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2011年10月

2011年10月31日 (月)

コラム1233 メタボは危険因子 体に蓄積した脂肪の“質”がカギ

同じくらいの肥満であっても、2型糖尿病や心疾患などを発症する人と発症しない人に分かれる。生活習慣病を発症する原因は、実は肥満にともなう脂肪の“量”ではなく“質”にあるという研究が、米カリフォルニア大学デービス校のIshwarlal Jialal教授(糖尿病・内分泌内科学)らによって発表された。メタボリックシンドロームは、内臓脂肪型肥満、高血圧、高血糖、高コレステロールという危険因子が複数重なった状態をさす。これらの危険因子が2型糖尿病や心疾患の引き金となることが知られる。 

研究者らは、脂肪組織内のマーカーとなる蛋白質に着目した。「肥満は全てが同じではなく、体脂肪が有害である場合とそうでない場合がある。メタボリックシンドロームの人の脂肪と単なる肥満の人の脂肪では、質的な違いがある。メタボのある人では脂肪の機能不全が起こっており、そのためにメタボは危険因子となる」とJialal氏は説明している。Jialal氏らは、メタボリックシンドロームと診断された39人と単なる肥満の26人の、脂肪組織内のマーカー蛋白質の濃度を比較した。その結果、メタボ診断群の方が肥満群より著しく高いことが示された。これにより、マーカー蛋白質がメタボリックシンドロームの人の脂肪組織から分泌されることが示された。 

 

肥満になる体脂肪蓄積には2つのタイプがあって、生活習慣病の原因になるものとそうでないものがあるという興味深い研究結果です。一般的には皮下脂肪と内臓脂肪のうち、内臓脂肪が高血圧や糖尿病など、生活習慣病発症の原因になると言われています。今回の研究結果はもっと細かいものですが、心疾患や糖尿病の合併症を発症してからでは、治療は困難になり費用もかかります。発症に先だって起こるメタボリックシンドロームの段階でうまく改善しておくことが効果的です。

店長

2011年10月30日 (日)

コラム1232 肥満症の診断基準が11年ぶり改訂

日本肥満学会(理事長:中尾一和・京都大内分泌代謝内科学教授)は「肥満症の診断基準」を11年ぶりに改訂する。9月に兵庫県淡路市で開催された第32回日本肥満学会で発表した。 

新しい診断基準では、肥満の定義「過栄養や運動不足などにより、脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積した状態であり、肥満症は肥満に起因する疾患を有する病態」や、日本人の肥満のカットオフ値「BMI(体格指数)25」、スクリーニング検査の指標としての腹腔内脂肪面積「男性100cm2、女性70cm2」など基本的な内容を変更しなかった。 

日本肥満学会は2000年に「肥満の判定と肥満症の診断基準」を発表し、WHOにおける肥満の基準「BMI 30以上」を採用しないで、日本人の肥満を「BMI 25以上」とした。あわせて、腹部CTによる内臓脂肪面積100cm2を基準にして、ハイリスクの内臓脂肪型肥満も定義した。 

2011年度になり発足した同学会の肥満症診断基準検討委員会は、2010年までに日本で発表されたデータを解析し、日本における肥満症の定義である「BMI25」は適正であることを確認した。改訂では検査の指標としてのウエスト周囲長「男性85cm、女性90cm」といった数値も変えなかったが、今後の検証の対象とした。 

さらに、肥満に起因ないしは関連する健康障害として、耐糖能障害(境界型糖尿病)や脂質異常症など10種類に加え、「肥満関連腎臓病」を追加した。腎臓病は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とも関連があり、糖尿病の合併症としても知られている。 

肥満者の慢性腎臓病(CKD)は、高血糖や高血圧によって引き起こされる腎臓の血管障害が主な原因となる。ところが、そのような危険因子の影響がなくとも腎臓病になる肥満関連腎臓病が増えてきた。 

診断基準の改訂と合わせ、「日本肥満学会・淡路宣言2011」も発表した。学会の今後の針路方針をまとめた宣言は4項目からなる。1つ目に挙げたのはアジアの肥満症と生活習慣病の研究を基盤に、指導的な役割を果たすこと。 

台湾、韓国、中国、日本で実施した国際調査によると、BMI30以上の肥満者の割合は日本は3.6%で、韓国や中国などでもほぼ同様の結果になり、30%を超える欧米諸国に対し、東アジア諸国では大きく違うことが示された。 

宣言の2つ目には日本肥満学会が主導する日本人の肥満の全国的なコホート研究、3つ目には増加している小児肥満のコホート研究の計画と実践を掲げた。4つ目は肥満症専門医と生活習慣病改善指導士の認定制度の創設。ともに2012年度から認定を始める予定だ。 

日本生活習慣病予防協会 2011/10/24

 

「肥満」を病気としてとらえて早期治療していくという流れがあります。2000年に診断基準が作られたのですが、なかなか浸透しません。今回の改訂のポイントは、BMIより、腹囲や内臓脂肪に診断のウエイトをおいたことです。今まではBMIが25以下であれば肥満ではないということでしたが、日本肥満学会ではBMIが25未満であっても、男性では腹囲85cm,女性では80cm以上であり、健康障害として、以下のうち1つ以上を合併する場合に肥満症と診断するそうです。

