糖尿病

2009年11月14日 (土)

コラム333 市民に歩数計を無料貸与 「100万歩達成」でプレゼント


福岡県宮若市は、市民に歩数計を1年間無料でレンタルし、「100万歩」を達成した人には、そのままプレゼントする事業を実施している。市内居住者を対象に参加者を、市の保健センターパレットで受け付けている。
この「歩数計貸与事業」は、市民の主体的な運動への取り組むを促す狙いで、40歳以上を対象に旧宮田町が1998年に開始した。自治体が歩数計を長期間貸しだしたり贈呈するケースは珍しいという。
同市でも、生活習慣病の発症につながる肥満やメタボリックシンドロームが増加し、医療財政を圧迫している。2006年の調査によると、高血圧症や脂質異常症、2型糖尿病などの生活習慣病の患者の割合は、74歳までの29%に上るという。糖尿病や高血圧が要因となり発症する慢性腎症により透析療法が必要となった患者数は64人に増え、医療費の16%を占める。
同市健康増進課は、「原因となるのは不適切な食生活や運動不足などの生活習慣。近場でも車で移動する人が増え、1日の平均歩数も減少傾向がみられる。歩数計を貸与することで、歩くきっかけをつくり運動不足の解消につながる」と期待を口にする。
市の目標はメタボリックシンドロームの該当者と予備群を2015年度までに25%減少すること。「1日3000歩ずつ歩けば、1年間の合計は100万歩に達する。季節は行楽の秋。ぜひ、ウォーキングに取り組んでほしい」と、市民に呼びかけている。
事業を開始してからこれまで約12年間で、歩数計を貸し出した市民は累計で400人以上になる。100万歩の到達は自己申告制だが、約6割が目標を達成、歩数計をプレゼントされた。参加者は50代-60代が多い。同課では「歩数を確認することでやる気が継続し、達成感も味わえる」と話している。
日本生活習慣病予防協会 2009.11.04

今はいろいろな機能のついた歩数計があるようですね。「消費カロリーがわかるもの」「歩いた距離が測定できるもの」「脈拍が測れるもの」など・・・。中にはパソコンにつないで健康管理を行い、インターネットを通じてコンサルタント会社が健康アドバイスいてくれるものも。また、若者向けに歩数計機能を持つ携帯型電子ペット育成ゲームといったものもありますので、必要な機能から適切なものを選ぶようにしましょう。
店長

2009年11月 1日 (日)

コラム320 新しい経口2型糖尿病治療薬を承認―厚労省

厚生労働省は10月16日、経口2型糖尿病治療薬(商品名「ジャヌビア錠」「グラクティブ錠」)を正式承認した。日本で初の「選択的DPP-4阻害薬」で、新しいメカニズムを持つ経口2型糖尿病治療薬の正式承認は10年ぶり。
新薬は膵臓に働きかけ、インスリン分泌を強くするが、血糖値が正常、低値ならインスリン分泌を増強しないため、低血糖にはならない。また、国内外の臨床試験により、体重変化がないことも明らかになっている。
Nikkei BP Net 2009/10/29

この新薬はすでに海外では発売実績があり、評価も高いようです。インスリン分泌に関わる糖尿病治療薬として、SU剤という薬がありますが、低血糖の副作用が出る場合があります。この新薬は、副作用が少ないところが高評価につながっているようです。最初は第一選択薬とはならないようですが、新薬で糖尿病治療に新しい光がさすことになるでしょう。
店長

2009年9月13日 (日)

コラム271 談志さん、年内活動休止…糖尿病治療で


落語家の立川談志さん(73)が糖尿病の治療のため、年内いっぱい休業することになった。所属事務所が26日に発表した。
談志さんは5年ほど前から糖尿病を患っていたが、今月に入り、体力低下など体調が悪化。約3か月の治療が必要と診断された。経過をみて入院治療に切り替える可能性があるため、落語会など年内の仕事をすべてキャンセルした。
談志さんは昨秋、声門がんを発症したが、放射線治療などにより、ほぼ完治しているという。
読売新聞 09/08/26

立川談志さんは、どんな話題も一刀両断して、世の中の常識を本音でひっくり返す気力たっぷりの落語がすごく魅力的ですよね。歯に衣着せぬ発言や破天荒な行動をイメージしがちですが、病気をして入院されてからは人一倍健康に気を使っておられるそうです。ご本人のお話では、2,3年前からインスリンを投与されています。糖尿病はじっくり腰を据えて、根気よく治療すると合併症を併発するリスクも低くなる病気です。そのためには、仕事を休んである一定期間治療に専念することも大事と言われています。そうすると、血糖値管理の方法も自分なりにわかってきて、改善に向かうことが多いようです。立川談志さんがまた復帰されて、元気な高談を拝聴できればと思います。
店長

2009年8月29日 (土)

コラム256 インスリンを鼻に噴霧、糖尿病治療注射いらず 新インスリン剤開発


星薬科大学は糖尿病治療に使うインスリン製剤を注射ではない手法で投与する技術を開発した。点鼻薬のように鼻に噴霧する。投与したインスリンの半分以上が血液中に浸透することを動物実験で確認した。今後、製薬企業と組み、人での臨床試験入りを目指す。糖尿病患者の自己注射の負担を軽減できる技術として注目されそうだ。
複数のアミノ酸がつながったペプチド(たんぱく質の断片)をインスリンと混ぜて液体状にして、鼻の粘膜に噴霧する。このペプチドは細胞をすり抜ける性質があり、インスリンが血液中に届きやすくなる。
NIKKEI NET 09/8/13

ある調査では、インスリン療法を行っていない多くの糖尿病の方は、インスリン開始に不安や抵抗感を抱いていることがわかっています。その一方で既にインスリン治療中の方の3割が「もっと早く始めればよかった」と答えています。インスリン療法により、糖尿病進行や合併症の発症を遅らせることができるといわれています。インスリンを投与には、「自分で注射を打たないといけない」「一生続く」といった抵抗感があるもの事実です。簡単なインスリン投与法が早く実現すればいいのですが・・・。
店長

2009年8月24日 (月)

コラム251 糖尿病と歯周病の関連、3割が認知


東京都の調査によると、「歯周病と全身の健康について知っていること」(複数回答)を聞いたところ、もっとも多かったのは「喫煙は歯周病にかかりやすくし、歯周病を悪化させる」(43.1%)で、次いで「糖尿病だと歯周病にもかかりやすい」(32.8%)、「歯周病菌が動脈硬化を促進することがある」(20.6%)と続いた。歯周病と糖尿病や動脈硬化との関連を7~8割が認知しておらず、36.4%は「知らない」と回答した。
歯周病は全身疾患と深く関わっており、糖尿病患者で歯周病が多くみられ治りにくいことや、心臓病、低体重児出産、骨粗鬆症などとも関連があると指摘されている。また、よく噛むことは肥満の予防にもつながる。噛むことで中枢神経にはたらきかけ満腹感を得られやすくなり、食事の栄養バランスやエネルギー量の改善につながるというメリットがある。
日本生活習慣病予防協会 09/8/17

糖尿病の治療を受けている間に、歯科医院で治療を受けるように医師から言われることが多くなったそうです。「糖尿病だと歯周病にもかかりやすい」のと同時に、「歯周病が糖尿病を悪化させる」ことも分かっています。まず、歯周病を治療しないと、糖尿病が改善しにくいのだそうです。2つの病気は、お互い悪い影響を及ぼしあって、どんどん進行していくことを知っておきましょう。
店長

2009年8月17日 (月)

