特徴がみられ、年齢は若く、正常体重であることが多いという結果がこの調査でわかっています。アジア人は、肥満による糖尿病よりも、インスリン分泌低下による糖尿病発症の要素の方が強い傾向にあると考えられています。いずれにしても、低カロリーで野菜の多い食事と定期的な運動が糖尿病の進行を遅らせます。やせている方、標準体重の方で、「ちょっと最近体重が増えたかな。」と感じた方は要注意です。

店長

2011年12月 9日 (金)

コラム1272 糖尿病と歯周病 歯を失い噛めなくなると血糖値が上昇

歯周病と糖尿病などの慢性疾患との関連への関心が高まっている。東京保険医協会、東京歯科保険医協会、千葉県保険医協会の3協会は共催で、東京で医科歯科連携研究会を開催した。糖尿病と動脈硬化性疾患を中心とした心血管病変と歯周病の最近の臨床研究を総括し、歯周治療を含めた生活習慣病のコントロールを医科歯科の双方が行うことが、患者の健康寿命の延長を実現させるとの見解をまとめた。 

歯周病と冠動脈疾患、糖尿病腎症、肥満、メタボリックシンドロームなど全身疾患との関連は注目されている。また、歯周病は「糖尿病の第6の合併症」といわれるように、糖尿病患者には歯周病が多いことも知られている。その発症頻度や重症度は、血糖コントロール状態や糖尿病罹病年数とも関連が深い。厚労省の歯科疾患実態調査によると、4070歳の約半数は歯肉に歯周ポケットをもっており、日本の歯周病患者数は約5000万人、罹患率は8割以上に上るともいわれている。歯周病は、国民の健康にとって大きな脅威となっている。歯周病は歯周組織にみられる疾患群の総称で、一般的にデンタルプラーク(バイオフィルム)に起因する歯周病原細菌の感染により引き起こされる歯肉炎、歯周炎をさすことが多い。歯周ポケットの形成と不十分な口腔ケアによるプラーク量が増加にともない、グラム陰性嫌気性細菌が増加し、歯肉の炎症や歯周病を発症する。細菌感染は宿主にさまざまな免疫応答を引き起こし歯周炎を進展させる。

全国臨床糖尿病医会会長で伊藤内科クリニック院長の伊藤眞一氏は「歯周病が糖尿病の第6の合併症といわれており、罹患数の多い両疾患の合併は多い。しかし、海外では8割の糖尿病患者は糖尿病と口腔疾患の関係について内科主治医から説明を受けておらず、また歯科医、歯科衛生士の半数は通院中の患者が糖尿病であることを知らないとの報告がある」と指摘した。 

歯周病がある糖尿病患者では、歯周組織の微小血管障害、歯周結合組織の代謝の異常、免疫機能の低下や唾液の減少・口腔乾燥を発症する場合もあり、歯周病の治療により糖尿病が改善することを示した報告は多い。一方、歯周病の治療を行っても、高血糖の状態が続くと治りが悪く、再発が起きやすくなる。

三咲内科クリニック院長の栗林伸一氏は、「歯周病が進行し歯を喪失することが咀嚼力を低下させ、軟らかい食品に偏り栄養摂取バランスの悪化へとつながり、結果として食後高血糖を起こしやすくなる。口腔内の管理は重要であり、生活療法は療養の主役である患者の理解と実践が欠かせない。」と指摘した。 

 

医学界では、糖尿病の診察医と歯科医の連携が始まったばかりで、まだ十分に効果をあげているとは言いがたいようです。糖尿病が進行すると歯周病の進行スピードが速くなり、歯周病がひどくなって、食べ物を噛みにくくなると、糖尿病がさらに進行するという悪循環が発生します。歯の病気も生活習慣病と位置づけ、歯科検診を健診の項目に入れるべきでしょう。

店長

 

コラム1272 糖尿病と歯周病 歯を失い噛めなくなると血糖値が上昇

歯周病と糖尿病などの慢性疾患との関連への関心が高まっている。東京保険医協会、東京歯科保険医協会、千葉県保険医協会の3協会は共催で、東京で医科歯科連携研究会を開催した。糖尿病と動脈硬化性疾患を中心とした心血管病変と歯周病の最近の臨床研究を総括し、歯周治療を含めた生活習慣病のコントロールを医科歯科の双方が行うことが、患者の健康寿命の延長を実現させるとの見解をまとめた。 

歯周病と冠動脈疾患、糖尿病腎症、肥満、メタボリックシンドロームなど全身疾患との関連は注目されている。また、歯周病は「糖尿病の第6の合併症」といわれるように、糖尿病患者には歯周病が多いことも知られている。その発症頻度や重症度は、血糖コントロール状態や糖尿病罹病年数とも関連が深い。厚労省の歯科疾患実態調査によると、4070歳の約半数は歯肉に歯周ポケットをもっており、日本の歯周病患者数は約5000万人、罹患率は8割以上に上るともいわれている。歯周病は、国民の健康にとって大きな脅威となっている。歯周病は歯周組織にみられる疾患群の総称で、一般的にデンタルプラーク(バイオフィルム)に起因する歯周病原細菌の感染により引き起こされる歯肉炎、歯周炎をさすことが多い。歯周ポケットの形成と不十分な口腔ケアによるプラーク量が増加にともない、グラム陰性嫌気性細菌が増加し、歯肉の炎症や歯周病を発症する。細菌感染は宿主にさまざまな免疫応答を引き起こし歯周炎を進展させる。

全国臨床糖尿病医会会長で伊藤内科クリニック院長の伊藤眞一氏は「歯周病が糖尿病の第6の合併症といわれており、罹患数の多い両疾患の合併は多い。しかし、海外では8割の糖尿病患者は糖尿病と口腔疾患の関係について内科主治医から説明を受けておらず、また歯科医、歯科衛生士の半数は通院中の患者が糖尿病であることを知らないとの報告がある」と指摘した。 

歯周病がある糖尿病患者では、歯周組織の微小血管障害、歯周結合組織の代謝の異常、免疫機能の低下や唾液の減少・口腔乾燥を発症する場合もあり、歯周病の治療により糖尿病が改善することを示した報告は多い。一方、歯周病の治療を行っても、高血糖の状態が続くと治りが悪く、再発が起きやすくなる。

三咲内科クリニック院長の栗林伸一氏は、「歯周病が進行し歯を喪失することが咀嚼力を低下させ、軟らかい食品に偏り栄養摂取バランスの悪化へとつながり、結果として食後高血糖を起こしやすくなる。口腔内の管理は重要であり、生活療法は療養の主役である患者の理解と実践が欠かせない。」と指摘した。 

 

医学界では、糖尿病の診察医と歯科医の連携が始まったばかりで、まだ十分に効果をあげているとは言いがたいようです。糖尿病が進行すると歯周病の進行スピードが速くなり、歯周病がひどくなって、食べ物を噛みにくくなると、糖尿病がさらに進行するという悪循環が発生します。歯の病気も生活習慣病と位置づけ、歯科検診を健診の項目に入れるべきでしょう。

店長

 

2011年12月 8日 (木)

コラム1271 米で糖尿病患者の視覚障害が減少傾向

米国で糖尿病患者における新規の視覚障害が減少傾向にあることが、米国疾病管理予防センター(CDC)の「Morbidity and Mortality Weekly Report」で報告された。CDC疫学者のNilka Burrows氏らによる検討で、視覚障害を報告した粗糖尿病患者数が、1997年の26%から2010年には18.6%へと低下していた。

研究では、1997-2010年の全米健康調査(National Health Interview Survey)データを用いて、糖尿病患者における視覚障害の自覚の有無、また過去数年の眼科医受診の有無について分析を行った。その結果、同期間に視覚障害を自覚した糖尿病患者は270万人から 390万人に増加していたが、年齢調整後の新規有病率は1997年の23.7%から2010年の16.7%へと有意に低下していた。毎年眼検診を受けている糖尿病患者の割合は63%と横ばいだった。有病率減少の主な要因は、血糖コントロールをはじめとする糖尿病管理の改善であり、加齢の影響はほぼ認められなかった。

今回の研究結果について、米レノックスヒル病院(ニューヨーク)内分泌科のMinisha Sood氏は「勇気づけられる結果だ」としながらも、「それで安心するのは誤りだろう」と警鐘を鳴らしている。糖尿病が新規に診断された時点で、視覚障害はすでに5-10年共存しており、視覚障害を有する糖尿病患者は劇的に増加する可能性があるためである。

 

糖尿病網膜症は、糖尿病腎症・神経症とともに糖尿病の3大合併症のひとつで、日本では成人の失明原因の第一位となっています。血糖が高い状態が長く続くと、網膜の細い血管は少しずつ損傷を受け、症状が進行します。最初は自覚症状がありません。症状としては、視力の低下や飛蚊症といった症状が現れますが、この状態ですでに重症という診断になります。糖尿病患者さんは年一度、眼科検診を受けることが重要です。

店長

2011年12月 4日 (日)

コラム1267 糖尿病早期発見に「HbA1c」値

40、50代の“糖尿病予備群”の8割近くが、過去1~2カ月間の平均血糖値を反映する自身の「HbA1c(エイチビーエーワンシー)」値を知らないことが、製薬会社「ノボ ノルディスク ファーマ」の調査で分かった。日本糖尿病学会のガイドラインでは4.3~5.8が基準値とされている。

調査は9月、健康診断や人間ドックなどで「血糖値が高め」「境界型(糖尿病とはいえないが、血糖値が正常ともいえない)」などと指摘されたことのある全国の40、50代の男女1200人を対象に実施した。それによると、「自身のHbA1c値(直近の測定値)を覚えていますか」の問いに、77.7%が「覚えていない/分からない」と回答。糖尿病に関する記述の中から正しい項目を選ぶ設問では、6割超が「予備群のときから心筋梗塞や脳梗塞につながる動脈硬化が進行する」(正答率35.8%)、半数以上が「糖尿病の人は心筋梗塞や脳梗塞を発症しやすい」(同43.8%)を選ばなかった。これらはいずれも正しい記述。朝日生命成人病研究所(中央区)の大西由希子治験部長は「早い段階で積極的な治療に入ることができる」として、HbA1cの値を意識するよう呼びかけている。