1)耐糖能障害、(2)脂質異常症、(3)高血圧、(4)脂肪肝、(5)冠動脈疾患、(6)脳梗塞、(7)肥満関連腎症、(8)高尿酸血症・痛風

店長

 

2011年10月29日 (土)

コラム1231 糖尿病になると若いうちから加齢症状があらわれる 早期治療が大切

米ミシガン大学のChristine T. Cigolle准教授らは「50歳代の糖尿病患者では、糖尿病でない同年代の人より“加齢疾患”が早くから出現し、危険性は2倍に上る」との研究結果を「Journal of General Internal Medicine」に発表した。 

Cigolle准教授らは、ミシガン大学による全国規模の長期調査「Health and Retirement Study」をもとに、米国の2004年時点で51歳以上だった18,908人のデータを分析し、各年齢層別に比較した。その結果、糖尿病のある5170歳の成人では、糖尿病のない人に比べ、年齢の高い人がかかりやすい病気の発症が増えることが研究で分かった。そうした“加齢疾患”には、認知障害、失禁、転倒、浮動性めまい、視覚障害、疼痛などがある。特に中年期の糖尿病患者ではその差は顕著にみられた。ただし、年齢を追うごとにその差は縮小した。研究では、これまで想定していた年齢よりも早い段階で、糖尿病を発見し治療を開始するのが望ましいことが分かった。「糖尿病を早期・発見治療できれば、“加齢疾患”を効果的に予防できるようになる」とCigolle氏は話す。 

糖尿病ネットワーク 2011/10/19

 

これらの加齢疾患は、糖尿病の合併症の中の神経障害に関連していると思われます。神経障害は最も発症率が高く、比較的早期から症状が現われるのが特徴です。糖尿病による合併症は、様々な組織や臓器で多発的に起こります。いろいろな症状が出てくるのが、糖尿病の怖いところです。血糖値が高めだとわかった時点で、早め早めの対策を打つことが必要です。

店長

2011年10月28日 (金)

コラム1230 新しい特定健診・保健指導が2013年度から開始 厚労省検討会

厚生労働省は、特定健診・保健指導のあり方を見直す「保険者による健診・保健指導等に関する検討会」の第5回会合を開催した。焦点となっているのは、現行の腹囲基準値(男性 85㎝、女性 90㎝)の見直しと、腹囲基準に満たない「非肥満者」に対する保健指導だ。 

現行の特定保健指導の対象者を抽出する腹囲基準値は、男性 85㎝、女性 90㎝。腹腔内脂肪面積が男女とも100cm2以上に相当し、この値を超えると健康リスクが増加する。 

しかし、参考人として出席した京都大学大学の中尾一和氏は「ウエスト周囲径は内臓脂肪量を反映するとは限らない」と指摘。男性2947人と女性627人を対象に調査した「MONK研究」で2000年から2005年に、CT(コンピュータ断層撮影)を用い内臓脂肪面積を測定したところ、日本人のメタボリックシンドロームの頻度の差は男女で大きく、女性のカットオフ値は男性とは異なるという結果になった。 そのうえで内臓脂肪面積のカットオフ値として男性86㎝、女性77㎝が妥当との見解が示された。腹囲基準値については、9月に開催された第32回肥満学会においても検討されており、今後変更される可能性がある。 

日本生活習慣病予防協会 2011/10/20

 

もともと、世界保健機関(WHO)が作成し腹囲基準値は、アジア系人種で男性90cm、女性80cmでした。その後独自の日本基準が作られたのです。女性の腹囲基準値90cmは甘すぎると言われてきました。日本人女性の体格が小さいのに、日本基準である女性90cmは、世界の中で最大でした。今回の改訂では、大幅変更となりそうで、女性の腹囲基準値77cmという案が出ています。まだまだ議論されそうですが、女性のお腹周りの基準は厳しくなるでしょう。

店長

2011年10月27日 (木)

コラム1229 ファストフード店のカロリー表示は「効果あり」 ニューヨーク市で調査

米ニューヨーク市は2008年に、ファストフードのチェーンを展開しているレストランに対して、メニューの栄養表示やカロリー表示を義務付けた。この政策施行の前後でニューヨーク市民の消費行動を比較した研究が発表された。ファストフード店でのカロリー表示の導入以降、利用客のおよそ6人に1人がカロリー表示を参考にし、多くはカロリーの低い商品を選んでいることが分かった。 

ニューヨーク市は市民の食生活の改善に取り組み、肥満や過体重の人の割合を減らそうとしている。米国では成人と子供の両方で肥満が急速に増えており、市内の成人のほぼ10人に6人は肥満や過体重だという。肥満は心疾患や2型糖尿病、がんの増加の原因となる。予防するために、適正なカロリーをとり食べすぎを防止し、野菜を十分にとり、動物性脂肪のとりすぎを防ぐことなどが必要となる。 

そこで市の保健部は2008年に、市民の健康増進と肥満対策を目的に、全米で15店以上チェーン展開しているレストランに対して、メニューの栄養表示やカロリー表示を義務付けた。

メニュー表示の義務化が施行されたことで、昼食時の市民の食生活にどのような変化があらわれたかを調べるために、研究者らは15000人以上を対象に、制度化の前の2007年と後の2009年に調査を行った。市内の主な11のファストフード・チェーンの168ヵ所の店舗で、どのようなメニューが購入されているかを調べた。この研究は医学誌「British Medical Journal」に発表された。 