コラム244 糖尿病克服プロジェクト「チーム香川」 遠隔医療にIT活用

香川大学医学部附属病院は香川県医師会や県と連携し、糖尿病克服プロジェクト「チーム香川」(別称:ブルーサークルかがわ)をつくり、糖尿病に特化しITを活用した遠隔医療の導入を目指している。7月20日に高松市で、同事業のキックオフイベントを開催し、血糖値の無料測定やパネル展示などを行った。
遠隔医療は、患者の検査データや画像データといった健診情報を通信回線により伝送し、診療所などの医師が専門医の助言を受けながら診療できるシステム。大病院の診療をただちに必要としない慢性疾患を、地域のかかりつけ医と大病院の専門医が連携することで、日頃の健康管理から高度医療まで、患者が安心して医療サービスを受けられる仕組みが考えられている。
検査データなどの情報を共有化することで、患者にとっては「患者が集中する病院での長い待ち時間がいらなくなる」、「医師不足が深刻な地域などでも専門治療が受けられる」、「症状が安定しているときはかかりつけ医に、深刻な症状があらわれたときは専門領域の医師にと、連携した医療サービスを受けられる」といったメリットがある。
プロジェクトでは、全国で初めてのITによる全県的な医療連携システムである「かがわ遠隔医療ネットワーク(K-MIX)」を活用する。2003年に運用を開始したK-MIXでは、現在、県内外の病院や診療所などの医療機関のうち80施設以上が参加し、共同利用するセンターサーバが稼働している。患者のネットワーク登録を香川大学医学部附属病院から始め、来年度から県内主要病院へと順次拡大し2万人規模の登録を目指す。
日本生活習慣病予防協会 09/07/27

地域のかかりつけ医院と大病院の専門医がコンピューターでつながり、患者が安心して適切な診断や高度医療が受けられるのが、この遠隔医療です。医師不足・医療の地域格差が問題視されている現代では、とてもいい方法ですね。究極のハイテクは、ロボットを使って、遠く離れた場所にいる患者を手術しようという技術です。東京大学では、試験的に遠隔手術ロボットを開発しています。執刀医が操縦かんを操作すると、ブロードバンド回線を通じて、離れた場所にある手術室のロボットが動くのです。実用化すれば、「名医の手術」をどこにいても受けられるようになるかもしれませんね。
店長

2009年8月 7日 (金)

コラム234 子供だって脱メタボ、自治体などが予防対策

肥満が増えている子供の世界で、メタボリック(内臓脂肪)症候群を予防するための取り組みが盛んだ。自治体などが小学生向けの健康講座や無料健診を用意したり、病院が食事の改善指導に乗り出したり。子供の肥満は成人後の生活習慣病につながるおそれもあり、関係者は「食事の栄養バランスに気をつけ、運動習慣を身に付けて」と呼び掛けている。
4月の土曜日。東京・渋谷の多目的施設「こどもの城」の体育館で児童13人が鬼ごっこに約1時間、汗を流した。運動後、歩数計を確かめた小6男児(11)は母親(45)に「今日は1時間で4000歩。すごいでしょ」と誇らしげに報告。母親は「近場の移動に自転車を使わなくなったし、意識して運動するようになった」と目を細める。
Nikkei Net 09/05/28
子供の肥満が増えているのは、親自身の生活習慣の乱れが原因となっているといわれています。「何となく夜遅くまでテレビを見ていて、朝起きられない。」「ファーストフードやお菓子が大好き。」こんな子供の生活の乱れは、親の生活が影響しているのではないでしょうか。「親自身が怠惰な生活をしていないだろうか?」と問い正したくなります。まずは親自身が生活習慣を根本から見直し、家族みんなで改善に取り組みながら子供の成長をサポートすることが大切ですね。
店長

2009年7月29日 (水)

コラム225 糖尿病患者に朗報!? 光の強さで簡単 血糖値測定 東大研究所

血糖値を測定するのに、ブドウ糖の濃度に応じて異なる強度の光が出る物質で微小な粒を作って体内に埋め込み、外から光を測定する方法が有効とのマウス実験結果を、東京大生産技術研究所と技術研究組合「BEANS研究所」が発表した。糖尿病患者は厳密な血糖値管理が必要だが、この方法は簡単に血糖値を把握できるのではないかとしている。
研究チームは、ポリアクリルアミドというゼリー状の物質に、ブドウ糖があると強い光を出す別の物質をくっつけ、体毛がないマウスの耳に注射器で数百個を入れた。すると周囲の血管から染み出た血液中のブドウ糖と反応し、紫外線を当てると耳から緑色の蛍光が出た。耳にブドウ糖を注入すると光が強くなり、光の強さで血糖値を把握できることを確かめた。
産経新聞 09/06/20

血糖値と血圧の大きな違いは、家で簡単に測れるかどうかですね。家庭用血圧計の普及率は40%を超えているといわれています。血糖値と血圧も日々の管理が必要ですが、正確な血糖値測定は採血が必要なので通常は病院でしか検査できません。自己測定キットをお持ちで、自宅で測定している方もおられますが、針で指の先を刺して採血しなければなりませんし、精度も低く、10%程度の誤差があるといわれています。 光をあてるだけで、血糖値が測れるなら、自宅で測る方も増えるでしょう。糖尿病の早期発見にもつながるので、早く実用化してほしいですね。
店長

2009年7月22日 (水)

コラム218 2型糖尿病発症の3~6年前に血糖値の変化が始まる

2型糖尿病を発症する人々は、発症前のどの時点から、空腹時血糖値、糖負荷試験、インスリン感受性、インスリン分泌の変化が始まっているのだろうか。この疑問を検証するため、前向きコホート研究のデータを分析した英国London大学のAdam G Tabak氏らは、発症の3~6年前からそれらの値が急激に変化することを明らかにした。詳細は、Lancet誌に報告された。
日経メディカル・オンライン 09/7/7

2型糖尿病は遺伝的因子に環境因子と加齢が加わって発症するので、ある日突然発症するわけではありません。糖尿病を発症するまでには、10年以上に渡る前状態があるという学説もあります。これが一番よくわかるのは、糖負荷試験といわれています。10時間以上絶食した後、ブドウ糖75gを含んだ飲料を飲んで、30分後、1時間後、2時間後の血糖値を調べるもので、食後の血糖値の上昇とその後の下がり具合をみます。2時間後でも血糖値が高い状態、これを食後高血糖といいますが、この状態では食後一旦上昇した血糖値がなかなか下がらず、2時間後でも高い値になります。これが糖尿病の前段階なのです。健診の結果で空腹時血糖値が正常であっても食後高血糖を起こしている可能性があり、決して安心は出来ないということになりますね。20代30代から糖負荷試験の受診をおすすめします。
店長

2009年7月20日 (月)

コラム216 米国の肥満が23州で増加 景気後退の影響も

米国人の肥満傾向は景気後退が続く中でもとどまる気配をみせない。米国の成人の肥満率は全50州中23州で上昇しており、子供の肥満も増えているという調査結果が発表された。
この調査は、NPO組織「Trust for America's Health(TFAH)」と「ロバート・ウッド・ジョンソン財団」が実施したもの。米国疾病管理予防センターの基準に基づき、身長を体重の2乗で割った体格指数(BMI)が30以上の場合を「肥満」、25以上30未満を「過体重」と判定し、成人と子供について州ごとの割合を、報告書「F評価の肥満対策2009(F as in Fat 2009)」にまとめた。
この報告書によると米国成人の3分の2は肥満か過体重だという。肥満と判定された成人の割合は、過去1年間に31州で25%を超え、49州とワシントンDCでは20%を超えた。1991年の統計では20%を超える州はなかった。
肥満率がもっとも高いのはミシシッピ州の32.5%で、前年の31.7%から増えた。これに加え、ウェストバージニア州、アラバマ州、テネシー州が30%を超えた。成人の肥満の割合が高い10州のうちの8州が南部にある。
肥満・過体重の子供も、30の州で30%に上昇した。ミシシッピ州では10歳から17歳の子供たちのうち44.4%が肥満か過体重と判定された。同州当局は学校などを中心に、食生活や運動の指導、給食の改善などに取り組んでいる。
肥満の増加と昨年来の不況との関連について、報告書では「経済危機は肥満に影響している。食品価格が上昇し家計が圧迫され、家庭で栄養バランスの良い食品を選ぶことが難しくなっている」と指摘した上で、「肥満の子供が成長すると将来にがん、2型糖尿病、心臓病といった深刻な病気が増えるおそれがある」と懸念している。
TFAH理事のジェフリー・レビ氏は「肥満のために、数百人の米国人に健康障害が起こり、数十億ドルの医療費が余計にかかっている」と述べている。
日本生活習慣病予防協会 09/7/17