産経新聞 2011/11/29

 

HbA1cは、糖尿病の診断基準として注目を集めている数値です。長期的に見た血糖状態を把握することで、より早く、適切な判断ができます。過去にさかのぼって血糖状態を把握できることから、長期の血糖コントロール状態がわかる重要な検査です。これから忘年会、お正月などのイベントを控えて、食生活も乱れがちです。12月、1月の食事の状態が、2月、3月のHbA1c値に現れます。食事の最初に食物繊維の多いものを食べる、よく噛んで食べる、そして食べ過ぎに注意。2月、3月の検査を意識して、食事に注意しましょう。

店長

2011年11月30日 (水)

コラム1263 糖尿病、意識低い県民/ 香川県の配偶者、結果「6割知らない」

40~50代の香川県民の6割近くが、配偶者の糖尿病の検査結果を知らない―。製薬会社のノバルティスファーマ(東京)がこのほど、こんな調査結果を発表した。2008年に糖尿病の受療率が全国ワースト1位になった香川だが、その背景に、家族の病気に対する意識の低さがあることを裏付ける結果にもなった。調査は、太っている▽おやつを必ず食べる▽運動不足―など、2型糖尿病のリスク因子を複数持つ妻・夫の配偶者を対象に、糖尿病リスクが増してくる40~50代の全国各都道府県100人(男女各50人)ずつ、計4700人に実施した。それによると、糖尿病リスクを有する妻・夫が受けた検査結果(HbA1C)について、「知らない」と回答した人が57%(全国平均54%)を占めた。同様に妻・夫の血糖値の検査結果を知らない割合は44%(同41・8%)に上り、配偶者の発症を見逃す危険性が高いことが分かった。配偶者が糖尿病になる可能性に関しては、「なると思う」としたのは13%で、「分からない」を合わせて残りの約9割が不安視していない状況も浮かび上がった。性別で見ると、女性の22%が「(夫が)なると思う」としたのに対し、男性で「(妻が)なると思う」としたのは4%にとどまった。

 

 

このほか、糖尿病は血液検査によって早期発見できることを理解している割合は44%(同40・2%)で、尿検査などで確定できると誤解している人が多いことも明らかに。40歳以上で糖尿病リスクが高まることを知っている割合は21%(同19・4%)だった。

調査結果について、坂出市立病院の大工原裕之・糖尿病内科部長は「糖尿病の治療は大きく進歩し、早期治療で大きな効果を得られる。定期検査の受診はもちろん、夫婦間で結果を確認し合うなど、病気の見逃しを防ぐコミュニケーションを取って早期発見につなげてほしい」としている。

四国新聞 2011/11/25

 

香川県は糖尿病対策に特に力を入れています。厚生労働省による調査で、糖尿病治療を受けている推定患者数を人口10万人あたりで示した「受療率」が、入院、外来を合わせ、初めて全国ワースト1となったためです。糖尿病は早期発見大事なのと、家族の支援が必要な病気です。定期検査の受診はもちろん、夫婦間で結果を確認し合うなど、健康についてコミュニケーションをとることが大切ですね。

店長

 

2011年11月10日 (木)

コラム1243 「糖尿病予備群の段階から動脈硬化は進行」知らない人は6割

製薬企業のノボ ノルディスク ファーマは、特定健診や人間ドックなどで「血糖値が高め」などと指摘された4050代の男女1200人を対象にアンケート調査を行った。予備群の時から高血糖により動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞を発症するリスクが高まっている可能性があるにもかかわらず、4人に1人が「まだ大丈夫」と思っている実態があきらかになった。

調査は今年9月にインターネットを使い行った。それによると、健診などで「血糖値が高め」、「糖尿病予備群」などと指摘されたにもかかわらず、25.0%は「糖尿病と診断された訳ではないので、まだ大丈夫」と思っていることが分かった。また、糖尿病に対する知識・理解度を聞いた質問では、6割以上が「糖尿病の予備群の時から、心筋梗塞や脳梗塞につながる動脈硬化が進行する」(正解率35.8%)ことを知らず、半数以上が「糖尿病の人は心筋梗塞や脳梗塞を発症しやすい」(同43.8%)ことを知らないことがあきらかになった。 

7割は「糖尿病は40歳を過ぎると発症する危険性が高まる」(正解率29.9%)、8割以上が「糖尿病と診断される前からインスリンを分泌する膵臓の機能は低下している」(同18.8%)といった糖尿病に関する基本的な知識をもっていないことが示された。 

日本生活習慣病予防協会 2011/11/2

 

糖尿病を発症していない前段階ではほとんど自覚症状はありませんが、血管の中では動脈硬化が進行している可能性が高いです。これを放置しておくと、心筋梗塞や脳梗塞の発症リスクを高めてしまうので、正しい知識を得たり、専門家に相談するなどして、生活習慣を改善することが大切です。過去2~3ヵ月の平均血糖値を反映するHbA1cの検査を受ければ、糖尿病を早期に発見ができ、早い段階で血糖値管理を始めることができます。40代になったらぜひHbA1cの検査を受けましょう。

店長

2011年11月 9日 (水)

コラム1242 糖尿病患者の理想的な受診は2週間に1回 米調査

2週間ごとにプライマリケア医の診察を受ける糖尿病患者は、血糖値、血圧値、コレステロール値のコントロールが早く目標に達することが、米国の調査であきらかになった。 

良好な治療成果を得るために、糖尿病患者の受診間隔は、どれくらいが理想的なのだろうか。この疑問を検証するため、米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院(ボストン)のFritha Morrison氏らは、糖尿病患者(18歳以上)26,496人のデータを対象に調査した。これらの患者は、20001月から20091月に、少なくとも2年間プライマリケア医の診察を受けていた。調査の結果、より短い間隔で受診していた患者の方が短期間で血糖値、血圧値、コレステロール値を改善でることができることが分かった。これらを適正にコントロールすることで、糖尿病合併症の危険性が低減するが、米国の多くの糖尿病患者がコントロールできていないのが現状。 

糖尿病治療ガイドラインも、どの程度の頻度で医師の診察を受けるべきかを明確に示していない。著者らは、2週間に1回程度の受診が好ましいとの考えを示している。治療目標であるHbA1c7.0%未満になるまでの時間の中央値(median)を比較したところ、12週ごとに医師の診察を受けた患者では、「インスリン治療なし」では4.4ヵ月、「インスリン治療あり」では10.1ヵ月だった。一方、36ヵ月ごとに診察を受けた患者では、「インスリン治療なし」で24.9ヵ月、「インスリン治療あり」で52.8ヵ月だった。 

研究者らは、プライリケアで治療を受ける糖尿病患者の受診間隔は短い方が、HbA1cを目標値まで下げるための時間は短くなるとして、2週間ごとの受診を勧めている。 

日本生活習慣病予防協会 2011/11/1

 

糖尿病の場合、通院回数の多い患者さんの方が血糖コントロールは良くなる傾向があるようです。日本でも2週間に1回か、1カ月に1回程度受診している患者さんが多いです。近所の開業のかかりつけの医院に通院されるのであれば、病院と比べて通院時間や待ち時間が短いでしょうし、血圧などもそのつどチェックできますから、「かかりつけ医院への通院を2週間に1度」を基本とした方がいいと思います。

店長

 

2011年10月29日 (土)

コラム1231 糖尿病になると若いうちから加齢症状があらわれる 早期治療が大切

米ミシガン大学のChristine T. Cigolle准教授らは「50歳代の糖尿病患者では、糖尿病でない同年代の人より“加齢疾患”が早くから出現し、危険性は2倍に上る」との研究結果を「Journal of General Internal Medicine」に発表した。 

Cigolle准教授らは、ミシガン大学による全国規模の長期調査「Health and Retirement Study」をもとに、米国の2004年時点で51歳以上だった18,908人のデータを分析し、各年齢層別に比較した。その結果、糖尿病のある5170歳の成人では、糖尿病のない人に比べ、年齢の高い人がかかりやすい病気の発症が増えることが研究で分かった。そうした“加齢疾患”には、認知障害、失禁、転倒、浮動性めまい、視覚障害、疼痛などがある。特に中年期の糖尿病患者ではその差は顕著にみられた。ただし、年齢を追うごとにその差は縮小した。研究では、これまで想定していた年齢よりも早い段階で、糖尿病を発見し治療を開始するのが望ましいことが分かった。「糖尿病を早期・発見治療できれば、“加齢疾患”を効果的に予防できるようになる」とCigolle氏は話す。 

糖尿病ネットワーク 2011/10/19

 

これらの加齢疾患は、糖尿病の合併症の中の神経障害に関連していると思われます。神経障害は最も発症率が高く、比較的早期から症状が現われるのが特徴です。糖尿病による合併症は、様々な組織や臓器で多発的に起こります。いろいろな症状が出てくるのが、糖尿病の怖いところです。血糖値が高めだとわかった時点で、早め早めの対策を打つことが必要です。

店長

2011年10月22日 (土)