その結果、昼食にファストフード・チェーン店を利用している多くのニューヨーク市民は、メニューに表記された栄養表示を利用し、より低いカロリー選択を行なうようになったことが分かった。

カロリー表示を見てファストフードを購入している人は6人に1人に上った。アンケート調査では、カロリー表示を見ている人は注文の際に、カロリーのより少ないメニューを選んでいることが分かった。カロリー表示は、消費者の健康的な選択を促しており、食品のカロリーは平均106kcal減少していることがあきらかになった。

日本生活習慣病予防協会 2011/10/20

 

ニューヨーク市で2008年から始まったファストフード店でのカロリー表示ですが、利用客がカロリー表示を見て健康を意識してメニューを選ぶようになったようです。カロリー制限を気にする人は、カロリー表示をよく見ているのですね。アメリカでは、食事に関連する出費のほぼ50%が家庭外で消費されているそうです。ファストフードでの食事の健康への影響は大きいのです。ニューヨーク市が先行したカロリー表示の義務化は、全国的に採用され、2011年内に全国的に施行される予定だそうです。日本でも、国の積極的な健康増進対策が望まれます。

店長

 

2011年10月26日 (水)

コラム1228 喫煙者、5人に1人に…女性は10人に1人

日本たばこ産業(JT)が発表した2011年の「全国たばこ喫煙者率調査」(8月実施)で、成人男女でたばこを吸う人の割合を示す喫煙者率は前年比2・2ポイント減の21・7%となり、16年連続で過去最低を更新した。健康意識の高まりに加え、10年10月のたばこ増税で大幅に値上がりした影響があるとみられる。男女別では、男性が2・9ポイント減の33・7%、女性が1・5ポイント減の10・6%だった。男性は、データが比較可能な1985年以降27年連続、女性は2年ぶりの減少となり、いずれも過去最低だった。

読売新聞 2011/10/14

 

女性の喫煙者率が低下したことが大きいと思います。喫煙が体に与える影響は、男性より女性の方が大きいといわれてきました。特に、心疾患に対するリスクが高いといわれています。禁煙はなかなか簡単なものではありません。タバコをやめる気持ちはあっても、それ以上に吸いたくなる欲求が大きいようです。これは意志が弱いのではなく、ニコチンに対する依存症があるからといわれています。禁煙治療を実施する病院が増えてきました。医療の力を借りて禁煙してみてはいかがでしょうか?

店長

 

 

2011年10月25日 (火)

コラム1227 季節の樹木『南天』

みなみさん

南天は、初夏に白い花を咲かせ、晩秋から冬にかけて真っ赤な丸い実を
たくさん付ける常緑~半常緑性の樹木です。
音が「難を転ずる」に通じることから縁起の良い木とされています。
南天の花言葉は「機知に富む」・「福をなす」・「良い家庭」などです。

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2011年10月24日 (月)

コラム1226 京都市で開幕の睡眠学会で報告 「かくれ不眠」働き盛り世代の8割

働き盛り世代(20~40代)の約8割が、軽度かつ短期の不眠である「かくれ不眠」に該当するとの研究結果が、国立京都国際会館(京都市左京区)で開幕した日本睡眠学会第36回定期学術集会で古賀良彦・杏林大教授(精神神経科学)により報告された。
古賀教授によると、かくれ不眠は「起きたときに『よく寝た』と実感できない」などの悩みや不満を抱えている状況を指す。気づかないまま半ば放置しているケースも含まれる。昨年12月、20~49歳の男女1万7777人に対し、12項目のチェックシートで調査。寝る時間が毎日バラバラ▽休日に「寝だめ」をする▽思ったよりも早く起きてしまう-などに1項目以上、当てはまる人をかくれ不眠と定義したところ、78・6%にのぼった。さらに今年2~9月に約4万5千人を対象にインターネットを通じて同様の調査を行い、244人を抽出。このうちかくれ不眠の118人に改善する意思があるかどうかを尋ねたところ、「ない」と答えた人が52人にのぼった。
産経新聞 2011/10/16

高血圧や糖尿病の リスク増大」と警鐘

かくれ不眠を放置し続ければ、不眠症に進行する可能性があります。不眠症になると高血圧や糖尿病、肥満が進行しやすくなります。早い内に不眠を生活習慣で解消しておきましょう。心理的なストレスが原因で寝つけないときに、さらに不眠を助長する生活習慣を続けていることがあります。例えば、寝つきが悪いからと寝る直前にアルコールを摂ることは、かえって眠りが浅くなり、夜中に目が覚めてその後眠れなくなることが多いのでよくありません。夕方以降、珈琲や煙草といった刺激物は避け、夜は無理に眠ろうとせず、リラックスして眠くなってから床に入るのがいいでしょう。
店長

2011年10月23日 (日)