医療費の面からみて肥満はもっとも深刻な要因のひとつといえるでしょう。肥満は糖尿病、心臓病、脳疾患、高血圧、がん、関節症、認知症・・・・と20以上の病気を引き起こす原因になるといわれています。肥満になることで、いくつかの病気が併発して、医療費が高くなり家計を圧迫するという現状があるようです。また、肥満の一因に経済的理由があげられます。家計が苦しいと、カロリー優先で栄養バランスの悪い食事になりがちで、肥満を誘発するといわれています。不況と肥満は悪循環の関係にあるといえます。
店長

2009年7月19日 (日)

コラム215 20代で言語スキルが高い人はアルツハイマー病になりにくい

若い頃に言語能力が優れていた女性は、アルツハイマー病に特徴的な脳の変化が認められる場合でも、アルツハイマー病を発症しにくいことが明らかにされた。このほか、アルツハイマー病の症状のない女性の脳には大きなニューロン(神経細胞)がみられることが判明し、米医学誌「Neurology(神経学)」オンライン版に掲載された。
米ジョンズ・ホプキンス大学の研究では、尼僧を対象とするアルツハイマー研究に参加し、死亡した尼僧38人の脳を調べ、記憶障害があり、脳の所見に変化のみられたグループと、脳の所見の有無にかかわらず記憶障害のなかったグループとに分けた。被験者が10代後半から20代前半で最初に修道院に入ったときに書いた小論文を分析して、10語当たりの発想数などから言語スキルの豊かさを評価した。その結果、記憶障害のなかった女性は、症状のあった女性に比べて、言語テスト(文法を除く)の成績が20%高いことが判明した。
脳内に一定量の病理学的所見があるにもかかわらず、認知機能が正常な人がいることは驚くべきことだとIacono氏はいう。今回の知見は20~30歳前から認知面の予備力が蓄えられ、高齢になってからこの予備力を使うことによって認知症の徴候が現れるのを避けることができるという「認知的予備力」仮説に一致している。
Health Day News 09/7/8

スピーチや文章を書くことが上手い人は、自然と脳トレーニングがされているのかもしれませんね。やはり脳の老化を防止するためには、若い頃から脳を鍛えることが役立つようです。記事にもあるとおり、20~30歳に脳を鍛えると、脳力が蓄えられ、この蓄えが高齢になってから使われるという仮説が有力視されています。日本には日本人すら読めないような難しい漢字があります。漢字力をアップさせるといいかもしれませんね。難解な漢字をクイズに出すテレビ番組をよく観ますが、「仄仄」(ほのぼの)、「只管」(ひたすら)・・・なんていう漢字を読める人をみると「すごいなぁ」と思ってしまいます。
店長

2009年7月18日 (土)

コラム214 ニコチンが喫煙者の糖尿病前症に拍車をかける

たばこの煙に含まれるニコチンがインスリン抵抗性を促進し、糖尿病前症につながることが新しい研究で示された。
この知見は、米ワシントンD.C.で開催された米国内分泌学会年次集会で報告されたもので、喫煙者の糖尿病リスクが高い理由の説明となる。また、研究チームが、マウスにニコチン拮抗薬 メカミラミンを与えたところ、ニコチンのインスリンに対する影響を部分的に逆行させることができたという。
過去の研究では、喫煙者はインスリン抵抗性となりやすく、高血糖につながることが示されている。研究著者である米Charles R. Drew医科・科学大学(ロサンゼルス) のTheodore Friedman 博士は「喫煙者は糖尿病リスクが高い傾向がある。これはストレスホルモンであるコルチゾールが過剰な場合には、インスリン抵抗性が誘導されるためである。この結果から、喫煙者の心疾患が減少する可能性が示される。」と述べている。
糖尿病ネットワーク 09/7/16 

喫煙によって糖尿病がすすむことはよく知られていますが、これを科学的に証明した実験結果ですね。インスリン抵抗性とは、いくらインスリンの分泌量が正常でも、ちゃんとインスリンが働いてくれない状況で、糖尿病の前段階とも言われています。血糖値が気になる喫煙者の方には、ぜひ禁煙をおすすめしたいと思います。また、禁煙者の周りの方も、糖尿病になりやすいと言われています。別の米国の調査では間接喫煙(喫煙者の煙を吸ってしうまうこと)でも、糖尿病が進行するという結果がでています。
店長

2009年6月24日 (水)

コラム191 75歳以上人口が初の10%超 2055年には4人に1人が75歳以上に

政府は、「09年版高齢社会白書」を閣議決定した。
08年10月1日現在、75歳以上の後期高齢者は、総人口に占める割合は10・4%となった。
総人口の減少とともに、2055年には4人に1人が75歳以上と予測し、
「世界のどの国も経験したことのない高齢社会が到来する」と指摘した。
特に加速度的に増えるとみられる都市部の一人暮らしのお年寄り対策の必要性を強調している。
読売新聞 09/06/01

一人暮らしをする高齢者の数が加速的に増えることが予想されます。
高齢者の一人暮らしは心配事を一人で抱え込み、生活が不規則になり、
糖尿病や高血圧が進行しやすいことがわかっています。
一人暮らしの高齢者のお客様には、「お体をお大事にしてください!」などの一声をかければ、
安心感や信頼感を頂けるでしょう。
店長

2009年6月19日 (金)

コラム186 糖尿病の進行を抑えよう! 糖の吸収を穏やかにする食習慣 食べ方編2

前菜からメインディッシュまで1品ずつ出されるフランス料理のコースと、全ての料理が1つのお膳にのって1度に出てくる日本料理では、食べ方としてどちらが血糖値にはやさしいでしょう? 正解は「フランス料理のコース」です。コース料理のように1回の食事を1品ずつ分けて食べると血糖値の急激な上昇を抑えることができます。
いけないのは「早食い」です。食事のスピードが速ければ速いほど、血糖値の上昇スピードが速くなり、一時的に高血糖状態が続きます。食事時間を15~20分で済ませてしまうということが続けば、糖尿病になりやすい体質になるそうです。
また、よく噛んで食べると、食後の血糖値上昇を防ぐことができます。脳の満腹中枢が刺激され、少量でも「おなかいっぱい」という指令がでて脳が満足します。それに食事時間も自然と長くなります。噛みごたえのある野菜や海藻類を積極的にメニューに取り入れたり、素材を大きく切って調理し、噛む回数を多くする工夫をしましょう。
それと家族団らんや友達同士の会食など、おしゃべりして楽しみながら、時間をかけて食事をすることもいいですね。
店長

2009年6月17日 (水)

コラム184 糖尿病患者の半数は菓子類を「食べたい」 糖尿病ネットワーク調査

菓子類は少量でもエネルギー量や脂質が多いものがあり、血糖コントロールを乱す原因となる。糖尿病の食事療法ではそうした菓子類を「好ましくない食品」として、なるべく摂取しないよう指導することが多いが、糖尿病ネットワークが今年の2月から3月に実施した調査によると、患者の半数は「毎日食べている」ことがわかった。
調査では、インスリンや経口剤治療に伴う低血糖対策としての補食以外にとるおやつ(甘い菓子・ケーキ・アイスクリームなどの嗜好食品)を「間食」と位置づけ、糖尿病患者と医療スタッフにそれぞれアンケート形式で聞いた。
調査では、糖尿病患者の64%が間食を「日常的にとっている」と回答し、うち半数以上は「毎日とっている」と回答した。間食をとる頻度は「毎日1回程度」がもっとも多く全体の32%に上り、「2~3日に1回程度」が19%、「毎日数回」が18%だった。通院している医療機関で間食を「原則禁止」と指導されている患者でも、47%が「毎日とっている」と回答した。
糖尿病ネットワーク 09/06/15

この調査では、通院している病院で間食を「原則禁止」と指導されている患者さんでも、47%が「お菓子を毎日とっている」と回答しています。お菓子を禁止するのはかえって逆効果かもしれません。問題は間食の摂り方ではないでしょうか?カロリー量と食べる時間を上手く管理すれば、1日全体の血糖値上昇を抑えることもできます。例えば、3回の食事をとり、本来は食事の時に摂る果物やデザートを間食で摂取すると血糖値も上がらず、うまく管理できるそうです。医師や栄養士の方々の間食を含めた食事指導が望まれます。
店長