コラム1224 「指先HbA1c検査」の薬局店頭実施 13%が糖尿病 16%が予備群

糖尿病診断アクセス革命事務局(代表:矢作直也・筑波大学大学院内分泌代謝・糖尿病内科准教授)は、2010年10月より東京都足立区内の9ヵ所の薬局・ドラッグストア店頭で指先HbA1c測定による糖尿病スクリーニングを実施するというプロジェクトを続けてきた。プロジェクト開始後1年で、検査を受けた人は500人を超えたと発表した。
「糖尿病診断アクセス革命」は、指先微量採血によるHbA1c測定を身近な薬局で受けられるプロジェクト。血液検査へのハードルを下げ、未発見・未治療の糖尿病の患者や糖尿病予備群に、広く検査の機会を提供することをめざしている。筑波大学・東京大学と足立区薬剤師会・医師会・NPO法人ADMSの共同研究プロジェクトとして、足立区内の9薬局で開始された。
HbA1c(ヘモグロビンA1c)は、血糖コントロールの善し悪しを表す指標。赤血球中のヘモグロビンのうち、ブドウ糖と結合しているヘモグロビンの占める割合を百分率であらわしている。検査の時点から過去1~2ヵ月間の血糖状態を反映し、国内の現在の基準値(JDS値)は5.8%未満。
2010年10月から1年間に、HbA1c検査を受けた人は538名(糖尿病治療中の人は対象外)に上った。このうち、糖尿病が強く疑われた人(HbA1c:6.1%以上)は約13%、糖尿病予備群と疑われた人(HbA1c:5.6%~6.0%)は約16%。3割近くの人が医療機関での検査が必要と判定された。該当する人には、糖尿病またはその予備群の疑いで受診を勧奨した。
日本生活習慣病予防協会 2011/10/12

薬局の店頭でHbA1cを測定できるという画期的なお話です。この実験で、メタボ健診の対象年齢外である40歳未満の男性でも、約9%に糖尿病の疑いがあることがわかったそうです。より早期に糖尿病の予兆を発見できたのです。男性では約3人に1人、女性では約2人に1人が定期的な健康診断を受けていません。検診を受けていない人でも簡単に検査を受けられます。このような取り組みをすすめるべきだと思います。
店長

2011年10月20日 (木)

コラム1222 インド 糖尿病が結核の感染拡大を助長

国際糖尿病連合(IDF)はインドでの糖尿病の状況について、昨年の死者数は世界最多の約100万人に上ったとしているほか、患者数が2030年までに8700万人に達すると予測している。さらに、同国では糖尿病が結核の感染拡大を助長しているという。
世界保健機関(WHO)によれば、インドには現在5000万人を超える糖尿病患者がおり、これらの患者が結核に感染する確率は通常の2~3倍に上る。糖尿病によって免疫システムが弱まることが理由だという。またインドは結核患者数も世界最多で、毎年900万人とされる世界の新規結核感染者のうち200万人が同国で発生。うち15%に糖尿病の影響があるという。WHOと国際結核肺疾患予防連合(IUATLD)は「糖尿病は経済、社会、生活習慣が急速に変化する低・中所得国で急増し、これまでも結核が広まっていた低所得国でも確実に増加している。過去10年に世界で進められた結核予防への取り組みが無駄になる可能性もあり、大きな懸念事項となっている」としている。
SankeiBiz 2011/10/7

血糖値の上昇により白血球の働きが弱まることであらゆる感染症にかかる率が高まるといわれています。結核は風邪と同じように、感染者からの空気感染で広まります。糖尿病患者が結核にかかった場合、糖尿病患者でない人よりも、体内での結核菌の広まりが早く、また症状がより重くなるため治療に長い時間がかかることになります。糖尿病で免疫力が落ちて、病気に感染しやすくなるのは日本人も同じです。日頃から適度な運動ときちんとした食生活を送り、抵抗力を低下させないようにする事が大事です。
店長

2011年10月19日 (水)

コラム1221 ミルクを毎日飲む習慣があると2型糖尿病リスクが低下

米国の若年者が低脂肪のミルクや乳製品を摂取する習慣が身についていると、成人してからもミルクや乳製品を摂取する傾向があり、その習慣をもたない人に比べ、2型糖尿病の発症リスクが有意に低下するという研究結果が報告された。
この研究は米ハーバード大学の研究者が行ったもので、米国の乳製品の加工業者が中心となり進行しているキャンペーン「牛乳食育プログラム(Milk Processor Education Program)」の一環として行われた。
この研究では、3万7000人の女性を対象に、高校生のときの食生活について調査した。十代の頃にミルクや乳製品を1日1サービングしかとらなかった群に比べ、1日4サービング摂取していた群で、成人してから2型糖尿病の発症が有意に低下していた。成人してからの2型糖尿病発症リスクが最大で38%も低くなるという結果が導きだされた。2型糖尿病の危険要因のひとつである体重の変化について調べたところ、十代のころにもっともミルクをよく飲んでいた群は、成人してからも乳製品を摂取する習慣が身についており、その習慣のない群に比べ体重増加が約1.8kgも少なかった。
日本生活習慣病予防協会 2011/10/4

牛乳はたんぱく質、カルシウム、マグネシウム、脂質、ビタミンの供給源として重要な食品です。カルシウムやマグネシウム、ビタミンDの不足が2型糖尿病のリスクを高める可能性があるといわれていますので、牛乳を飲むことで2型糖尿病予防が期待できるということになります。若いときに牛乳を飲む習慣をつけると、成人してから生活習慣病発症リスクが低くなることが示されています。
店長

2011年10月12日 (水)

コラム1214 鼻粘膜からインスリン分泌細胞 糖尿病治療に活用も

鼻の粘膜の細胞から、インスリンを分泌する膵臓のベータ細胞と同じ働きをする細胞を作ることに、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)などのチームがラットで成功した。この細胞を膵臓に移植したラットで、血糖値が下がることも確認した。将来、自分の鼻の細胞を使った新たな糖尿病の治療法につながる可能性があるという。
チームは、神経細胞には膵臓のベータ細胞のようにインスリンを分泌する能力があることを突き止めた。神経細胞のもとになる神経幹細胞をラットの鼻から採取。インスリンの分泌を活性化させる特殊な溶液の中で培養し、2型糖尿病のラットに移植したところ、インスリンが分泌され、血糖値がほぼ正常値に下がることが確認できた。
産総研の桑原知子主任研究員は「臨床応用が可能になれば、自分の細胞を使うため、現在の膵臓移植のようなドナー不足や拒絶反応の問題を解決できるだろう」と話している。
朝日新聞 2011/10/8

インスリン製剤の投与方法は注射しかありません。糖尿病の患者さんにとってインスリンを注射せねばならないことは糖尿病治療のためとはいえ、苦痛を伴います。注射以外の方法で、簡単に投与できたらと誰もが思うでしょう。記事のような方法以外に、飲み薬と同じような方法で投与する研究も進んでいます。そう遠くない将来、実現するかもしれません。
店長

2011年10月 7日 (金)

コラム1209 糖尿病合併症の減少は「D判定」 健康日本21作業チーム評価案 

厚生労働省の健康日本21評価作業チーム(座長:辻一郎・東北大大学院医学系研究科公衆衛生学分野教授)は、「健康日本21」の9分野の1つである「糖尿病」の評価案を公開した。糖尿病合併症については目標を超えて悪くなったため「D判定(悪化)」とした。
糖尿病は、適切な治療を行わず放置していると、網膜症・腎症・神経障害などの合併症を引き起こす。糖尿病が原因で多くの患者が透析治療を導入している。さらに、糖尿病が脳卒中、虚血性心疾患などの心血管疾患の発症・進展を促し、健康寿命を縮める原因となっていることもよく知られている。
今後も社会は高齢化し、2型糖尿病とその予備群は増加していくとみられている。糖尿病と糖尿病合併症の予防は患者のQOLを高め、医療経済の負担軽減にもつながる。そのため政府は糖尿病を重点的な課題として取り上げている。
作業チームでは「糖尿病」について、それぞれ直近の実績値と目標値との関係などをふまえ、担当委員がA~Dの4段階の評価案を示した。糖尿病は有病者数に関する項目が目標の推計1000万人を下回ったことからA判定(目標値に達した)とした。一方、糖尿病合併症については目標を超えて悪くなったため、D判定(悪化した)とした。
糖尿病ネットワーク 2011/9/26

厚生労働省が糖尿病の合併症発症が悪化しているという調査結果を出しました。糖尿病が原因で新たに透析を始めた方が増え、糖尿病による視覚障害も増えている現状があります。糖尿病治療が不十分であることが示された結果といえます。もう一つこの調査で浮き彫りになったのが、糖尿病予備軍の増加です。合併症の発症悪化と予備軍の増加という2つの問題をかかえていることがわかっています。
店長

2011年10月 5日 (水)

コラム1207 野菜をたっぷり食べて 糖尿病を予防しよう

ご存じのように、糖尿病は血液中の糖の値が高くなることで起こります。初期段階では自覚症状が少ないものの、放っておくといろいろな合併症が出てきます。ものが見えにくくなる網膜症や、透析治療が必要となる腎症、手足に支障をきたす神経症など、生活の質を急激に落とす合併症になる可能性が高くなります。進行しないうちに血糖値管理を見直しましょう。糖尿病の治療と予防には、食事と運動が有効です。特に食事は、血糖値に直結する生活習慣なので、早めに習慣を見直しましょう。
最初にたくさんの野菜を取り空腹を満たすと全体のカロリーも抑えることができますし、食物繊維の働きで糖の吸収を穏やかにすることもできます。1日の野菜摂取量は糖尿病予防では400グラムを目安にします。同じ量でも生のままでは食べづらいため、蒸す、ゆでるなどして、かさを減らして食べやすくしましょう。野菜のほか、海草、きのこなど食物繊維が豊富な食材を先に食べることで、血糖値を上げやすくする脂肪や糖質が体内から排出しやすくなります。
加えたいメニューの例を以下にあげます。
 1)具だくさん味噌汁  2)カボチャなどを裏ごしした野菜スープ  3)電子レンジでもできる蒸し野菜  など
サイドメニューとして、手軽に野菜をたくさんとれるので、夕食にメニューに取り入れてみてはいかがでしょう?
店長

