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2012年1月18日 (水)

コラム1309 血液のかわりに涙で血糖自己測定 実用化へ向け前進

血液の代わりに涙から血糖値を測定する新しいタイプの血糖測定器を開発する研究が米国で行われており、このほど実験が成功したと発表された。糖尿病の治療では、多くの血糖測定器が使用されており、いずれも正しく使用すれば正確な測定値が得られる。器機やデバイスも改善されており、必要な血液な検体量はより少なくなり、測定時間はより短縮されている。血糖測定器も小型化が進み、より扱いやすくなった。 

しかし、血糖自己測定では患者が自分で指先などで採血しなければならず、必要な血液量はわずかであっても、自分で穿刺するのは苦手という患者は少なくない。ミシガン州立大学化学検査学部のMark Meyerhoff氏は、「世界の糖尿病患者数は35000万に上り、世界の人口の約5%が糖尿病をもっている。米国だけで糖尿病有病数は約2600万人に上る。糖尿病は増加を続けており、血糖自己測定に対するニーズは多い」と説明する。「血糖自己測定は小型の血糖測定器を使い行い、指先などで微細な穿刺針を内蔵した穿刺器で採血して行う。穿刺器具やランセットは改良が加えられ、より痛みが少なく安全に採血できるようになっている。しかし1日に数回の血糖測定が苦痛だという患者は少なくない」とMeyerhoff氏は話す。そこでMeyerhoff氏らの研究チームは、血液の代わりに涙から血糖値を正確に測定する、新しい非侵襲の測定器の開発に取り組んでいる。ヒトの代わりに12匹のウサギを使った動物実験では、涙による血糖測定は血液との相関が高いことが示された。「涙による血糖測定は実現可能であることが示された。1日に数回の侵襲性の血糖測定を強いられている患者は、涙から測定できるようなれば苦痛から解放されるだろう」と述べている。

糖尿病ネットワーク 2012/1/5

 

血糖を適正にコントロールするには、血糖自己測定でチェックする必要があります。特に、インスリン療法を行っている患者さんは、血糖の状態によってインスリンや食事などの調整が必要なため、きめ細かい血糖のチェックが必要です。血糖自己測定の際には、針で指先を刺し採血をするので、痛みを伴います。涙から血糖測定する技術は1930年代にすでに考えられていたそうです。しかし技術開発が困難で実用化に至っていませんでした。今回の研究で実用化に拍車がかかるかもしれません。

店長