コラム1225 現代人は噛まないため「ドライマウス・糖尿病」の恐れも

『噛めば噛むほど味が出る』という言葉がありますが、最近の食事はそのような言葉を忘れさせるものが多いようです。現代人は、よく噛まずにのみ込める麺類などのやわらかい料理を好んで食べる傾向があります。その結果、噛む力が昔より衰えてきたといわれます。噛むことは単に食べものを細かくすることだけでなく、唾液の分泌を促したり、口のまわりの筋肉を鍛えたりする働きがあるのですが、それが充分でなくなってきているのです。
噛む機能が衰えると、口の中だけでなく、体のさまざまな部分に悪影響が及ぶようになります。まず「ドライマウス」になりやすくなります。ドライマウスとは唾液の分泌が減り、口が乾く症状です。唾液を出す唾液腺の機能が低下することでも起こり、食べものがのみ込みにくくなるほか、口がネバネバする、口臭、舌の痛みといった症状が出ます。また、抗菌作用を持つ唾液が減ることで、口の中に雑菌が繁殖しやすくなり、むし歯や歯周病にかかりやすくなります。歯周病になると、血糖値の上昇を招き糖尿病に移行する可能性が高まるのです。
噛む必要のある食品をお料理に取り入れていく必要があります。魚介類では、するめ、煮干、海藻類(こんぶ、わかめ、ひじき)、貝類。野菜では、ごぼう、れんこん、たけのこ、にんじん、大根、豆類 さつまいもなど。その他にナッツ類や切り干し大根などの乾物もいいでしょう。
店長

2011年10月22日 (土)

コラム1224 「指先HbA1c検査」の薬局店頭実施 13%が糖尿病 16%が予備群

糖尿病診断アクセス革命事務局(代表:矢作直也・筑波大学大学院内分泌代謝・糖尿病内科准教授)は、2010年10月より東京都足立区内の9ヵ所の薬局・ドラッグストア店頭で指先HbA1c測定による糖尿病スクリーニングを実施するというプロジェクトを続けてきた。プロジェクト開始後1年で、検査を受けた人は500人を超えたと発表した。
「糖尿病診断アクセス革命」は、指先微量採血によるHbA1c測定を身近な薬局で受けられるプロジェクト。血液検査へのハードルを下げ、未発見・未治療の糖尿病の患者や糖尿病予備群に、広く検査の機会を提供することをめざしている。筑波大学・東京大学と足立区薬剤師会・医師会・NPO法人ADMSの共同研究プロジェクトとして、足立区内の9薬局で開始された。
HbA1c(ヘモグロビンA1c)は、血糖コントロールの善し悪しを表す指標。赤血球中のヘモグロビンのうち、ブドウ糖と結合しているヘモグロビンの占める割合を百分率であらわしている。検査の時点から過去1~2ヵ月間の血糖状態を反映し、国内の現在の基準値(JDS値)は5.8%未満。
2010年10月から1年間に、HbA1c検査を受けた人は538名(糖尿病治療中の人は対象外)に上った。このうち、糖尿病が強く疑われた人(HbA1c:6.1%以上)は約13%、糖尿病予備群と疑われた人(HbA1c:5.6%~6.0%)は約16%。3割近くの人が医療機関での検査が必要と判定された。該当する人には、糖尿病またはその予備群の疑いで受診を勧奨した。
日本生活習慣病予防協会 2011/10/12

薬局の店頭でHbA1cを測定できるという画期的なお話です。この実験で、メタボ健診の対象年齢外である40歳未満の男性でも、約9%に糖尿病の疑いがあることがわかったそうです。より早期に糖尿病の予兆を発見できたのです。男性では約3人に1人、女性では約2人に1人が定期的な健康診断を受けていません。検診を受けていない人でも簡単に検査を受けられます。このような取り組みをすすめるべきだと思います。
店長

2011年10月21日 (金)

コラム1223 世界初の「肥満税」 飽和脂肪酸の多い食品に課税 デンマーク

デンマーク政府が10月から導入した「肥満税(fat tax)」が世界中で波紋を広げている。飽和脂肪酸の多い食品に課税したのは世界ではじめてのことで、肥満増加に悩む多くの国の保健関係者が、肥満防止効果に注目している。
デンマークは10月から「肥満税(fat tax)」を導入し、バター、クリーム、チーズなどの動物性脂肪に多く含まれる「飽和脂肪酸」を一定以上含む食品に対する課税を開始した。肥満税は、生活習慣病の増加に対策し、国民の健康寿命を延ばすための施策。デンマークの保健専門家は、デンマーク人の10%が過体重か肥満だと指摘する。デンマークの平均寿命は、経済協力開発機構(OECD)加盟国の平均寿命78歳を下回っており、次の10年で寿命を3歳延ばすことを目標としている。一般的に、動脈硬化などを引き起こす悪玉(LDL)コレステロール濃度が上昇し、心疾患などのリスクが高くなる。がんの原因にもなるともいわれる。課税によってそうした食品の消費を減らすことで国民の健康を守る狙いがある。飽和脂肪酸の多い食品に課税したのは世界ではじめてのことだ。肥満は全世界的な課題となっている。デンマークの「肥満税」の導入に効果があるのか、世界の多くの国の医療関係者が関心をもっている。
日本生活習慣病予防協会 2011/10/12

イギリスでは子供の3分の1と大人の3分の2は過体重か肥満、アメリカでは3分の2以上が過体重で、3分の1が肥満といわれています。各国とも脂肪の摂取量を抑えることが肥満を改善し、生活習慣病を減らすことができる・・、これを目指しているのです。ハンガリーの「ポテトチップス税」もこれと同じようなもので、課税対象は袋入りスナック菓子、クッキーなどです。このような税金は「肥満税」といわれ、いろいろな国で検討されています。
店長

2011年10月20日 (木)