2011年10月 3日 (月)

コラム1205 ゴーヤに血糖値を安定させる作用

ゴーヤ瓜が体に良いということは、日本のみならずインドなどの東南アジアでずいぶん昔から言われてきたようです。この地域はゴーヤの原産国。それが中国に明代(14世紀末)に伝わり、日本には慶長年間(1596~1615年)に渡来してきたと言われています。そして沖縄にゴーヤーが伝わってきたのは琉球王国時代。その頃の書物「琉球国由来記」に苦瓜(ニガウリ)の名称が見られます。
沖縄では昔から、ゴーヤの苦みには血をキレイにして、血圧を安定させる効果があると伝えられてきました。中国の漢方医学、インドのアーユルヴェーダなどの伝統医学では、古くからゴーヤの作用が認められています。
ゴーヤーには植物インスリンと呼ばれるインスリンと同じような成分が豊富に含まれています。この成分は新しく発見された成分で、薬品のインスリンに似たタンパク質です。この成分に血糖値を安定させる作用があることがわかってきました。
夏野菜のイメージが強いゴーヤですが、今は1年中販売されています。生活習慣病予防のために、夕食のメニューに加えてみていかがでしょう。
店長

2011年9月28日 (水)

コラム1200 世界の糖尿病人口は3億6600万人に増加

国際糖尿病連合(IDF)は、世界の糖尿病人口は3億6600万人に増えたと発表した。昨年11月14日の「世界糖尿病デー」では、糖尿病人口は3億4400万人とされていた。糖尿病の脅威は短期間で拡大している。
世界糖尿病人口3億6600万人 医療費37兆円
国際糖尿病連合(IDF)は、ポルトガルのリスボンで開催された第47回欧州糖尿病学会(EASD)で、世界の糖尿病に関連する情報をまとめた「糖尿病アトラス」の新版を発表した。
「糖尿病アトラス」は、IDFに加入する世界中の糖尿病学会や協会が提出した最新データにもとづき作成された。それによると、糖尿病とともに生きる人の数は2011年には3億6600万人に増加した。糖尿病に関連する死亡数は年間460万人に上り、世界の糖尿病の医療費は4650億米ドル(約37兆円)に上昇した。
これまで国連は途上国の母子を貧困や感染症から守ることを重視してきたが、今後は生活習慣病の予防・改善に向けた生活習慣病予防の強化を世界規模で推進する必要があり、糖尿病医療はとりわけ重要となる。
糖尿病ネットワーク 2011/9/22

今年も11月14日は、「世界糖尿病デー」です。記事にもあるとおり、世界的にみると健康上の脅威は生活習慣病であり、とりわけ糖尿病は短期間で患者数が増加しているので、国連やWHOでも食生活の改善や禁煙などをすすめるよう、各国に強く求めています。糖尿病が原因で亡くなる人は7秒に1人に上るそうです。1年に1度の健診だけに頼らず、定期的に空腹時血糖値やHbA1cを測定して糖尿病の前兆を見過ごさないことが大事です。
店長

2011年9月24日 (土)

コラム1196 水分をよくとる人は高血糖症になりにくい

水分をよく補給する習慣のある人は、あまり補給しない人に比べて、高血糖症になりにくいというフランスの研究結果が発表されました。30歳から65歳までの方の水分摂取量と糖尿病の関係を9年間追跡調査したそうです。その結果、水分摂取量が多い人では、高血糖症の発症リスクは低いことが示めされたそうです。
最近では、水分を多めに摂った方が生活習慣病予防に役立つと言われています。体の中の老廃物を排出するためには、1日に1.5Lの尿を作る必要があって、それ以外に汗などでも水分が排出されますので、1日に2Lの水分を摂ったほうがよいといわれています。
水分が不足すると腎臓のろ過処理の負担が増えるため老廃物処理が一部肝臓で行われます。肝臓は本来、脂肪をブドウ糖に変えて血液に送り出す働きがあるため、脂肪燃焼の機能が鈍くなってしまい太りやすくなります。
水分補給にはミネラルウォーターや麦茶・緑茶などがよいのですが、ジュースやスポーツ飲料など糖分が含まれるものは注意しましょう。過剰な糖分を摂ると高血糖になる可能性が高くなります。また紅茶やコーヒーなどに含まれるカフェインは利尿作用があるので、水分補給という面では適していません。1日1回程度にしましょう。また、一度に沢山の水分を摂ると胃や腎臓に負担をかける恐れがあるので、1回にコップ1杯を、1日数回にわけて飲むようにしましょう。
店長

2011年9月 9日 (金)

コラム1181 歯科健診で早期に糖尿病を発見できる 糖尿病の早期合併症である歯周病が鍵

歯科検診で糖尿病や糖尿病予備軍が発見される例が最近増えています。これは歯周病と糖尿病に大きな関連があり、歯周病が糖尿病の早期の合併症だからです。歯周病が歯科検診で見つかり、治療を始めて血糖値が高いということがわかることがあるのです。アメリカ コロンビア大学研究でも、「定期的な歯科検診が糖尿病蔓延と戦う手段になる」という研究結果が出ています。歯科医を訪れた患者のうち、過去に糖尿病あるいは糖尿病予備軍と指摘されたことが一度もない患者600人を対象とし、歯周検査および糖尿病について血液検査を行った結果、530人が糖尿病や高血圧、高コレステロール症だったそうです。また、失った歯の本数が多ければ多いほど、歯周ポケットが深ければ深いほど、糖尿病患者である可能性が高かったそうです。
歯周病は糖尿病の早期合併症なので、予備軍でも併発します。歯周病が見つかったら、糖尿病予備軍か軽症糖尿病かもしれません。歯科検診などで歯周病が見つかったら、病院で血糖値やHbA1cの検査を受けることをおすすめします。
店長

2011年9月 7日 (水)

コラム1179 ダイエット、糖尿病にはゴーヤがいい

「いやあ、本当に驚きましたよ。まさか、これほどまで改善するとは……」 こう言って、いかにもうれしそうに顔をほころばすのは下津浦内科医院院長(久留米市)の下津浦康裕院長。いったい何にそんなに驚いているかというと――。
実は下津浦先生は以前からゴーヤ(ニガウリ)が持っている健康効果、なかでも余分な脂肪を除去(代謝)したり、血糖値を下げる働きに注目。独自に研究を進める一方で、患者さんにもゴーヤを積極的にすすめてきました。ほぼ全員に顕著な成果が見られましたが、最近その中の一人にとりわけ顕著な改善が見られたのです。この方は体重102kg(身長は160cm)で血糖値が300mg/dlをオーバー(正常値は70~110mg/dl)、ヘモグロビンA1cも12(正常値は4.3~5.8)に迫る勢いでした。それがゴーヤを毎日1本ほど3度の食事の前に食べ続けたところ、3ヵ月後には体重が75kg、血糖値・ヘモグロビンA1cともに正常値内に下がったといいます。
先生によれば、ゴーヤに含まれるカランチンというインスリン様成分には血中の糖分を除去する働きがあるのだとか。また、カランチンには中性脂肪や総コレステロールを下げる働きもあり、こうした薬理効果が相まってダイエットにも結びついていくのだそうです。「これまで集めた臨床データから、ゴーヤが血糖値改善やダイエットに有効であることは明らかになっていましたが、今回の例でその力にさらに確信を深めました」 ゴーヤのいいところは、糖尿病対策にしろダイエットにしろ、特に食事制限を必要としないこと。ふつうの食事にゴーヤを加えるだけで十分効果が見込めるので、減量してもリバウンドの心配もほとんどありません。
なお、ゴーヤは温めると有効成分がやや減少するので、できるだけ生のままいただくのが一番。特有の苦みがちょっと……という人はゴーヤにリンゴやバナナ、そして適量の水を加え、ミキサーにかけてジュースにすると、けっこうおいしくいただけます。
ダイヤモンド・オンライン 2011/8/24

昔からゴーヤは健康にいい野菜として有名で、長寿県 沖縄でよく食べられてきました。ゴーヤの成分には、生活習慣病を改善するのにとても良い作用があります。記事にあるとおり、特に糖尿病には最適だそうです。血液中から肝臓や筋肉などに、糖を取り込ませやすくする作用があるそうです。夏野菜のイメージがありますが、最近は一年中スーパーでも見かけます。続けて摂って健康習慣にしたいですね。
店長

2011年9月 5日 (月)

コラム1177 糖尿病、笑いながら理解 栃木県小山市

市民ボランティアが演じる糖尿病劇場「余計なお世話よ、私は元気!」が、市文化センターでの市民公開講座「糖尿病予防啓発講演会」で上演された。
糖尿病劇場は、特定健康診査で糖尿病になる可能性を指摘された55歳の主婦と、相談を受けた医師が登場し、建前の会話に隠れた本音を黒子が語る形で進行。健康に誤った自信を持っていた主婦が、半信半疑でメタボダイアリーの記録を始め、次第に生活を意識するようになって前向きに取り組む姿を描いた。医師から記録を勧められ「分かりました。きょうから書きます」と答えた主婦の本音は「え~めんどくさい。書くだけで何が変わるっていうんだい」。1カ月後、主婦の記録を見た医師は「本当かな。いいことしか書かないんだよな」と思いながらも「よく書けてますね。頑張りましたね」とねぎらうなど、軽妙なやりとりが会場の笑いを誘った。幕あいには小山地区医師会の大橋博さんが、糖尿病やメタボリック症候群について説明。「病気だからでなく、より健康に近づくために食事に気をつけ運動に取り組むことが大切」と訴えた。
下野新聞 2011/9/1

