コラム1293 40歳代から急速に増える糖尿病 【国民健康・栄養調査】
厚生労働省の調査によると、「糖尿病が強く疑われる人」(糖尿病有病者)と「糖尿病の可能性を否定できない人」(糖尿病予備群)の割合は、60~70歳代だけでなく、40~50歳代でも増えている。
厚生労働省が10月に公表した「2009年国民健康・栄養調査報告」によると、糖尿病有病者と予備群の合計は成人男性の30.3%、女性の25.3%に上る。年齢層別にみると、65~74歳で男性41.0%、女性37.1%と割合が高まるが、50歳代でも男性28.8%(有病者12.2%、予備群16.6%)、女性24.0%(有病者7.2%、予備群16.8%)と高い割合を示している。糖尿病は40歳を過ぎると増えはじめる。40歳代でも男性の15.9%、女性の15.2%が有病者か予備群だ。40歳を過ぎたら健診を定期的に受け、糖尿病と指摘されたら医師の診断を受け、早期に適切な治療を開始することが肝心だ。
糖尿病の早期発見と治療開始により、糖尿病合併症を予防できることが、過去の多くの研究で確かめられているが、実際には糖尿病の発見が遅れる人が多い。2007年国民健康・栄養調査によると、糖尿病が強く疑われる人のうち、病院で治療を受けたことがない、もしくは継続できていない人の割合は、男性で43%、女性で46%を占めているのが現状。この結果、医師から糖尿病と言われたことがある人のうち、網膜症、腎症、神経障害がある人はいずれも10%を超え、足の壊疽がある人も0.7%いるという。
日本生活習慣病予防協会 2011/12/20
糖尿病の恐さは、重症化するまでほとんど自覚症状がなく、気づいたときには合併症が進行していることです。血糖値が高い状態が慢性的に続くと、動脈硬化が早期から進行し、血管内に微小な傷ができ、網膜症、腎症、神経障害などのさまざまな合併症があらわれます。糖尿病の発症は40代に多く見られますが、同じく動脈硬化の危険因子である高血圧や脂質異常も40歳を境に急速に増えていきます。健康診断で少しでも異常がわかったら、まずは専門家に相談しましょう。
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