コラム1327 生活習慣カウンセリングで血糖コントロールが改善 長期研究で実証
糖尿病の治療に生活スタイルに関するカウンセリングに取り入れると、血糖、血圧、コレステロールのコントロールが早く改善することが、大規模な長期観察研究で確かめられた。米国糖尿病学会(ADA)が発行する医学誌「Diabetes Care」に発表された。
研究の対象となったのは、米マサチューセッツ州の2つの医療機関を2000~2010年に受診した3万897人の糖尿病患者。2年以上(平均7年)の追跡期間中に、食事療法や運動療法、減量のための指導を受けた。糖尿病の治療の目的は、血糖、体重、血圧、コレステロールを良好にコントロールし、糖尿病合併症を予防し、健康な人と変わらない寿命を確保すること。結果として、個別のカウンセリングを受けた患者では、血糖値、血圧値、コレステロール値が低下し目標値に到達するスピードが速かった。
ほぼ1ヵ月に1回の対面カウンセリングを6ヵ月続けた患者では、治療目標であるHbA1c7.0%未満(日本のJDS値では6.6%未満)を達成した期間が3.5ヵ月で、カウンセリングを受けなかった患者の22.7ヵ月に比べ、大きく改善していた。
血圧値とコレステロール値に関しても同様に大きな隔たりがあった。血圧管理目標である130/85mmHgを達成した期間は3.7週と5.6ヵ月、脂質管理目標のLDLコレステロール値100mg/dl未満は3.5ヵ月と24.7ヵ月だった。いずれもカウンセリングを受けた患者は大きく改善していた。
糖尿病ネットワーク 2012/1/27
病院での生活習慣のカウンセリングが糖尿病治療には重要であることは以前からわかっていました。日本には「糖尿病教育入院」というのがあって、糖尿病がどんな病気か、放って置くとどうなるか、自分の病状はどの程度なのか、治療目標はどこにおけばよいのか、などを把握するために2週間程度、病院に入院するものです。精密検査の結果を基に専門家のカウンセリングを受けられます。しかしながら、入院費は高額なので一般的といえません。特定健診の保健指導がもっと充実化して、カウンセリングようになれば多くの糖尿病患者さんが改善すると思われます。
店長