2009年6月15日 (月)

コラム182 妊娠糖尿病の女性が2型糖尿病を発症するリスクは7.4倍

妊娠糖尿病と診断された女性の2型糖尿病リスクは高いことが示唆されている。英国Northwick Park HospitalのLeanne Bellamy氏らは、コホート研究を対象に系統的レビューとメタ分析を行い、妊娠糖尿病ではなかった女性に比べ、妊娠糖尿病を経験した女性では、その後の2型糖尿病発症リスクが7.4倍にもなることを明らかにした。詳細は、Lancet誌2009年5月23日号に報告された。
日経メディカルオンライン 09/06/15

妊娠糖尿は年々増加しているといわれています。妊娠糖尿病は、糖尿病ではない女性が妊娠後に初めて発症、あるいは初めて発見される糖代謝異常のことです。妊娠糖尿病になると健康な妊婦に比べ、生まれてくる赤ちゃんの過剰発育やそれにともなう難産などが起こりやすくなるそうです。多くの方は、出産後に血糖値が下がりますが、数年後に再び糖尿病になりやすい傾向があるので注意が必要です。出産適齢期の女性で、近親に糖尿病の人がいたり、自身が肥満である場合は、妊娠前、妊娠中に血糖測定検査を受けることが大事ですね。
店長

2009年6月14日 (日)

コラム181 米国糖尿病学会が新たな診断基準発表、HbA1c6.5%以上を糖尿病とする

米国糖尿病学会(ADA)と国際糖尿病連合(IDF)、欧州糖尿病学会(EASD)の3団体は6月5日、合同で新たな糖尿病診断基準を発表した。指標にHbA1cを採用し、「HbA1c6.5%以上を糖尿病とする」と定めた。欧米ではこれまで、空腹時血糖やブドウ糖負荷試験による糖尿病診断を行ってきた。
3団体のほか、WHOも新たな糖尿病診断基準を検討しており、日本糖尿病学会も、わが国の新しい糖尿病診断基準の策定へ向けた動きを加速させている。
糖尿病の診断には、2~3カ月間の血糖値の平均を評価する HbA1c(グリコヘモグロビン)値の検査を主に用いるべきであるとの勧告が、米ニューオーリーンズで開催された米国糖尿病協会の年次集会で国際専門委員会により発表された。同委員会の代表で米マサチューセッツ総合病院(ボストン)糖尿病センター長のDavid Nathan博士はこの勧告について、「30年以上も糖尿病の診断に用いてきた方法から、初めて大きく脱却するものである」と述べている。
糖尿病ネットワーク09/06/10

日本の糖尿病治療や健康診断では、HbA1c値という検査はおなじみになりつつあります。2~3ヶ月間の血糖の平均的な指標で、糖尿病の状態を正確にあらわします。しかしながら、日本でも他の先進国でも糖尿病学会のガイドラインでは、治療目標にはなっていても、正式な診断基準にはなっていません。
HbA1c値は空腹時でなくてもいつでも検査できるし、血糖値のように検査毎で数値がバラバラになることもありません。糖尿病ではない方にももっと広くPRして、HbA1c値を知って頂きたいと思います。
店長

2009年6月12日 (金)

コラム179 徳島県 糖尿病死亡率ワーストワン 「息の長い対策必要」 と知事

厚生労働省が概数を公表した「08年人口動態統計月報年計」で、徳島県が再び糖尿病死亡率ワーストワンとなったことについて飯泉嘉門知事は8日、「対策が後退しているとは思わない。ピンチをチャンスに変えていきたい」と話した。
飯泉知事は糖尿病対策について、05年11月の緊急事態宣言以降、食べ過ぎや運動不足の解消を図り、徳島大学病院に糖尿病対策センターを置くなどしてきたことを強調。ワーストワン転落について、「息の長い対策が必要。生活習慣病なので、習慣そのものを変えていかないといけない」などと話した。
さらに、ワーストワンを奇貨とした、糖尿病関連の産業集積や、糖尿病急増が懸念されるアジアへの呼び掛けの重要性も指摘、「『糖尿病先進地域』である徳島に行って治療してみようなどと、マイナスをプラスに転じるPRをし、健康を売り出していくきっかけにできれば」などと意気込みを示した。
毎日新聞09/06/09

徳島県は電車や地下鉄などの公共交通機関が少ないため、「歩いて5分のところにも車で行く習慣が浸透している。」と県担当者の話もあります。車社会で県民があまり歩かないという事情もあるようです。これが糖尿病死亡率ワーストワンとなった原因の一つかもしれません。県が2001年にまとめた「健康徳島21」には、2010年の糖尿病の有病者率を7%に減らし、6万2,000人に抑えることが盛り込まれてあります。そのためにいろいろと対策が打たれています。「阿波踊り体操」の普及もその一つ。伝統芸能である阿波踊りに注目した「阿波踊り体操」は県民にも人気だそうです。リズミカルなメロディーの音楽に合わせて、楽しく体操を続けられるように考えられています。
店長

2009年6月 3日 (水)

コラム170 糖尿病の進行を抑えよう! 糖の吸収を穏やかにする食習慣 食材編2

食物繊維の多い食材を使ったおかずをメニューに加えると、その時に食べた食事の糖の吸収を抑えることができます。食物繊維の多い食材いえば、まずキノコや海草、豆類です。少しの量でたくさんの食物繊維が摂れます。例えば、スーパーなどで売られている「もずく酢」を毎日1パック食べるだけでも、約20gの食物繊維がとれます。また、干し物は効率的に多くの食物繊維がとれますね。ひじき、かんぴょう、干しシイタケをサイドメニューに加えるのもいいでしょう。
野菜なら、いも類、カボチャ、蓮根、大根、ごぼう、ホウレン草 ニンジン 小松菜などは食物繊維を多く含みます。これらの食材を入れた「具だくさん味噌汁」はうってつけの朝食メニューです。
厚生労働省が推奨する食物繊維の一日の摂取量の目安は20~25gといわれていますが、実際の摂取量の平均は15g前後です。不足しがちな成分だけに、メニューを工夫して補いたいですね。
店長

2009年5月25日 (月)

コラム161 糖尿病の進行を抑えよう! 糖の吸収を穏やかにする食習慣 食べ方編1

厚生労働省の調査によると、朝食を摂らない成人の割合は年々増加傾向にあり、30代男性では約30%で朝食を抜いているそうです。朝食を抜くと、残り2食は「大食い」になりがちです。これでは食事により血糖値は急激に上がります。食生活の基本は1日3食です。また、大事なのは朝・昼・夕の食事間隔のリズムです。起床時に「朝食」、その5時間後に「昼食」、7~8時間後に「夕食」をとるという間隔が理想的だそうです。
もし食事以外にお菓子を食べるなら、「食後のデザート」より、「3時のおやつ」の方が血糖値上昇を防止できます。食後すぐに甘いものを食べると血糖値の上昇スピードが加速して、高血糖につながります。お菓子などを食べるなら、食後すぐより、血糖値が安定してくる2~3時間後くらいに食べたほうがいいでしょう。
また、炭水化物と油脂を一緒に摂ると、糖尿病を発病しやすい体質になりがちです。ケーキやクッキーといった洋菓子より、まんじゅうなどの和菓子がいいですね。ポテトチップス等のスナック菓子も炭水化物と共に油脂を多く含むので控えたいですね。
店長

2009年5月24日 (日)

コラム160 糖尿病だった歴史上の人物

歴史上の人物で糖尿病だった人を調べてみました。
エジソンは糖尿病になってからも元気に研究を続け84歳に他界。適正な食生活とストレス解消を上手に行い糖尿病と付き合っていたそうです。
バッハは、糖尿病と白内障を併発して失明状態に。
北原白秋も、糖尿病性網膜症により原稿が読めなくなった。  
藤原道長は、栄華を極め贅沢三昧で糖尿病を発症し、亡くなったといわれています。「のどが乾いて水を多飲」「体が痩せて、体力がなくなった」「目が見えなくなった」と古文書には書かれています。
店長