糖尿病をはじめとする生活習慣病治療には、患者さんと医師のコミュニケーションが大切ですね。食事制限や運動といった生活習慣改善は患者さんにとっては、大変なことです。医師がよき理解者となって、診察中に患者さんを元気づけて励ますような会話ができる、そんな関係が築ければいいですね。市民と医師が共同でボランティアを実施する 栃木県小山市の取り組みはすばらしいと思います。
店長

2011年8月22日 (月)

コラム1163 アジア人に多い「肥満ではないのに糖尿病」 遺伝子で解明 熊本大

2型糖尿病についてアジア人が共通してもっている「肥満をともなわない」などの特徴を解明するメカニズムを、熊本大学大学院生命科学研究部の富沢一仁教授(分子生理学)らのグループが解明した。
2型糖尿病は、インスリン分泌能の低下に、インスリン抵抗性(細胞でインスリンの効きが悪くなること)の増大が加わり、インスリン作用が不足した結果、高血糖になり発症する。発症には、食べすぎや運動不足、肥満などの生活習慣の他に、遺伝的な要因も大きく関わっている。生活習慣が同じであっても、糖尿病を発症しやすい人とそうでない人に分かれる。糖尿病のなりやすさは民族によっても異なる。日本人を含むアジア人では、それほどの肥満でなくとも2型糖尿病を発症する人が多い。ブドウ糖負荷試験を行うと、欧米人では糖負荷後にインスリン分泌量が急速に増えるのに対し、アジア人ではインスリンの分泌量が少ない、分泌が遅れるなど共通した特徴がみられる。
アジア人が共通してもっている「インスリン分泌が悪い」、「肥満をともなわない」、「インスリン抵抗性が少ない」という特徴がもたらされるメカニズムを、熊本大学大学院生命科学研究部の富澤一仁教授(分子生理学)らの研究グループが解明した。「CDKAL1」という遺伝子が正常であると、膵臓でアミノ酸が円滑で正確に組み合わされてインスリンが作られるが、CDKAL1をなくしたマウスに高脂肪食を与えると、肥満にならずに糖尿病を発症することを実験で突き止めた。
糖尿病ネットワーク 2011/8/19

アジア人と欧米人では、糖尿病発症のメカニズムが少し異なるようです。これは、2000年以上前からの食習慣がそれぞれの民族で違うことに起源があると言われています。欧米人は元々狩猟民族で動物性脂肪やタンパク質を多く摂る民族、アジア人は元々農耕民族で食物繊維を多く摂っていました。このような違いから、アジア人は2型糖尿病になりやすいのです。2型糖尿病では欧米人も日本人も基本的には同じ治療薬が使われています。主流となっているのはインスリン分泌を促進する薬剤ですが、今後は、日本人の病態により合った、予防法・治療法が必要でしょう。
店長

2011年8月21日 (日)

コラム1162 男性の糖尿病、魚で防ぐ…最大でリスク3割減

魚介類を多く食べる男性は糖尿病になるリスクが低いことが、国立がん研究センターなどによる全国約5万人の追跡調査でわかった。
魚の脂に含まれる不飽和脂肪酸などが、血糖値を下げるインスリンの分泌を促すとみられる。
岩手、東京、長野など10都府県在住の40~69歳の男女を対象に、1990年代半ばから5年間にわたり調査。このうち971人(男性572人、女性399人)が糖尿病になった。魚介類の摂取量によって4グループに分けたところ、男性の場合、最も多いグループ(1日あたり約172グラム)は、最も少ないグループ(同約37グラム)に比べて糖尿病になるリスクが約3割低かった。また、アジやイワシなどの小・中型魚や、サケやサンマなど脂の多い魚を多く食べた方が糖尿病になりにくかった。女性では摂取量と病気との間に明確な関連はなかった。
読売新聞 2011/8/17

魚の脂などに多く含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)、ビタミンDなどが、糖尿病を防ぐインスリンの量や効きやすさに良い効果を与える可能性があるといわれています。肉より魚を積極的に摂ること、野菜を多く摂ることに注意すると、糖尿病だけでなく、高血圧や高コレステロールなど、生活習慣病全般の予防に役立ちます。
店長

2011年8月19日 (金)

コラム1160 光る耳で血糖値を測定

ブドウ糖の濃度に応じて光る強さが変化する特殊なチューブをマウスの耳に埋め込み、血糖値を継続して4カ月以上測ることに成功したと、東京大生産技術研究所(東京都目黒区)の竹内昌治准教授と技術研究組合「BEANS研究所」(千代田区)などが米科学アカデミー紀要電子版に発表した。
将来、人に応用できれば、糖尿病患者が採血せずに毎日の血糖値を管理したり、糖尿病予備軍を把握したりするのに役立つとしている。竹内准教授らは、ポリアクリルアミドというゼリー状の物質に、ブドウ糖があると光を出す別の物質をくっつけた。体内に入れても炎症などが起きにくいよう特殊なポリマーを混ぜ、直径約1ミリのチューブに加工した。これをマウスの耳に埋め込んで観察すると、血糖値に応じて光る強さが変わり、血糖値の変化を把握できた。血管から染み出すブドウ糖と反応したとみられる。
産経新聞 2011/8/12

採血をしないで、血糖値測定する方法は今までいろいろな試みがされてきました。血糖コントロールを改善し維持するために、多くの糖尿病患者さんが医師の指導のもとで血糖自己測定を行っています。患者さんが自分で1日数回、血糖値を測定しているが、針を指に刺す必要があります。より細く痛みの少ない針も開発されていますが、患者さんによっては負担に感じることもあります。光で高血糖がわかるなら、就寝中など、自分で測定できないときでも血糖状態をみることもできそうですね。早期の実用化を期待します。
店長

2011年8月13日 (土)

コラム1154 高血糖、高まるがんリスク…有害な活性酸素が過剰に

糖尿病ではなくても血糖値が高い人は、がんで死亡する確率が高まることが、九州大グループの研究でわかった。
研究をまとめた同大大学院医学研究院医師、平川洋一郎さんは「糖尿病だと、がんの危険が高まることは知られていたが、血糖値が高めの人も早くから生活習慣に気を配り、適切な食事や運動の心がけが重要」としている。調査は、福岡県久山町に住む男女約2400人を対象に行われた。1988年に、40~79歳でがんでない人を選び、空腹時と食後2時間の血糖値の検査結果により、4グループに分けた。2007年までの19年間に229人が、がんで死亡した。空腹時血糖が100(単位はミリ・グラム/デシ・リットル)未満の人が、がんで死亡する危険度を1とした場合、糖尿病が強く疑われる126以上では2・1倍、糖尿病ではないが高め(110~125)では、1・9倍高かった。食後血糖についても、120未満の人の危険度を1とすると、糖尿病が強く疑われる200以上では2倍、高め(140~199)の人は、1・4倍だった。がんの種類別では、空腹時血糖が100以上の人は、それ未満の人より胃がんで死亡する危険度が2・1倍、食後血糖が140以上の人は、それ未満の人に比べ、肺がんが2倍、肝臓がんが2・7倍高かった。その他のがんは明確な差はみられなかった。
血糖値が高いと、がんの発症が増えるのはなぜなのか。順天堂大病院糖尿病・内分泌内科教授の綿田裕孝さんによると、血液中に余分なブドウ糖が増えると、細胞内でそれを代謝しようとする働きが強くなる。この際、有害な活性酸素という物質が過剰に増えることなどにより、細胞の遺伝子を傷つけ、がん化させるという。また、血糖値を下げるホルモンのインスリンは、細胞を増殖させる働きがあるが、綿田さんは「正常な細胞とともにがん細胞も増やし、がんの進行が早まる危険性も否定できない」としている。
読売新聞 2011/8/4

血糖値が高いと様々ながんを誘発することは以前から研究でわかっていました。例えば、すい臓がん。高血糖は、すい臓に負担をかけ、がん発症の引き金になると言われています。また、大腸がんも誘発すると言われています。記事の研究結果では、肺がんや肝臓がんのリスクも高まるとのこと。血糖値が気になる方は、がん検診も受けることをおすすめします。
店長

2011年7月31日 (日)

コラム1141 糖尿病 早期発見に「血液検査」有効 製薬会社が県内100人調査

糖尿病を早期に発見するきっかけが「血液検査」であることを知らなかった人が65%に上ることが、製薬会社「ノバルティスファーマ」(東京)が県内の100人を対象に実施した糖尿病に関する意識調査でわかった。初期の糖尿病は尿では分からないが、33%が「尿検査」と回答していた。
調査は1月、配偶者が「太っている」「食事時間が不規則」「甘いものを好む」といった糖尿病のリスク因子を持つ40、50歳代の男女各50人を対象に実施。糖尿病を早期に発見するきっかけを「血液検査」と正しく答えることができたのは35%(男性36%、女性34%)だった。夫または妻が1年以内に受けた検査における糖尿病の検査基準「HbA1c」(ヘモグロビン・エーワンシー)の結果を知らない人は58%、血糖値の結果を知らない人は42%。83%が夫または妻が糖尿病になるとは感じておらず、40歳以上で糖尿病のリスクが増すことも知らなかった。
聖マリア病院(久留米市)の布井清秀副院長(糖尿病内科)は「糖尿病は自覚症状がないまま進行し、深刻な合併症を引き起こすため、早期の発見、治療が不可欠。リスクや適切な検査について呼びかけていく必要があり、身近な人同士で検査結果を確認し合うことも大事」と指摘している。
読売新聞 2011/7/23

血液検査にいくと、検査結果の中に、「HbA1c」(ヘモグロビン・エーワンシー)という項目があります。糖尿に関してある程度知識がある方なら、十分理解できるかもしれませんが、それほど詳しくない方にとって、アルファベットと数字だけ並べられても何だかよくわかりませんよね。実はこれは、過去2~3ヶ月間の、血糖状態を表す検査値で、血糖値よりも正確な血糖状態を教えてくる数値なのです。この数値が、8%を超えた状態が続くと、色々な合併症を起こすと言われていますので、多くの医療機関では、この数値を下げることに治療の主眼がおかれています。血糖値だけを見て一喜一憂するのではなく、このHbA1cにも注意を払ってくださいね。もし、血糖値はあまり変化がなくても、このHbA1cの数値が少しでも下がっていたとしたら、それはとても良い兆候かもしれませんよ。
店長