コラム1222 インド 糖尿病が結核の感染拡大を助長

国際糖尿病連合(IDF)はインドでの糖尿病の状況について、昨年の死者数は世界最多の約100万人に上ったとしているほか、患者数が2030年までに8700万人に達すると予測している。さらに、同国では糖尿病が結核の感染拡大を助長しているという。
世界保健機関(WHO)によれば、インドには現在5000万人を超える糖尿病患者がおり、これらの患者が結核に感染する確率は通常の2~3倍に上る。糖尿病によって免疫システムが弱まることが理由だという。またインドは結核患者数も世界最多で、毎年900万人とされる世界の新規結核感染者のうち200万人が同国で発生。うち15%に糖尿病の影響があるという。WHOと国際結核肺疾患予防連合(IUATLD)は「糖尿病は経済、社会、生活習慣が急速に変化する低・中所得国で急増し、これまでも結核が広まっていた低所得国でも確実に増加している。過去10年に世界で進められた結核予防への取り組みが無駄になる可能性もあり、大きな懸念事項となっている」としている。
SankeiBiz 2011/10/7

血糖値の上昇により白血球の働きが弱まることであらゆる感染症にかかる率が高まるといわれています。結核は風邪と同じように、感染者からの空気感染で広まります。糖尿病患者が結核にかかった場合、糖尿病患者でない人よりも、体内での結核菌の広まりが早く、また症状がより重くなるため治療に長い時間がかかることになります。糖尿病で免疫力が落ちて、病気に感染しやすくなるのは日本人も同じです。日頃から適度な運動ときちんとした食生活を送り、抵抗力を低下させないようにする事が大事です。
店長

2011年10月19日 (水)

コラム1221 ミルクを毎日飲む習慣があると2型糖尿病リスクが低下

米国の若年者が低脂肪のミルクや乳製品を摂取する習慣が身についていると、成人してからもミルクや乳製品を摂取する傾向があり、その習慣をもたない人に比べ、2型糖尿病の発症リスクが有意に低下するという研究結果が報告された。
この研究は米ハーバード大学の研究者が行ったもので、米国の乳製品の加工業者が中心となり進行しているキャンペーン「牛乳食育プログラム(Milk Processor Education Program)」の一環として行われた。
この研究では、3万7000人の女性を対象に、高校生のときの食生活について調査した。十代の頃にミルクや乳製品を1日1サービングしかとらなかった群に比べ、1日4サービング摂取していた群で、成人してから2型糖尿病の発症が有意に低下していた。成人してからの2型糖尿病発症リスクが最大で38%も低くなるという結果が導きだされた。2型糖尿病の危険要因のひとつである体重の変化について調べたところ、十代のころにもっともミルクをよく飲んでいた群は、成人してからも乳製品を摂取する習慣が身についており、その習慣のない群に比べ体重増加が約1.8kgも少なかった。
日本生活習慣病予防協会 2011/10/4

牛乳はたんぱく質、カルシウム、マグネシウム、脂質、ビタミンの供給源として重要な食品です。カルシウムやマグネシウム、ビタミンDの不足が2型糖尿病のリスクを高める可能性があるといわれていますので、牛乳を飲むことで2型糖尿病予防が期待できるということになります。若いときに牛乳を飲む習慣をつけると、成人してから生活習慣病発症リスクが低くなることが示されています。
店長

2011年10月18日 (火)

コラム1220 健康食材『納豆』

みなみさん

日本人の朝の食卓に欠かせない納豆は、「畑の肉」とよばれる栄養価の高い大豆が原料です。
大豆に納豆菌を噴霧して発酵させると、納豆菌がもたらす新たな旨味や栄養成分が加わって、
栄養満点の健康食材「納豆」になります。
人体に不可欠な必須アミノ酸がバランスよく含まれるだけでなく、ビタミン、ミネラル、
食物繊維も豊富に含まれます。
独特の香りとネバネバが苦手という方も多いですが、調味料や薬味、トッピングなどを
工夫することで食べやすくなるとも言われています。
レモンや酢などの酸味のあるものをプラスすることで、粘りを抑えることができます。
また、野沢菜やキムチなどの漬物を刻んで加えると、漬物に含まれる乳酸菌が気になる
においを軽減してくれます。
いろいろなバリエーションで、習慣的に摂りたいものですね。

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2011年10月17日 (月)

コラム1219 健診ラップで 受診率アップ…尼崎市がテーマ曲

♪病気かかったらお金もかかる――。健康診断の受診率を高めようと、平均寿命が兵庫県内ワーストの尼崎市が、ラップ調のテーマソング「AMA―KEN(あまけん)レッツゴ」を作った。
損得にシビアな関西人気質に訴えた歌詞が特徴で、市は「家庭や職場、地域で口ずさみ、健診の大切さを広めて」とPRしている。
同市では、国民健康保険での特定健診の受診率が、国の目標値(65%)の半分の32・9%。市民の平均寿命(2005年)も男性77・6歳、女性84・6歳で、県平均の男性78・7歳、女性85・6歳に及ばない。そのため、「受診率アップで健康を」と職員らが、市民の口癖を参考にあけすけな歌詞を考案。7月にラップ調の曲として完成させ、地域の祭りなどで披露している。「健康だけがわしのとりえや…ご飯もぎょうさん食べてるで」「パートも行ってる 大忙し」……。実際に市民が口にした「言い訳」を歌詞に織り交ぜ、最後は決めぜりふで一喝。「それがあまいねん!」健診のメリットも「健診行くのが家庭を守る」「結局行ったら得すんねん」としっかり説いて、「レッツゴ!健診!YO!(要)注意!」と締めくくる。啓発には健診キャラクター「すすめスズメ」が活躍。休日などのイベントで歌やダンスを披露し、普及に努めている。庁内では当初、「お金のことを言い過ぎるのはどうか」との声もあったが、市民サービス室健康支援推進担当は「健康を維持することで、家計も市の財政も助かることはきちんと伝えるべき。健康な生活習慣を身につけるための受診につなげてほしい」としている。
読売新聞 2011/10/4