2009年5月23日 (土)

コラム159 糖尿病の進行を抑えよう! 糖の吸収を穏やかにする食習慣 食材編1

最近の健康ブームにのって、「玄米」や「五穀」、「十穀」といった雑穀を使った商品をスーパーでよく見かけます。ご飯を炊くときに入れるだけでOKという商品もあって、簡単に家庭で雑穀ご飯が食べられますね。玄米や雑穀には、ビタミンやミネラルを多く含むという栄養面のメリットだけでなく、白米と比べて糖の吸収スピードが遅らせ、食後の急激な血糖値上昇を抑えるという作用があります。つまり、玄米や雑穀は糖尿病予防や血糖値管理に有効な主食だといえます。
この他にも、「うどんよりそばの方が」「食パンよりライ麦パンや全粒粉パンの方が」、糖の吸収は穏やかになります。主食の食材は、「精製をした白いもの」より、「精製が荒い色のついたもの」のほうがいいようですね。
店長

2009年5月20日 (水)

コラム156 食後高血糖は、糖の吸収を穏やかにすることで糖尿病への進行を抑えられる

糖尿病の発病と食事の関係について、最近の学説についてご紹介しましょう。血糖値が気になる方だけでなく、すでに糖尿病の方にもお役に立てる話です。
2型糖尿病は、発病する前に食後高血糖という段階を経て進行するということがわかっています。食後高血糖とは、空腹時血糖値やHbA1cといった糖尿病検査はそれほど高くはないが、食後2時間の血糖値が高い状態をいいます。この状態が長く続くと糖尿病を発病すると言われています。
先日、「The Lancet」という世界的に権威のある医学雑誌に、「食後高血糖の人に、食事の糖の吸収を抑制する薬を早めに投与したところ、糖尿病の発病を飛躍的に抑えることができた。」という内容の論文が掲載されました。つまり、食事時の糖の吸収を穏やかにして、食後に血糖値が急激に上がらないようにすれば、糖尿病を予防できるという訳です。薬を使わなくても、食習慣を工夫することで、効果は期待できます。このことはすでに糖尿病と診断されている方にも有効と言われています。
具体的な食事の摂り方は、明日以降連載していきます。
店長

2009年3月15日 (日)

コラム91 インディアンと糖尿病

アメリカとメキシコのインディアンと糖尿病に関する有名な話をご紹介しましょう。

もともとは一緒に暮らして、何百年も昔にアメリカとメキシコに分かれて移住したピマインディアンの話なのですが、生活環境の変化からアメリカに移住したピマ族だけが非常に高い割合で糖尿病になっているといいます。

今でも昔と同じような自給自足に近い生活を営んでいるメキシコのピマ族は、似た遺伝子を持つにもかかわらず殆ど糖尿病の人はいないそうなのです。

日本人にも言えることですが、急速な食生活の変化に体がついてこられず、経済的には豊かになったものの糖尿病という形で健康面のしわ寄せが来てしまった典型的な例といえるでしょう。

店長

2009年3月14日 (土)

コラム90 糖尿病王国「ナウル」の人々

南太平洋に浮かぶ島であるナウル島をご存じでしょうか。

人口約1万人といわれるナウルの人々は島民の3人に1人が糖尿病といわれるほどの糖尿病王国です。

住民の多くは過度の肥満であり、生活習慣病の発症率が非常に高いと言われています。

しかし、肥満だから糖尿病になる、と簡単に片付けるわけにもいきません。

ナウルの人々は太古の昔から太っていたのです。

お相撲さんのように太っていても健康な人が多いことで有名なくらいでした。 

とすると、原因は他にある、ということになります。

実はナウルは30年程前にリン鉱石が発掘され、少し前までは世界でも有数の豊かな国だったのです。

それがたたってか、多くの人々は昔からの漁業や農業をすることを止め、一日中遊んで暮らす毎日を送るようになっていきました。

同時に欧米の食文化が持ち込まれ、ファーストフード店が林立するようになったと言います。

このような生活習慣、特に食文化の変化が糖尿病王国を産み出したと考えられているのです。

店長

2009年3月11日 (水)

コラム87 お砂糖について

砂糖は身体に大切なものとして、日本糖尿病学会は、糖尿病患者さんは一日4g(0.2単位)を調味料で用いることと決めています。

日本人の一日平均砂糖摂取量は約50g(年間19.2kg2003年)で、世界のランキングで86位になります。

最も多く摂取する国はキューバのなんと169g、ロシアで126g、スウィーツの国としてご存じイギリスで114g、アメリカ85gとなります。

逆に少ない国としては中国で20gです。

日本の砂糖消費量は年々少なくなり、糖尿病罹病率と逆比例します。

つまり砂糖取り過ぎが糖尿病を引き起こす説は成立しないことになりますね。

従って砂糖だけが糖尿病の悪役ではありません。

興味ある話では、糖尿病患者さんの一日の食事に砂糖45gをまぜてとらせても血糖値、中性脂肪には変化がなかったという報告もあるくらいです。

また、砂糖、果糖、でんぷんでそれぞれ作った間食でも血糖値はいずれも同じだったといわれています。

砂糖摂取の多い患者さんに合併症が多いと言う話も、砂糖の取り過ぎで虫歯が多いと言う話もないようです。

ご飯などの炭水化物や砂糖は、体内で消化されて最終的にどちらもブドウ糖の形になって血中に吸収されます。

また蛋白質のアミノ酸からも体内でブドウ糖が作られます。

決して砂糖だけが悪者ではありません。

食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。

店長

2009年3月 9日 (月)

コラム85 お相撲さんには糖尿病の人が多い?

お相撲さんには糖尿病の人が多い?

力士の一日の生活パターンは一般的にこのようになります。

力士の日常生活は7時起床し、朝食抜きで午前中に11時までびっしり稽古が続きます。

12時に朝食兼昼食のちゃんこ鍋をとり、午後1時から2時まで昼寝します。

その後は各自の自主トレーニングに励み午後6時半から8時までに夕食をとります。

そしてよる10時に就寝となります。

一日の食事摂取量はなんと7000から8000カロリーといわれています。

これを2食でとりますから、一食で一般的に食事制限をされておられる方の二日分をとることになります。

さらには昼1時間の睡眠をとりますからこれで太らないわけはないのです。

力士の一日の食事回数二食と、途方もない飲食物の摂取量、昼寝1時間の毎日となると、直ちに糖尿病になると思われがちですが、意外と幕内力士になると糖尿病を発症するものは少ないそうです。

力士690名のうち30才以下で空腹時血111mg/dl以上のひとは76名(15.2%)だったという調査結果があります。

この数字は驚くことに日本人40歳以上の糖尿病発症率15.8%(厚生労働省 2002年調査)より小さいものです。

特に幕内力士に限ってみると糖尿病は数名ということです。

従ってお相撲さんも伝統の慣習に従って稽古に励み実力を伸ばしていく者には、糖尿病になり易いという俗説は関係ないといえることになります。

むしろ規制のない生活で過ごしている一般の人の方が糖尿病になる率は高いということになりますね。

店長

2009年3月 8日 (日)

コラム84 コース料理なのに低カロリーのレストラン

コース料理なのに低カロリーのレストラン


通常は高カロリーのものを、低カロリーで食べられる店も最近増えてきました。

中には、管理栄養士さんが常駐している店もあるとか。

某有名ホテルのレストランでは、なんと360キロカロリーのフランス料理のコースが食べられる。

また、フランス料理のフルコースが通常の3分の1の700キロカロリーで食べられるというお店も。

レストランではありませんが、老舗の和菓子屋では創作菓子として、カロリー30%減で1個につきレタス1個分の食物繊維が入っている“低カロリー和菓子”を販売しているそうです。

お店も、調べてみるといろいろなニーズに応えたメニューや商品を提供していますね。

皆さんも興味のあるお店を探されては如何でしょうか。

店長

2009年3月 7日 (土)

コラム83 糖尿病でも大丈夫? グルメを満喫!

糖尿病でも大丈夫? グルメを満喫!