2011年7月19日 (火)

コラム1130 世界的規模で糖尿病が急増、成人患者数は推定3億4700万人に

過去30年で成人糖尿病患者の数は2倍以上になり、1980年の1億5300万人から2008年には3億4700万人まで急増したことが英米の新しい研究で示され、米サンディエゴで開催された米国糖尿病協会(ADA)年次集会で発表された。また、米国の糖尿病発生率は西欧の2倍の速度で上昇しつつあるという。
英インペリアル・カレッジ・ロンドンのMajid Ezzati教授は、「今回の研究は、世界中ほぼどこででも糖尿病がより一般的になりつつあることを示している。糖尿病は他の疾患に比べて予防や治療がはるかに難しい」という。同氏らは、糖尿病が腎臓や神経、眼に損傷を与える一方で、心疾患や脳卒中の引き金になりうると警告している。合併症は、疾患の発生率上昇に伴い増加することが予想される。Ezzati氏は米ハーバード大学公衆衛生学部(ボストン)のGoodarz Danaei博士らとともに、12~14時間の絶食後に採取した血液検体を用いて空腹時血糖値を測定し、精査した。その結果、糖尿病発生率および空腹時血漿グルコース(FPG)濃度は米国、グリーンランド、マルタ、ニュージーランド、スペインで最も高く、オランダ、オーストリア、フランスで最も低かった。英国における糖尿病有病率は他の多くの裕福な国よりも著しく低く、男性の糖尿病発生率は5番目、女性は8番目に低かった。
ただし、世界的には、糖尿病を有する男性の割合は過去30年間で18%上昇した(1980年8.3%→2008年9.8%)。女性のほうが急増しており、同期間に23%上昇した(同7.5%→9.2%)。近年、糖尿病が広がっている国としては、マーシャル諸島(女性の3分の1、男性の4分の1が糖尿病)などの太平洋諸島の国々とサウジアラビアがあった。糖尿病とグルコース濃度は南・中央アジア、ラテンアメリカ、カリブ海諸国、北米、中東で特に高かった。
一方、西欧の糖尿病発生率は過去30年間安定していると思われたが、血糖値はサハラ以南のアフリカ、東アジア、東南アジアで最も低かった。Danaei氏は「血糖値が高い人を検出し、食事の改善や運動量の増加、体重管理を助けるよりよいプログラムがなければ、糖尿病が世界中の医療制度に大きな負担をかけ続けることは避けられない」と述べている。
HealthDayNews 2011/7/5

糖尿病対策は日本だけの問題ではなく、世界中で共通の課題となっています。患者数で一番多いのは中国で、糖尿病有病数と予備群数の合計は2億4000万人以上で、日本の10倍以上に上ります。また、中国の糖尿病有病者のうち、糖尿病と診断されておらず治療を受けていない人は半数以上だそうです。急速な経済発展と裏腹に、健康への悪影響が広まっています。日本も同じ問題を抱えていますが、早め早めの血糖値管理が大切です。世界規模の啓蒙が必要ですね。
店長


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2011年7月17日 (日)

コラム1128 ペットボトル症候群に注意「絶えず糖分意識して」

節電のためエアコンの使用を控えていると、冷たい飲み物をたくさん飲みたくなる。ただ、糖分の多い清涼飲料水を大量に飲み続けていると、急激に血糖値が上がる「ペットボトル症候群」に陥る危険性がある。近年、若年層を中心に患者が年々増えているが、まだ認知度は低いまま。専門家は「今年は特に夏場の水分の取り方に気をつけてほしい」と注意を呼びかけている。
ペットボトル症候群の正式名称は、「ソフトドリンク・ケトーシス」。継続して大量にジュースなどの清涼飲料水を摂取することで、血糖値が上昇。血糖値を一定に保つホルモンのインスリンの働きが一時的に低下してしまう。インスリンが欠乏するとブドウ糖をエネルギーとして使えなくなり、脂肪などを分解する。その際に「ケトン体」と呼ばれる代謝成分が増え、血液が酸性に傾く。「意識がもうろうとしたり、倦怠(けんたい)感があったり。昏睡(こんすい)状態に陥ることがあります」と、大阪府内科医会会長で、ふくだ内科クリニック(大阪市淀川区)の福田正博医師は説明する。
糖分の過剰摂取で血糖値が上がると、それを薄めようとしてさらに水分を欲して喉が渇く▽尿の回数も増える▽喉の渇きに任せてさらに甘い飲み物を飲む-という悪循環に陥る。福田医師は「危険なのは夏場に中高生が部活動で水代わりに大量に清涼飲料水を飲んだり、毎日2、3リットル飲んでいたりするような場合。突然倒れる場合もある」と警告する。福田医師によると、インスリンの投与などの治療によって、症状は比較的早期に治まるケースが多い。しかし、注意が必要なのは肥満体型の人。糖尿病予備軍と呼ばれる人たちはインスリンの働きが悪く、よりリスクが高まるという。患者の多くは10~30代の男性。「人前であまりがぶ飲みしない女性より男性の方が圧倒的に多い」と福田医師。検査で血糖値が高く出た人に事情を聞くと、連日何本もペットボトル飲料を飲むケースが目立つという。

ペットボトル症候群の認知度はあまり高くないのが現状です。ある調査では、94・6%が、熱中症対策として「水分補給の必要性」を感じていたが、71・1%が「ペットボトル症候群を知らなかった」と答えたそうです。1リットルの清涼飲料水をがぶ飲みすると、角砂糖20個をかじっているのと同じ程度になるといわれています。外でスポーツをしたり作業をする時の水分補給には、糖を摂りすぎないよう注意が必要です。ミネラルウオーターにレモンを搾るなど、いろいろ工夫してみるといいでしょう。
店長

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2011年7月13日 (水)

コラム1124 糖尿病調査:4割が「要治療」でも放置 半数がインスリン療法に抵抗感

推定890万人にも及ぶ糖尿病の患者のうち、健康診断で「要治療」と判定されたにもかかわらず、医療機関で受診や治療をしていない人の割合が約4割にものぼり、30代では約6割に達することが、「健康日本21推進フォーラム」(理事長、高久史麿・自治医大学長)の調査で分かった。
調査は、過去1年間に健康診断で血糖値が高く「要治療」と判定された男女500人を対象に、インターネットで実施。「要治療」の判定後も医療機関を受診していない人の割合は22.8%で、特に30代の未受診率が41%と高かった。また受診したが「現在治療はしていない」と答えた人が16%を占め、未受診者と合わせた「放置群」が39%にものぼった。また、30代の「放置群」が58%と特に多いことも浮き彫りになった。一方、受診者について現在行っている治療方法を聞いたところ、「薬物療法(経口薬)」が68.1%と最も多く、「食事療法」(62.5%)、「運動療法」(53.4%)、「薬物療法(インスリン療法)」(22.5%)と続いた。インスリン療法に関する意識調査では「インスリン注射は糖尿病治療の最後の手段」と考えている人が51.2%にも及んだ。特に60代では65%とインスリン療法への抵抗感が高いことも分かった。
毎日新聞 2011/7/7

糖尿病の初期では自覚症状がほとんどありません。ですから、健康診断の結果に細心の注意を払って、自分の体の異変を読みとることが大事です。糖尿病は早め早めの血糖値管理が必要です。進行すると薬物療法やインスリン療法に頼らなくてはなりません。記事にもあるとおり、インスリン療法は日々の管理が大変で、患者さんの抵抗感も高いです。最近は、薬で血糖コントロールが悪いときだけ、1日1回ですむ基礎インスリン製剤の併用に早期に踏み切る療法が普及しています。基礎インスリン製剤を早めに使って、膵臓を休ませることで、膵臓の機能が回復し、結果的にインスリンをやめることができる療法です。インスリンの使い方で治療の選択肢が増えているので、医師とのコミュニケーションをよくとることが必要です。
店長

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2011年7月10日 (日)

コラム1121 糖尿病の早期発見は「HbA1c」と「空腹時血糖」で 発症を高率で予測

「HbA1c値」と「空腹時血糖値」の2つの検査を定期的に行うことで、糖尿病を発症する危険性の高い人を高い確率でみつけだすことができ、早期に治療を開始するために効果的であることが、筑波大学、虎の門病院の研究チームによる縦断的コホート研究であきらかになった。
まだ糖尿病と診断されるほどではないが、血糖値が正常より高くなっている人は、年齢が高くなると2型糖尿病などの生活習慣病を発症する危険性が高いことが分かっている。“糖尿病予備群”と分かったときから食事や運動などの生活習慣を改善することで、病気の発症や進展を抑えられると考えられている。そのために、糖尿病のリスクを早期に発見する必要がある。
研究を発表したのは、曽根博仁・筑波大学教授ら研究チーム。調査の対象となったのは、1997~2003年に虎の門病院(東京)の人間ドックを受診し、ベースライン時に糖尿病と診断されていなかった24~82歳の6241人(男性4670人、女性1571人)。
「空腹時血糖値が高め(100~125mg/dL、5.6~6.9mmol/L)」、「HbA1cが高め(5.7~6.4%、国際標準値)」という条件にあてはめ、4つのグループに分けて比較した。糖尿病の検査を毎年受けてもらい、糖尿病の発症を平均4.7年間追跡して調査した。
空腹時血糖値が高めの人のうち糖尿病を発症した人は9%、HbA1cが高め(日本の検査値で5.3~6.0%)の人で発症した人は7%だった。一方、空腹時血糖値とHbA1cがともに高めの人の場合、38%の人が糖尿病を発症した。調整後の糖尿病発症のハザード比は、空腹時血糖のみの検査では6.16、HbA1cのみの検査では6.00だったが、両方を行った場合は31.9に上昇した。
HbA1c値は採血時から過去1~2ヵ月の平均的な血糖値を示す。日本糖尿病学会は昨年に糖尿病の診断基準を改定し、HbA1cをより重視し、血糖値と同じ日の測定で糖尿病と判定できるようにした。今回の研究でも、HbA1c値と血糖値のどちらか1つだけの検査では発症リスクは6倍程度で、2つの検査を併用すると有効性が高いことが示された。
日本生活習慣病予防協会 2011/6/29