国の健診受診率の目標は65%ですが、各自治体とも目標達成しておらず、健診の受診率を上げるために、あの手この手でキャンペーンを行っています。東京都品川区は、品川区内に本社があるサンリオのハローキティが区民の健康づくりに一役かってでて、ハローキティの卓上カレンダーを特定健診受診の希望者にプレゼントしています。福井市では、エアロバイクなど豪華賞品が当たるキャンペーンが実施され、福岡市では来シーズンの福岡ソフトバンクホークスオープン戦の優待券が配付されます。受診して、早期発見することで生活習慣病予防ができるので、まずは予防の大切さを伝えるべきですね。
店長

2011年10月16日 (日)

コラム1218 ビール腹はビールのせいじゃないという研究結果

中高年男性にみられるぽっこりと出た「ビール腹」は、ビールを飲む量とは関係ないことが、滋賀医科大の上島弘嗣・特任教授らの調査でわかった。
ビールをよく飲む中高年の男性と、そうでない人を比べても、腹囲に差はみられなかった。名古屋市で開かれるアルコール・薬物依存関連学会合同学術総会で発表する。同大学などのグループは2005~08年、無作為で抽出した滋賀県草津市内の40~70歳代の男性1095人に面談し、飲酒量や腹囲などを調べた。アルコールの総摂取量のうち、ビールが30%を超える「ビール党」(166人)の腹囲は平均85・3センチだったのに対し、日本酒などほかの酒を主に飲んだり、飲酒しなかったりする「非ビール党」(924人)は85・5センチで、0・2センチ大きかった。腹囲85センチ以上は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の基準に該当する。年代別に見ると、50~60歳代ではビール党の腹囲が上回ったが、差は0・3~0・8センチしかなく、40歳代と70歳代では非ビール党が0・3~1・8センチ大きかった。日本酒などを含む飲酒の総量も、統計的に計算すると、腹囲とはあまり関係なかった。同グループでは、食べ過ぎと運動不足が「ビール腹」の原因とみる。
読売新聞 2011/10/13

アルコールのカロリーは1gあたり7kcalで、しかもこれは熱として発散されるので、基本的に体に溜まるものではありません。基本的にはアルコールと一緒に食べるものによって太ってしまうようです。特にビールは、炭酸系なので胃を刺激して、食欲を増進させてしまいます。さらに、歳をとると基礎代謝が減り、余分なカロリーが体内に残るので、太りやすくなるのは避けられません。「ビールを飲んでいるとついつい食べ過ぎてしまう。」と思っている方、多いのではないでしょうか?
店長

2011年10月15日 (土)

コラム1217 大腸がん有無、おならで検査 名古屋大院准教授ら開発

おならのガスの成分から大腸がんの有無を調べる手法を、名古屋大大学院工学研究科の八木伸也准教授(量子工学)らの研究チームが開発した。大腸がん患者のおならには硫黄分が多く含まれていて、原理を応用して息から肺がんも調べられるという。
八木准教授は2005~07年、歯科医師の山岸一枝さんが代表を務める美白歯科研究会(東京都目黒区)と共同で、大腸がんの手術前の患者22人のおならの成分を調べた。採取する袋の内側に、金属の微粒子をつけた1センチ角の基板を取り付けてガス成分を吸着させ、広島大の放射光科学研究センターで成分を分析した。大腸がん患者のおならと、健康な学生ら38人のおならを比べたところ、大腸がん患者には硫黄原子を持つメチルメルカプタンが平均して10倍程度多く含まれていた。がんの進行が進んだ患者の方が、メチルメルカプタンは多かった。
朝日新聞 2011/10/12

大腸がんの症状とおならには密接な関係にあるいわれてきました。おならは通常、7割が空気であとの3割がガスです。このガスは、腸の中で作られたもので、硫化水素、メチルメルカプタンといった物質で構成されています。おならが悪臭で臭いが強いときは、これらの物質が多いときです。大腸がんになると腸内に便が溜まり、細菌が繁殖してとても強い臭いがするといわれています。臭いの強いおならが続くようでしたら、医師の受診を受けましょう。何かの病気の前兆であるかも知れません。
店長

2011年10月14日 (金)