糖尿病でも大丈夫なグルメツアーがあるようです。
「腹いっぱい食べたい」、「食事制限を忘れて旅行を思う存分楽しみたい」といった糖尿病患者の“悲願”に応えるツアーが行われているという話を耳にしました。

三重大学と三重県鳥羽市が連携して始めた「神島糖尿病プロジェクト」というものです。

「食べることは旅行の楽しみのひとつなのに、糖尿病の方はそれが難しい」。

そこでこのプロジェクトが企画されました。

神島など伊勢湾の離島を巡るツアーでは、土地の料理をたっぷり食べても1日1800キロカロリー前後になるよう、低甘味料などを使い1品のカロリーを抑えているそうです。

食事メニューはその土地の名物ばかり。

たとえば、刺し身盛り合わせ、サザエのつぼ焼き、味噌煮、タコの酢の物、揚げ物、エビの塩ゆで、鯛にゅうめん、めかぶご飯、漬物、水菓子。

これだけ食べても852キロカロリー。

ほんとうに立派なグルメツアーですね。

店長 

2009年3月 6日 (金)

コラム82 冬場は、運動不足が糖尿病の大敵!

冬場は、運動不足が糖尿病の大敵!

運動不足を解消しましょう。
寒さで室内にひきこもりがちになりますが、食後の血糖値の上昇をコントロールするために、せめて朝食後と夕食後に各20分、合計40分のウオーキングは実行したいものです。

これにラジオ体操と筋肉トレーニング各10分を加えられればなお理想的ですね。

寒くて戸外のウオーキングは嫌だという人は、室内であってもできるだけ工夫して運動をしましょう。

例えば、30センチくらいの高さの踏み台を用意して、上がったり下りたりする運動がお薦めです。

運動の強さは、心拍数が1分間に100~120回になる程度が理想的です。

同じ時間ウオーキングをしているのと同じくらいの運動効果が得られます。

また、運動不足による体重増加は避けたいものです。
寒い時期はどうしても飲み過ぎ、食べ過ぎと、運動不足で、体重が増加しがちですね。

血糖値の上昇を防ぐには、何としても体重の増加を阻止したいものです。

体重が増えれば血糖値は上がりやすくなります。

工夫の一つとして50グラムごとの目盛りがある体重計で、毎日体重のチェックをしてみるのも一つの方法です。

体重が100グラム、200グラムと増えていくと元に戻しにくいものですが、50グラムなら増えても食べ方を調整して簡単に元に戻しやすくなるからです。

日頃の小さな努力の積み重ねが理想の体重を維持できるポイントです。

店長

2009年3月 4日 (水)

コラム80 冬場は、運動不足が糖尿病の大敵!

冬場は、運動不足が糖尿病の大敵!

運動不足を解消しましょう。
寒さで室内にひきこもりがちになりますが、食後の血糖値の上昇をコントロールするために、せめて朝食後と夕食後に各20分、合計40分のウオーキングは実行したいものです。

これにラジオ体操と筋肉トレーニング各10分を加えられればなお理想的ですね。

寒くて戸外のウオーキングは嫌だという人は、室内であってもできるだけ工夫して運動をしましょう。

例えば、30センチくらいの高さの踏み台を用意して、上がったり下りたりする運動がお薦めです。

運動の強さは、心拍数が1分間に100~120回になる程度が理想的です。

同じ時間ウオーキングをしているのと同じくらいの運動効果が得られます。

また、運動不足による体重増加は避けたいものです。
寒い時期はどうしても飲み過ぎ、食べ過ぎと、運動不足で、体重が増加しがちですね。

血糖値の上昇を防ぐには、何としても体重の増加を阻止したいものです。

体重が増えれば血糖値は上がりやすくなります。

工夫の一つとして50グラムごとの目盛りがある体重計で、毎日体重のチェックをしてみるのも一つの方法です。

体重が100グラム、200グラムと増えていくと元に戻しにくいものですが、50グラムなら増えても食べ方を調整して簡単に元に戻しやすくなるからです。

日頃の小さな努力の積み重ねが理想の体重を維持できるポイントです。

店長

2009年3月 1日 (日)

コラム77 地球の裏からウェブカメラで糖尿病の母親を救う!

地球の裏からウェブカメラで糖尿病の母親を救う!

実際にあったお話を紹介します。

ノルウェーのアーティスト、カリン・ヨルダルさんはカリフォルニア州に一人暮らしです。

息子さんが2人いて、トレさんはフィリピンに、オレさんはノルウェーに住んでいます。世界中に散らばった家族と連絡を取るために、カリンさんたちは国際電話料金を節約し、インターネット経由でお互いの姿を見られるようにするために、ウェブカメラを部屋に設置していました。なんと、これがカリンさんの命を救ったのです。 

カリンさんは糖尿病を患っており、自宅のリビングルームのソファーの上で昏倒してしまいました。血糖値が急激に下がってしまったのです。しかしパソコンは、ネットに接続されており、カリンさんの姿は設置されていたウェブカメラが捕えていました。 

まず異変に気がついたのは、フィリピンのトレさん。母親に電話をかけたが、カメラが捕える母親はピクリともしない。カリフォルニアの緊急医療当局に国際電話をかけたが通じない。そこで、兄弟のオレさんに電話をした。オレさんの妻、タミーさんは、アメリカ人でニューヨーク出身。どこに電話をかけるのが一番良いか知っている彼女が、カリンさんの家に救急車を呼びました。

それから約10分後。カメラに救急隊員の姿が映り、グッタリしたカリンさんを搬出していく様子がフィリピンとノルウェーに伝えられました。トレさんとオレさん夫妻は涙を流して喜んだそうです。カリンさんは、デザート・ヴァリー病院に運び込まれ治療を受け、2、3日で退院できたそうです。 

糖尿病の薬剤療法では、使い方を間違えたり、体調不良だとこのような低血糖をおこすことがあります。まずこのようなことが起こる前に、血糖値を正常に維持することが大切です。

また、WEBカメラも使いようによっては命を救うこともできる。そんなことにも感心したお話でした。

店長

2009年2月27日 (金)

コラム75 風邪をひくと血糖値が上昇しやすくなります

風邪をひくと血糖値が上昇しやすくなります


糖尿病の人にとって風邪やインフルエンザは大敵といわれています。

これらの感染症で熱が出ると、副腎皮質ステロイドホルモンやアドレナリンの分泌が活発になり、血糖値が上昇するのです。

同時に血糖値の調整に関係するインスリンの働きも弱くなり、これがまた血糖値を上昇させる原因となってしまいます。

風邪、インフルエンザの感染を防止するには、睡眠をしっかりとり、規則正しい生活を心がけましょう。

まだまだ風邪対策に気が抜けない時期です。

日常習慣として外から帰ったら手洗いやうがい、職場での定期的なうがいを励行するようにしましょう。

店長

2009年2月25日 (水)

コラム74 海の向こうのアメリカでは、ここ10年で肥満、糖尿病が激増

海の向こうのアメリカでは、ここ10年で肥満、糖尿病が激増

今や、肥満はアメリカでは大問題で流行病とさえいわれています。

米政府は、予防医学における最重要課題は肥満対策であるとし、疫病管理予防センター(CDC)に肥満の実態調査をさせました。

全米で肥満に分類される人の数が、ここ10年でなんと60%も増加していることが明らかとなりました。

現在、アメリカでは年間30万人以上の人が、肥満がもとで死亡しているといわれています。

肥満は、糖尿病、高血圧、高脂血症を引き起こす「メタボリックシンドローム」あるいは「死の四重奏」とよばれる、動脈硬化を誘引しかねない最も危険な状態といわれています。

この調査では、特に糖尿病についても調査され、90年代のアメリカでは、肥満者だけでなく糖尿病患者数も33%上昇したことが示されています。

さらに別の研究では、重症の肥満者(肥満指数BMI25を超える人)の80%に、代表的な生活習慣病のどれか一つが認められ、40%にどれか二つが認められることが示され人々を驚愕させたこともありました。

肥満は、長寿の妨げになるだけでなく、糖尿病、高血圧、動脈硬化等を導き、寝たきりの重大なリスクになることからも、健康に与える影響は莫大なものといえます。

店長

2009年2月15日 (日)