空腹時血糖値とHbA1cを組み合わせて糖尿病診断することでより早期発見ができるという研究結果です。二つを組み合わせれば、将来の発症者の見逃しを減らせるし、早期ケアにより合併症の発症も減らせるでしょう。糖尿病予備軍の段階できっちりと生活習慣改善を行えば、糖尿病への進行は大きく減少するはずです。
店長

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2011年6月25日 (土)

コラム1106 低脂肪食が糖尿病リスクの低下に有効

糖尿病の発症リスクを低下させるのに減量は必ずしも必要なく、むしろ日常の食事からほんの少し脂肪分をカットすることで、より大きな効果を得られることが、米アラバマ大学バーミンガム校栄養科学教授のBarbara Gower氏らの介入研究で明らかになった。
研究では、過体重で糖尿病発症リスクの高い状態にある69例を、低脂肪食群または低炭水化物群の2群に割り付けた。低脂肪食群では摂取カロリーの55%を炭水化物から、27%を脂肪から摂取する食事を、低炭水化物群では摂取カロリーの43%を炭水化物から、39%を脂肪から摂取する食事を8週間摂取させた。総摂取カロリー量は2群で同じとし、摂取カロリー量に占める蛋白質の割合も同じ18%とした。
8週間後、低脂肪食群では有意にインスリン分泌量が高く、耐糖能も改善していることが確認され、糖尿病発症リスクの低下が示唆された。インスリン感受性については有意ではないが上昇傾向が認められた。この傾向は白人より黒人でより強く現れた。さらに驚くべきことには、糖尿病発症リスクの低下は体重減少の有無にかかわらず認められたという。Gower氏は「重要な点は、2型糖尿病のリスクに関しては、食べ物の“量”ではなく“質”に注意することで変えられるということである」と説明している。また、日常の食事における脂肪の割合を少し抑えることで糖尿病リスクを長期にわたって低下させられるとし、「必要な変化はごく小さいもので、それゆえに自己調整が可能だ」と述べている。
HealthDayNews 2011/6/13

糖尿病にならないためにどのような食事をとればよいか?糖の摂取だけを抑えればよいと考えるのは早計かもしれませんね。栄養バランスが大事なのですが、20・30代の方の食事は脂肪の摂りすぎが指摘されています。ちょっと意識して脂肪を減らすと、糖尿病や高血圧といった生活習慣病を予防できるといわれています。ファーストフードやスナック菓子などを少し我慢することで将来の健康が維持できといえますね。
店長


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2011年6月22日 (水)

コラム1103 米国の高校生:10人中9人が運動不足、肥満や糖尿病増の恐れ-調査

米国の高校生のうち約90%が運動不足であることが、16日発表された調査結果で明らかになった。若年層の肥満や糖尿病の増加が進むことが示唆されている。
米疾病対策予防センター(CDC)の週間疾病率死亡率報告に掲載された調査結果によると、筋肉強化運動を、望ましいとされる週3日以上実施している生徒は約半数にとどまった。有酸素運動を、望ましいとされる毎日少なくとも1時間行っている生徒はわずか15%だった。女子や高学年の生徒、肥満の生徒が米国の指針に最も適合しない場合が多かった。
この調査を発表したCDCによると、米国の小児および青年のうち約17%が肥満で、この割合は前の世代と比較して3倍に増加した。若年層の肥満は睡眠時無呼吸症候群や2型糖尿病、ぜんそく、心臓病の原因となる可能性がある。
リポートは、子供たちが活発に運動するよう促すためオバマ米大統領のミシェル夫人が進めている「レッツ・ムーブ」のようなプログラムを増やす必要があると指摘している。
Bloomberg.co.jp 2011/06/17

日本でも子供の運動不足は深刻です。子どもが運動不足になっている直接的な原因として次の3つをあげることができます。
1. 塾通いや室内遊び時間が増え、外遊びやスポーツ活動時間の減少
2. 空き地や生活道路といった子ども達の手軽な遊び場の減少
3. 少子化や、学校外の学習活動などによる仲間の減少
子供の頃から、友達同士で外で楽しく遊ぶ習慣をつけられるよう、保護者の積極的な関わりが必要かもしれません。
店長


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2011年6月12日 (日)

コラム1093 自覚症状表れにくい糖尿病 発症10年放置で失明や腎不全も

40代から始まるといわれる生活習慣病は、命に危険がおよぶ深刻な病気ともいえます。糖尿病は40代で急激に増える生活習慣病のひとつです。
糖尿病は、すい臓で作られるインスリンの働きが悪くなったり不足することで、体を動かすエネルギーであるブドウ糖が細胞にうまく取り込めず、血液中の糖分が多くなってしまう病気です。主にインスリンを作る細胞が破壊される1型と、加齢や肥満、生活習慣によって出る量が少なくなったり働きが悪くなる2型に分かれますが、日本では約95%が2型です。
肥満も主な要因のひとつですが、そうでなくてもかかる人が多いです。やはり炭水化物の摂りすぎ、野菜不足、過食など食生活の乱れが大きな原因ですね。糖尿病は初期の段階では症状があらわれにくく、進行すると「のどの渇き」や「末梢の血管が障害」を起こして、手のしびれなどが感じられるようになります。さらに発症してから10年放置しておくと失明したり、腎臓の血管を詰まらせることで腎不全を起こす危険性もあります。
自覚症状がないからこそ、早期発見が必要です。まずは血液検査で血糖値を測ることが不可欠です。初期診断された場合は、生活習慣改善に取り組みましょう。食事の改善と日々の生活に運動を取り入れることが最初です。運動はウオーキングなど毎日続けられるものを。食生活は肉よりも魚、野菜中心にし、腹八分を心掛けましょう。それでもだめなら、血糖値を下げる薬物療法となりますが、早期発見できれば、日々の生活改善で合併症は防げます。
店長


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2011年5月29日 (日)

コラム1079 睡眠の質の低下は高血糖やインスリン抵抗性につながる

睡眠と糖尿病との関連を調べた米国の研究で、2型糖尿病患者での睡眠の質の低下が、インスリン抵抗性や血糖コントロールの悪化に関与しているおそれがあると発表された。
糖尿病のある人が、健康な人に比べ、睡眠の質が低下している傾向があるとの研究はこれまでも報告されている。そのため睡眠障害は疾病を進展する危険因子とみるべきだともいわれている。特に肥満の多い米国では睡眠時無呼吸が2型糖尿病患者で増えているという。
「糖尿病治療の目標は、血糖の良好なコントロール状態を維持し、健康な人と変わらない生活の質(QOL)と寿命を得ることにある。睡眠の質が低下している患者では、睡眠を改善することが糖尿病の治療の向上にもつながる」と米シカゴ大学医療センターのKristen Knutson氏は指摘している。
今回の研究でKnutson氏らは、2型糖尿病患者40人と糖尿病ではない531人について、睡眠の質、血糖値、糖尿病コントロールに関わる評価を比較した。不眠やいびき、睡眠時無呼吸といった睡眠障害の症状について問診し、血液検査を行いインスリンと血糖値を調べた。睡眠の状態については、夜間に活動モニター機を手首に装着してもらい記録した。就眠中に手首がよく動く場合は、その人はおそらく良質な睡眠を得られていないと推定した。また、なかなか入眠できなかったり、夜間に覚醒した場合には報告してもらった。
その結果、糖尿病で睡眠の質が低下している患者では、睡眠が正常な患者に比べ、朝食前の血糖値が23%高く、空腹時インスリン値も48%高かった。また、糖尿病患者の中でも、睡眠の質が低下している人では正常な人に比べ、インスリン抵抗性が82%高くなっていることが分かった。
「糖尿病のある人での睡眠の質の低下は、血糖コントロールの悪化に関連しているという結果になった。糖尿病を発症した患者で、睡眠時無呼吸や不眠などがある人では、睡眠を改善する治療を行うことが、糖尿病の治療に良好な影響をもたらす可能性がある」とKnutson氏は指摘する。
日本生活習慣病予防協会 2011/5/20

睡眠と糖尿病には大きな関係があるようです。患者さんによっては睡眠の質を改善することで、糖尿病の薬物治療と同じくらい効果が期待できこともあるそうです。逆に睡眠不足が続いたり、疲れが溜まってくると、せっかく運動しても食事制限しても血糖はうまくコントロールできなくなるそうです。定期的に運動することは、血糖値管理のためだけでなく、睡眠にも大変良いとされています。日中に適度な運動すると寝つきが良くなると言われています。
店長

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2011年1月16日 (日)