コラム1216 来春の花粉、今春よりは7割減 民間気象会社予測

民間気象会社「ウェザーニューズ」(東京都港区)は、来春のスギ、ヒノキ(北海道はシラカバ)花粉の飛散予測をまとめた。全国的に記録的な飛散量だった今年の3割にとどまる見込みだ。しかし、同社は「前年に比べれば少ないというだけ。早めの対策を」と呼びかけている。飛散量は多い年(表年)と少ない年(裏年)が交互に繰り返される傾向がある。来春は裏年にあたるが、東北・北陸・関東地方では、裏年としては多めの量になりそうだという。花粉は、前年の夏がよく晴れて暑いほど多くなる傾向がある。光合成が盛んになり、雄花の数が増えるためと見られている。今春は、昨夏の猛暑の影響で記録的な飛散量だった。今夏の暑さは昨夏ほどではなかったが、日照の多かった地域などでは、ここ数年の平均値程度の飛散量はあるとみられている。
朝日新聞 2011/10/8

来年の花粉量の鍵を握るのが、杉の花粉を出す雄花の数です。雄花は夏に作られ、晴れて暑い夏になると多くなる傾向があります。今年は西日本を中心に曇や雨の多い夏でした。また東日本も猛暑だった昨年と比べると、曇が多く平均気温も低い傾向でした。このためスギ花粉は少なくなるとみられています。
店長

2011年10月13日 (木)

コラム1215 一日の歩数、男性1千歩減 健康課題9項目悪化 厚労省

厚生労働省の作業チームは、2000年度から進めている国民の健康づくり運動「健康日本21」の最終評価をまとめた。59項目の課題のうち、日常生活での歩数が減るなど9項目で悪化していた。健康日本21は、生活習慣病の発生を減らすことなどを目的に始まった。食生活や運動などの数値目標を掲げ、来年度に終了する。13年度からの新たな国民健康運動の計画づくりのため、今回を最終評価とした。1997年と09年の国民健康・栄養調査などの結果を比較すると、日常生活での歩数の1日平均(15歳以上)が、男性は8202歩から7243歩に、女性は7282歩から6431歩に減った。背景には、エレベーターやエスカレーターなどが増えたことがあるとみている。
朝日新聞 2011/10/8

健康日本21は、生活習慣病の発症を減らすことを目的に、国が2000年度に開始した活動で、食生活や運動などの数値目標を掲げました。今回が最終評価となっています。運動に関しては、意識的に運動を心がけている人の割合は増加しましたが、運動習慣のある人の割合は増えていません。運動の大切さは理解しているが、行動に結びついていない現状が浮き彫りになっています。
店長

2011年10月12日 (水)

コラム1214 鼻粘膜からインスリン分泌細胞 糖尿病治療に活用も

鼻の粘膜の細胞から、インスリンを分泌する膵臓のベータ細胞と同じ働きをする細胞を作ることに、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)などのチームがラットで成功した。この細胞を膵臓に移植したラットで、血糖値が下がることも確認した。将来、自分の鼻の細胞を使った新たな糖尿病の治療法につながる可能性があるという。
チームは、神経細胞には膵臓のベータ細胞のようにインスリンを分泌する能力があることを突き止めた。神経細胞のもとになる神経幹細胞をラットの鼻から採取。インスリンの分泌を活性化させる特殊な溶液の中で培養し、2型糖尿病のラットに移植したところ、インスリンが分泌され、血糖値がほぼ正常値に下がることが確認できた。
産総研の桑原知子主任研究員は「臨床応用が可能になれば、自分の細胞を使うため、現在の膵臓移植のようなドナー不足や拒絶反応の問題を解決できるだろう」と話している。
朝日新聞 2011/10/8

インスリン製剤の投与方法は注射しかありません。糖尿病の患者さんにとってインスリンを注射せねばならないことは糖尿病治療のためとはいえ、苦痛を伴います。注射以外の方法で、簡単に投与できたらと誰もが思うでしょう。記事のような方法以外に、飲み薬と同じような方法で投与する研究も進んでいます。そう遠くない将来、実現するかもしれません。
店長

2011年10月11日 (火)

コラム1213 スポーツの秋

みなみさん

過ごしやすい気候の10月は、各地で運動会やスポーツイベントが開催されています。
秋晴れの空の下で汗を流すと、とても清々しい気持ちになれますよね。
でも、張り切り過ぎて無理をすると、膝や腰を痛めてしまうことにもなりかねません。
足に合った靴を選び、しっかり準備運動をするなどしてスポーツを満喫しましょう。
コストや面倒な準備が不要で簡単に始められるスポーツといえば、「ウォーキング」。
節電が求められる今、電力消費が一切ないというのもウォーキングの良さの一つです。
いつもは車で行くところにウォーキングで行ってみる、電車やバスを使うかわりに
1駅分歩いてみる・・・。このようにウォーキングを楽しむことができれば、
電力や燃料の消費を抑えながら体力づくりにも繋がりますね。

1011

2011年10月10日 (月)

コラム1212 コレステロール高値はアルツハイマー病と関係――久山町研究

コレステロール値が高いと、脳内にプラーク(斑)として知られる蓄積物が生じ、アルツハイマー病リスクが高まることが、九州大学神経病理学助教の佐々木健介氏らによる新しい研究で示唆された。
佐々木氏は「今回の知見は、インスリン耐性とアルツハイマー病を結びつけた以前の研究に続くものであり、コレステロール値とインスリン耐性のより良いコントロールがアルツハイマー病の予防法につながる可能性がある」と述べている。今回の研究で同氏らは、福岡県(糟屋郡)久山町に居住し、臨床検査を行った1988年時点で生存していた147人(男性76人、女性71人)の脳を調べた。
全被験者について1998~2003年に剖検を行った。被験者の約3分の1は生存中に認知症と診断されたが、1988年時点でその徴候はなかった。研究の結果、コレステロール低値の被験者に比べて、コレステロール高値の被験者にはプラークがある可能性が高く、それぞれ62%、86%に認められた。ただし、コレステロール高値の被験者において、神経原線維変化はさほど多く認められなかった。
米国では推定540万人にアルツハイマー病が認められ、この数字は高齢化に伴い2050年までに1600万人まで増加することが予測される。
HealthDay News 2011/9/20