コラム64 糖尿病性腎症による透析患者が増加

糖尿病性腎症による透析患者が8.8万人に増加

日本透析医学会が毎年実施している統計調査によると、国内で透析療法を受けている患者数は27.5万人で、前年度より3.7万人増加した。患者数の内、糖尿病性腎症の透析患者は8.8万人。

増加分の内、糖尿病原因は1.6万人で、増加分だけを見れば、糖尿病は透析原因の第一位だった。

糖尿病が原因の腎臓病は確実に増えており、血糖値を管理することが、透析患者減少につがるとみられている。


出典:日本透析医学会


透析とは、腎臓の働きが低下し、腎不全になった場合行われる血液浄化法です。腎臓は不要な老廃物や毒素を「おしっこ」として出すための臓器です。腎臓が悪くなると、老廃物や毒素を尿として捨てることが出来なくなるので、病院のベッドに横たわって、血液を抜き取り、機械で血液浄化して元の体に戻します。これを1週間に3回、1回当たり4〜5時間行うのが普通です。かなり大変なことですが、これをやらないと生きていけません。透析をされている方の声は、「棺桶に片足を入れているようなものと思った」「ぞーっとした。いやでいやで・・・」「週3回あるから、どこへも行けない。」などです。生活に支障をきたす治療法といえます。

HbA1cが「8」を超えると急激に糖尿病性腎症は増えると言われています。「8」を超える方は、まずは「7」台にする努力が必要です。

2009年1月22日 (木)

コラム40 睡眠不足と糖尿病のかかわりが注目!

睡眠は時間だけでなく、質が重要で、質が悪いと疲れが十分に取れません。最近、睡眠時間が短いと糖尿病になりやすいと報告されました。睡眠不足は肥満にもなりやすいとの報告もあります。 なぜ睡眠不足が肥満や糖尿病発症の原因になるかは明らかでありませんが、昼間の活動度や血糖を下げるインスリンの効きやすさに関係する可能性があります。また、夜勤が多いと間食が多くなり、太りやすいということをよく耳にします。午前0時までにはテレビを消して、お休みになることをお勧めします。

619日 毎日新聞  

睡眠不足と糖尿病の関係はわかっていませんが、ボストン大学の1500人の調査では、睡眠時間7~8時間の人が糖尿病の危険率は一番低く、5時間以下しか睡眠をとらない人は、2.5倍糖尿病になりやすいことがわかっています。また、6時間の人は、1.7倍、9時間以上の群では1.8倍と報告されています。睡眠不足と肥満についてもデータがあり、コロンビア大学の18000人の調査では7~9時間の人にくらべて、4時間

2009年1月20日 (火)

コラム38 糖尿病発症は母親の栄養不足が関係?神戸大・マウスで実験

妊娠期の栄養不足によって生まれた低体重の子供は、糖尿病になりやすい可能性がある。神戸大のマウスの実験では、胎児期の栄養不足により生まれたマウスはインスリンを出す膵臓(すいぞう)の細胞が少なく、高脂肪食を与えると細胞に過剰な負担がかかり、糖尿病予備群になる可能性が高くなった。「胎児期の栄養不足により発育不全をきたし、乳幼児期になっても完全には回復せず、糖尿病になりやすいのではないか」と神戸大は話している。

61 毎日新聞 

人間でも低体重児は生活習慣病になりやすいという疫学調査結果があり、胎児期の栄養状態と糖尿病発症の関係をうかがわせる結果といえます。「食育」という言葉を最近よく耳にしますが、まず、大人から食を見直す必要性があるのかもしれません。

2009年1月18日 (日)

コラム36 インスリンポンプ利用者が世界で増えている

24時間装着して、インスリンを体に注入する装置「インスリンポンプ」の利用者が世界中で増えている。携帯電話ぐらいのサイズで、本体は服のポケットに入れて持ち運ぶことができる。腹やお尻などの皮下脂肪に入れた細い管から、微量のインスリンを24時間自動的に注入し続ける。食事前などにスイッチを押せば、追加注入もできる。特に1型糖尿病患者で、使用者が世界中で急速に増えており、25万人以上とみられている。使用率は米国、イスラエル、ドイツで1520%に達し、オランダ、スウェーデン、フランス、スイスでも10%前後となっている。

 

17日   Diabetes UK 公表

 

インスリンポンプは簡単に言うと「24時間自動インスリン注入装置」。(添付写真)日本でも昨年、インスリンポンプの診療報酬が1.5倍に改定され、導入する医療機関が増えるとみられています。

利便性も向上しており、最新機種では時間帯に合わせてインスリン注入量が変わるようにプログラムする機能もついています。ご使用の方の意見は、「糖尿病を特に重い病気だと思わなくなりそうです。視力の低い人が毎日コンタクトをつける習慣があるのと同じ感じです。」とのこと。糖尿病の治療目的は、網膜症、腎症、神経障害といった合併症を予防し進行を抑え、心筋梗塞、脳卒中などを防ぎ、健康な人と変わらない寿命を確保することです。

こういう装置があることを知識として、知っておいてください。

Photo

2009年1月14日 (水)

コラム32 糖尿病は万病のもと アルツハイマー発症4.6倍

糖尿病やその予備群の人は、そうでない人よりアルツハイマー病になる危険性が4.6倍高いことが、九州大の清原裕教授らの研究でわかった。福岡県久山町の住民約800人を15年間、追跡して、糖尿病の発症と認知症の発症の関係を調べたもの。また40~79歳の約2400人を88年から12年間追跡し、糖尿病とがん、脳梗塞などとの関係も調べた。その結果、糖尿病の人は、そうでない人よりがん死亡の危険性が3.1倍高く、脳梗塞も1.9倍、心筋梗塞も2.1倍高かった。

92日朝日新聞

2009年1月 6日 (火)

コラム24 糖尿病についての知識 解答です!

解答を発表します。

答えは全て○ 皆さん如何でしたでしょうか?

厚労省の調査結果では、以下のような正答率でした。

質  問

正答率

男性

女性

ア:正しい食生活と運動習慣は、糖尿病予防の効果がある

92.9%

93.4%

コ:糖尿病は成人における失明の原因になる

77.8%

82.7%

ウ:糖尿病になっても、自覚症状がないことが多い

69.5%

69.3%

カ:糖尿病の人には、血液中のコレステロールや中性脂肪が高い人が多い

61.6%

59.8%

エ:太っていると、糖尿病になりやすい

59.4%

51.0%

イ:血のつながった家族に糖尿病の人がいると、自分も糖尿病になりやすい

59.0%

68.2%

ケ:糖尿病は腎臓障害の原因となる

57.9%

58.3%

サ:糖尿病の人は、傷が治りにくい

50.2%

56.0%

キ:軽い糖尿病の人でも、狭心症や心筋梗塞などの心臓病になりやすい

47.6%

44.7%

オ:糖尿病の人には、血圧の高い人が多い

44.9%

44.9%

ク:軽い糖尿病の人でも脳卒中になりやすい

38.5%

36.8%

高血糖とは、血液中の血糖が高くなった状態をいいます。糖尿病になるとインスリンの出る量が減ってこのような状態をまねきやすくなります。また、食べ過ぎ、運動不足、ストレスなどが原因となって、分泌されたインスリンが十分効かなくなることもあります。

高血糖の状態を放置していると、全身のいろいろな臓器に障害をもたらします。神経障害、網膜症、腎症の三つがおこりやすく、三大合併症とよばれます。

私たちも、生活習慣病の基本的な知識から、最新の話題まで幅広く情報を提供して、皆様の自己管理のお役に立てていただければと思っております。

2009年1月 5日 (月)

コラム23 糖尿病についての知識 クイズです!