コラム949 喫煙は血糖コントロールにも悪影響 米公衆衛生局長官が報告

受動喫煙のリスクが高かったり、たまに喫煙するだけであっても、たばこは体に深刻な悪影響をもたらし、心疾患やがんなどの危険性を高めるとする米国公衆衛生局による報告書が発表された。
糖尿病の人では特に、たばこは血糖コントロールを悪化させるだけでなく、動脈硬化などを促進する原因になるという。「たばこを吸う人は禁煙を試みるべきだ。禁煙を支援する治療は進歩している」と報告書では注意を呼びかけている。米国公衆衛生局長官のRegina M. Benjamin医務総監によるこの報告書「たばこの煙が疾患を引き起こす:喫煙に関連する疾患の生態学と行動基準―(How Tobacco Smoke Causes Disease: The Biology and Behavioral Basis for Smoking-Attributable Disease)」は、たばこがどのように疾患を引き起こすかに着目したもの。米国でたばこと健康や疾患に関する報告書が最初に公表されたのは1964年のことで、今回の報告書は30本目になる。
報告書では、喫煙が体に与える損傷に焦点をあてている。たばこ製品が、喫煙者と非喫煙者の健康を害し、寿命を縮めるおそれがあることは、エビデンス(科学的根拠)が明確に示しているという。
喫煙をするとすぐに、たばこに含まれる有害物質や化学物質が肺に到達し、細胞を傷つけ組織の炎症を引き起こす。また、たばこの煙にさらされることが習慣化すると、体がそうしたダメージを治癒する能力が低下していく。
「たばこの煙を吸いこむごとに、すぐに肺に有害な物質が届く。ほんのわずかなたばこの煙を吸い込むだけでも、DNAが破壊され、がんにつながる。体にはもともと治癒力が備わっているが、喫煙は免疫系も弱めてしまう。たばこの煙に多くさらされるほど、ダメージの修復は難しくなる。喫煙によりがんが生じた場合は治療がより難しくなる」とBenjamin氏は話す。
たばこの煙には7000種類の有害な化学物質や化合物が含まれる。このうち、数百種類は毒性があり、約70種類はがんの原因になる。たばこの煙は、気道内壁に炎症を起こし、肺気腫や慢性気管支炎を含む慢性閉塞性肺疾患(COPD)を引き起こす。
たばこの煙は血行を悪化させ、体全体に悪影響を及ぼす。とりわけ糖尿病のある人では血糖コントロールを悪化させ、心血管疾患などの合併症やがんを発症する危険性を高めると報告書では強調している。日本人を対象に実施された大規模研究でも、たばこを吸う人では吸わない人に比べ、肺がんのリスクが5倍に高まることが確かめられた。さらに、妊娠している女性では、流産や早期出産、胎児の肺や脳への損傷をもたらす危険性が高まる。
糖尿病ネットワーク 2011/1/5

たばこを吸わない人でも、身近に喫煙者がいると、受動喫煙により急性心筋梗塞などを起こす危険性が高まります。タバコの害を訴えるメッセージはここ数年本当に多くなりました。禁煙を試みる人がたばこをなかなかやめられない原因は、たばこに含まれるニコチンのもつ強い依存性でしょう。禁煙を支援する有効な治療法が開発されていますね。ニコチンガムやニコチンパッチなどです。ニコチンを含まない禁煙補助薬も、医師の処方により治療に使われています。このような療法を使ってでも禁煙する意義はありそうです。
店長

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2010年12月22日 (水)

コラム926 糖尿病 血縁者、食後血糖値に要注意★最悪コースは“朝抜き、昼ソバ、夜ドカ食い”

予備群を含めると40代以上の4人に1人が罹患しているといわれる2型糖尿病(生活習慣病)。無症状で進行して、5年、10年たつと神経障害、網膜症、腎症と合併症を引き起こす。いくつかの兆候や傾向があるので、該当するようなら血糖値の管理、生活改善を必ず実行しよう。
【家族にいたら覚悟】
発症原因に食事内容や運動不足など生活習慣の乱れが強調される。が、絶対的に注意が必要な人は祖父母や親兄弟に糖尿病の発症者がいる人だ。
糖尿病学会専門医・指導医である「加藤内科クリニック」(東京・高砂)の加藤光敏院長は「発症には遺伝的因子が大きく関係する。血縁者に糖尿病の方がいる人は、注意していなければ遅かれ早かれ発症すると覚悟が必要」と忠告する。
日本人は“やせ形糖尿病”が多いのも特徴。欧米人に比べて遺伝的にインスリンの分泌が少なく、太り過ぎる前に発症してしまうのだ。
【食後血糖値にも注目】
健診でも『空腹時血糖値』(110を超えると予備群)ばかりに目をとらわれていたら“隠れ糖尿病”を見逃しやすい。
加藤院長は「糖尿病発症の7-10年前から食後血糖値の高値がはじまっている。遺伝的因子をもつ人は『ブドウ糖負荷試験』(2時間値が140を超えると予備群)を一度早めに受けて生活に注意すべき」とアドバイスする。
今年の夏から糖尿病の診断基準に、1-2カ月前からの血糖状態が分かる『ヘモグロビンA1c』(正常基準値4・3-5・8%)が検査項目に加わっているが、「やや肥満の人で5・2%を超えていたら、すでに食後血糖値が高い方が多い」(加藤院長)という。
【筋肉が落ちると血糖値が上昇】
発症予防で注意することは、まずは腹8分目で食べ過ぎないこと。炭水化物は体内でブドウ糖に変換されるので、よく食事全体に占めるご飯の割合を極端に減らす人がいるが、「炭水化物は全体の55-60%摂った方がいい。おかずばかりだと塩分を摂り過ぎるし、腎臓に負担がかかる」(同院・加藤則子管理栄養士)。
それから、欠食、間食はしない。少量でも3食きちんと分けて摂ること。
定番の最悪なコースは“朝抜き、昼ソバ、夜ドカ食い”だ。
「しっかり運動」も耳にタコができる言葉だが、目的は摂取カロリーの消費だけでないという。
加藤院長は「体の最大の筋肉群である脚の筋肉を維持することが大事。筋肉がないと糖が取り込めず、食後血糖値が上昇しやすい。同時に脂肪肝の人は改善を」と強調し、1日のノルマを「最低30分は歩く。通勤時にでも片道15分は歩いてもらいたい」と念を押す。
ZAKZAK 2010/12/20

発症すれば一生つき合うことになる糖尿病、まずは、検査を受けることが大切です。検査をなかなか受けられないでいる方、まずは以下の「糖尿病チェックリスト」をしてみては。一つでもあてはまれば、ぜひ検査を受けてみてください。
●糖尿病チェックリスト
□血縁者に糖尿病の人がいる
□親兄弟に心臓病や脳梗塞になった人がいる
□運動不足と感じている
□20歳の時より体重が10キロ以上多い
□夜遅く食事して、すぐ寝る生活
□喫煙習慣がある
□野菜不足、外食を頻繁にする
□糖分入りの清涼飲料を1日5缶(本)以上飲む
店長

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2010年11月14日 (日)

コラム888 血糖値上げるホルモン、肝臓が作っていた 金大研究グループ発表

石川県金沢大学医薬保健研究域の金子周一教授らのグループは、肝臓が血糖値を上げるホルモンを作っていることを発見したと発表した。
ホルモンを抑制することで高血糖を改善できることから、新たな糖尿病の治療、診断法の開発につながると期待される。研究成果は米国科学雑誌「セル・メタボリズム」に掲載された。金子教授らは、糖尿病患者の肝臓でホルモン「セレノプロテインP」が増えていることを発見。マウスにセレノプロテインPを打ち込むと血糖値が上昇しやすく、インスリンも効きにくくなることがわかった。さらに、肝臓でのセレノプロテインPの発生を抑えると、血糖値が改善されることも確認した。従来、お腹にたまった脂肪細胞が糖尿病などの生活習慣病を引き起こすと考えられていたが、今回の発見で肝臓からのホルモンも病気に関与している可能性が高まった。金子教授らは、セレノプロテインPなど肝臓由来のホルモンの総称として「ヘパトカイン」と命名した。
読売新聞 2010/11/8

糖尿病発症のメカニズムの一つが明らかになりそうです。血糖値が上昇する原因は大きく2つです。(1)インスリン分泌能の低下 (2)インスリンの効き目の低下 です。脂肪細胞に、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の効き目を低下させるなど生活習慣病を引き起こす物質があることはわかっていました。肝臓の悪化も血糖値上昇に影響を及ぼしているとしたら、アルコールや脂肪の摂りすぎに注意すべきでしょう。
店長

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2010年11月 3日 (水)

コラム876 ごく短期だけ!強化インスリン療法

2型糖尿病に対する“最終手段”と考えられているインスリン療法ですが、最近、より早期の10日間程度の強化インスリン療法が、その後の良好な血糖管理につながるという考え方が注目されています。一例ですが、徳島県小松島市の江藤病院では、血糖コントロールが不良でHbA1c 8%以上の糖尿病患者さんに対し、約2週間の教育入院を勧めているそうです。通常の糖尿病教育入院と異なるのは、糖尿病教育や検査だけでなく、入院期間中に限って強化インスリン療法を行う点です。
同病院の院長によると、「コントロール不良の2型糖尿病患者には、できるだけ早くこの短期強化インスリン療法を行い、その後もすい臓を保護するような治療を続けるべき。」だとおっしゃっています。同病院で2000年から06年にかけて短期強化インスリン療法を施行した患者さん115人中、82人(71%)がインスリンを中止でき経口糖尿病薬の服用で退院されたそうです。
短期間のインスリン療法が決定的な糖尿病療法かどうかは未だわからないのですが、数日間の入院中に強化インスリン療法によって血糖を良好に維持すると、その後の外来診療において、わずかな経口糖尿病薬で血糖コントロールが大幅に改善する例があることは事実のようです。ただし同病院の院長はこうおっしゃっています。「短期強化インスリン療法の長期予後には入院時の患者教育も寄与しています。入院中、食事・運動療法を徹底する上で意義は大きい。」と。単に強化インスリン療法がいい選択なのではなく、入院中の教育こそ大事なのです。
海外では最近、短期間の強化インスリン療法の効果を検証する試験が行われ、長期の血糖管理やすい臓機能改善における有用性が報告されはじめたところです。これからの研究に期待したいところです。
店長


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