コラム1299 脳内ホルモン体内投与でメタボ治療も…自治医大
脳内で分泌されるホルモンを体内に投与すると、食欲低下と脂肪燃焼を促して体重を減少させる効果があることが、自治医大(栃木県下野市薬師寺)のグループの研究で明らかになった。
米学術誌「エイジング」に掲載された。内臓脂肪の減少と高血糖、脂肪肝の改善がみられたことから、メタボリック・シンドローム(代謝症候群)の治療にも効果があると期待されている。ホルモン「オキシトシン」は、性別や年齢に関係なく脳内で分泌されるが、特に女性は分娩(ぶんべん)や授乳の際に多く分泌されることがわかっている。また、近年の研究で、人間の信頼関係の形成に影響することも明らかになっている。研究を行ったのは、同大生理学講座の矢田俊彦教授と前島裕子助教らのグループ。矢田教授らは2年前、オキシトシンが摂食中枢にはたらくことを解明。以来、身体に投与したオキシトシンの脂肪燃焼などへの効果を研究してきた。
研究では、高カロリーのエサを8週間与えて体重と内臓脂肪を増やして血糖値を上昇させた雄のマウスに対し、体内に自然分泌されるものより高い濃度のオキシトシンを〈1〉皮下か腹部に1日1回注射〈2〉継続的に分泌するポンプを背中に埋め込む――の二つの方法で2週間投与した。その結果、投与の約1時間後からマウスの食事量が減り、3日後から体重も減少。一方で、運動量に変化はなく、脂肪が燃焼されて内臓脂肪が小さくなっているのが確認できた。実験後のマウスの体重は、実験前の13%にあたる4・5グラムも減少していた。血圧への影響など副作用もなかったという。
読売新聞 2011/12/26
脳内ホルモンが食欲をコントロールして、さらに脂肪燃焼にも一役買うといった研究結果です。脳はどうやって空腹を感じ、どうやって満腹感をコントロールしているのか?その謎を解くのがこのような脳内ホルモンです。脳内ホルモンが脳全体を働かせ、食欲の働きを調整するばかりか、病気の発生を抑える働きも持っているようです。医学的にも脳は未知の部分が多いので、たくさんの研究が必要でしょうが、メタボ解消の有効な手段になるかもしれません。
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