正しいと思われるものには、○

間違っていると思われるものには ×

皆さんも挑戦してみてください。

ア:正しい食生活と運動習慣は、糖尿病予防の効果がある

イ:血のつながった家族に糖尿病の人がいると、自分も糖尿病になりやすい

ウ:糖尿病になっても、自覚症状がないことが多い

エ:太っていると、糖尿病になりやすい

オ:糖尿病の人には、血圧の高い人が多い

カ:糖尿病の人には、血液中のコレステロールや中性脂肪が高い人が多い

キ:軽い糖尿病の人でも、狭心症や心筋梗塞などの心臓病になりやすい

ク:軽い糖尿病の人でも脳卒中になりやすい

ケ:糖尿病は腎臓障害の原因となる

コ:糖尿病は成人における失明の原因になる

サ:糖尿病の人は、傷が治りにくい

さあ、どうでしょう。これは厚労省が実施した内容です。設問毎の正答率は最も高いもので90%以上、かたや低いもので40%弱しかありませんでした。

正解は明日。お楽しみに。

2009年1月 4日 (日)

コラム22 糖尿病合併症の状況-厚労省発表

「医師から糖尿病と言われた人における、治療経験別合併症の割合」は、神経障害が最も多く、11.8%であった。また、合併症がある者について、治療の状況を見ると、「現在治療を受けている」者が約7割。

12月25日 厚生労働省発表「国民健康・栄養調査」より

血糖値が高い状態でも症状がわかりにくいのですが、調査結果多い合併症は神経障害、網膜症、腎症の3つです。各合併症の初期症状は以下のような傾向があります。

【神経障害】

末梢神経、特に足の指先の違和感やしびれ、足底に紙がついたような違和感、痛みなどが出てきやすくなります。

【網膜症】

初期は目が少しかすんだり、飛び物が見えたりすることがありますが、自覚症状のないことも多いようです。

【腎症】

血糖の高い状態は、細い血管を傷める原因となりますので、腎臓でうまくろ過することができなくなり、尿にタンパクが混じるようになります。

高血糖とは、血糖値が高いという状態。高血糖状態が長期にわたると、このようにいろいろな障害を引き起こします。毎日の自己管理は、血糖値をうまくコントロールするために大変重要です。

20090104

2009年1月 3日 (土)

コラム21 糖尿病の可能性が高くても治療を受けていない人は全体の4割-厚労省発表

20090103

糖尿病が強く疑われる人における治療状況の年次推移はこのグラフのとおり。質問に対し「現在治療を受けている」と回答があったのは、平成9年で45.0%、平成14年で51.9%、平成19年で55.7%と上昇している。

平成19年の内訳は、年齢別では、50代の男性(39%)女性(44%)、60代男性(65%)女性(60%)、70代男性(55%)女性(55%)であった。

12月25日 厚生労働省発表「国民健康・栄養調査」より

糖尿病はなかなか自覚症状が現れにくいので、認識を持ったら早い段階での対処が必要といわれています。

この調査結果では、10年前と比べ、受診される割合は増えてきていますが、それでも4割近い方はまだほとんど治療を受けたことがないという結果になっています。

糖尿病の本当の怖さは、合併症といわれています。血糖値の高い状態が持続すると、のどが渇く、トイレが近く、尿の匂いが気になる、傷が治りにくい、だるい、食べてもやせるというような症状が現れ、網膜症のような合併症が併発してきます。

まず、定期的に健診を受けて、高めと判断されたら、生活習慣の改善から始めて適切な血糖値を維持するよう心がけましょう。

2009年1月 2日 (金)

コラム20 糖尿病、あるいは境界域と判定された人の多くは生活習慣を改めている-厚労省発表

これまでに健康診断などで糖尿病の検査を受けたことがあり、「糖尿病と言われた」者、「境界型」だった者において、検査後に「糖尿病教室を受けた」、「糖尿病のパンフレットをもらった」、「医療機関を受診するようにいわれた」のいずれか一つ以上回答した者の割合は80.2%であった。そのうち、「生活習慣を改めた」と回答した者は約9割であった。

12月25日 厚生労働省発表「国民健康・栄養調査」より

生活習慣を改善したとの回答が9割というのは高い数値ですね。食習慣、運動習慣は個々の生活スタイルによってさまざまで、いろいろな選択肢があると思います。

特定保健用食品の制度も、食習慣改善の一環に役立つもの。体内でどのように働くかというメカニズムが解明され、実施された臨床試験の結果が、高めの血圧や血糖値に有効であることが示されています。

知的食生活といわれるスタイルを実践、継続することを、是非、お勧めします。

2008年12月29日 (月)

コラム16 「糖尿病予備軍 空腹時血糖値100mg/dL以上」と厳しくなる

日本糖尿病学会は、空腹時血糖値の正常域のうち、110mg/dLから100mg/dLを「正常高値」とする報告を公表した。100mg/dL以上は糖尿病予備軍ということになる。その理由は、次のとおり。

①日本人を対象とした新しい研究データでは「100mg/dL以上」でも糖尿病への移行率が有意に高い。

100109の人でもブドウ糖負荷試験を行うと2540%が境界型や糖尿病型に属する。

出典:612日 日本糖尿病学会

最近「血糖値100で要注意と病院で言われた」という声を耳にするようになりました。新基準に移行しつつあるようです。糖尿にしても血圧にしても、正常の基準値はどんどん厳しくなってきていますね。これは、その症状から引き起こされる合併症が深刻だということ、そうならないために早期発見の必要性を考えての設定だと思います。なお、この新基準では「正常高値」は、即、糖尿病と診断せず、「ブドウ糖負荷試験」という追加検査を行って、糖尿病かどうかを診断するようです。空腹時血糖だけでなく、負荷試験を行うのは、食後の血糖値の上昇に対応して、インシュリンが正常に分泌、また正常に機能しているかの一つの判断材料となるのです。

2008年12月20日 (土)

コラム7 「糖尿病」 治療怠ると医療費5000万円 早期治療患者の6倍にも

糖尿病は、早期から治療に努めなかった患者の場合、生涯医療費が5000万円を超える。これに対し、治療に励んだ患者の治療費は874万円と6倍の違いがあることが専門医がまとめた症例別推計で分かった。10年後・20年後でかなりの差が出てくる。

出典:1211日 産経新聞

 

これは、少しビックリする情報ですね。糖尿病の初期は自覚症状がわかりにくいので、治療を放棄したり中断したりする人が概ね半数位はおられるようです。でも病態が深刻化してから、つまりいきなり入院のような事態になると多額な治療費を負担しなければならなくなるということです。言い換えると早期発見、早期対応は医療費削減にも大きく寄与できるということになります。

 

健康診断で境界域との結果がでたら、早め早めの対策が必要です。特に糖尿病の人は、現在肥満または過去、肥満だった経験のある人が、その半数を占めているように、肥満との関わりが深いと言われています。まずは生活習慣の見直しから始めてみましょう。

2008年12月19日 (金)

コラム6 食べ方と肥満について

早食いで満腹になるまで食べる人は、そうでない人に比べ3倍肥満になりやすいことが大阪大学の研究チームの大規模調査の結果でわかった。日本人約3000人のエネルギー摂取量、肥満度などを調べ、「満腹になるまで食べるか?」「早食いか?」を聴いた結果、肥満の割合は、両方の質問に「はい」と答えた人はそうでない人の約3倍であった。

出典:117日 英国医師会誌「BMJ

この研究で、食事の内容や量だけでなく、食べ方も肥満に影響することが浮き彫りに。早食いは糖尿病にもよくありません。早食いが続くと、糖尿病の初期状態になり、進行すると言われています。これは「早食いをすると食後血糖値が急激に上昇する」からです。糖の吸収を穏やかにすると、早食いの影響も緩和できます。食べ過ぎの方だけでなく、早食いの方もゆっくり食べることが大切ですね。

2008年12月16日 (火)

コラム2 糖尿病1,870万人、高血圧5,490万人、脂質異常1,410万人 

糖尿病の該当者と予備群の数は、前回調査から4年間で250万人増加し、計1,870万人と厚生労働省が発表した。「平成18年国民健康・栄養調査結果」で明らかになった。高血圧5,490万人、脂質異常1,410万人、メタボリックシンドローム1,940万人(いずれも予備軍を含む)と発表。  

5月9日厚生労働省発表公表 

糖尿病該当者は予備軍を含めて、40歳以上では3人に1人と言われています。また、高血圧該当者を年代別に見ると、40代40%、50代65%、60代77%、70代85%です