コレステロール、特に悪玉コレステロールが高い人は動脈硬化によって、心筋梗塞や脳卒中になるリスクが高くなるといわれています。認知症においてもたくさんの研究結果が出ています。特に高齢の方で、コレステロールが高い人は、認知症やアルツハイマーになるリスクが高くなるという結果が出ています。しかも「境界型」といわれる軽症の方でも、アルツハイマー型認知症になるリスクが高まるそうです。
店長

2011年10月 9日 (日)

コラム1211 禁煙がもたらす別のメリット――日常の記憶力が向上

禁煙は健康面にさまざまなベネフィット効用をもたらすが、また1つ禁煙すべき新たな理由が明らかにされた。喫煙習慣を止めると、日常記憶の向上に有用であるという。
英ノーサンブリアNorthumbria大学(ニューキャッスル)のチームによる今回の研究は、喫煙者27人、元喫煙者18人および喫煙未経験者24人を対象に記憶テストを実施したもの。テストでは、被験者に大学キャンパスのさまざまな場所で、与えられた課題を思い出してもらった。元喫煙者は課題の74%、喫煙未経験者は81%を記憶していたのに対し、喫煙者は課題の59%にとどまった。
「禁煙すると身体に多大な健康上の効果があることはすでにわかっているが、今回の研究は、禁煙が脳の認知機能にも有益であることを示すものである」と、研究を実施した同大学のTom Heffernan氏は述べている。同氏によると、禁煙による記憶力への効果を検討した研究は今回が初めてだという。
Heffernan氏は「英国で1000万人、米国では4500万人の喫煙者がいることを考慮すれば、喫煙が日常の認知機能に及ぼす影響を理解することは重要である」と述べている。
HealthDay News 2011/9/29

禁煙による最大のメリットは、心筋梗塞や脳梗塞など循環器系の病気のリスクが減少すること、それとがんのリスクが減ることです。禁煙がもたらす別のメリットはいろいろありますが、その一つが歯の病気が減ることです。喫煙は歯周病や歯を失う危険度を高めるという沢山の報告があり、禁煙によって歯を失う危険度が低くなります。その他、骨の強度も強くなり、骨折のリスクも減るといわれています。
店長

2011年10月 8日 (土)

コラム1210 親の睡眠不足で子供が肥満? 食事バランス崩れ

親が十分に睡眠をとっていない場合、子供に睡眠不足や寝坊、食べ過ぎなどの問題が出る傾向があることが、NPO法人「日本ブレインヘルス協会」(東京都千代田区)などでつくる「睡眠改善委員会」の調べで分かった。
慢性的な不眠ではないが、睡眠に不満を感じる人や睡眠を軽視する人を、委員会では「かくれ不眠」と定義。調査は8月、小学生以上の子供を持つ、かくれ不眠の209人と、快眠できている210人にインターネットで行った。
それによると、子供の生活について「就寝時間が遅い」は、かくれ不眠41・6%、快眠者19%。「寝坊が多い」は、かくれ不眠16・7%、快眠者7・1%だった。
また、「食べ過ぎが多い」は、かくれ不眠19・1%、快眠者11・9%。「肥満気味」は、かくれ不眠20・6%、快眠者12・9%-となった。
委員会では「親の影響で子供も就寝時間が遅くなっていることが寝不足につながる」と分析。親自身が食べ過ぎることで家庭の食事バランスが崩れ、子供が太ることが考えられるといい、親自身の睡眠改善を呼びかけている。
産経新聞 2011/9/29

「夜更かしをする」「夜遅い時間に食べる」「朝食を摂らない」など、親の悪い習慣が子供に悪い影響を与えます。親は生活習慣改善の良い見本とならなければなりません。親の生活リズムが良いと子供も健康的であるという調査結果もあります。神奈川県川崎市の調査では父親が朝食を毎日とって、早寝・早起きであると、子供の生活習慣も良好である傾向があったそうです。また夫婦間では、妻の朝食の摂食率が高いと夫の生活習慣も良い傾向がみられました。家庭のキーパーソンは母親にあり、母親への保健指導が有効であるという結論を出しています。
店長

2011年10月 7日 (金)

コラム1209 糖尿病合併症の減少は「D判定」 健康日本21作業チーム評価案 

厚生労働省の健康日本21評価作業チーム(座長:辻一郎・東北大大学院医学系研究科公衆衛生学分野教授)は、「健康日本21」の9分野の1つである「糖尿病」の評価案を公開した。糖尿病合併症については目標を超えて悪くなったため「D判定(悪化)」とした。
糖尿病は、適切な治療を行わず放置していると、網膜症・腎症・神経障害などの合併症を引き起こす。糖尿病が原因で多くの患者が透析治療を導入している。さらに、糖尿病が脳卒中、虚血性心疾患などの心血管疾患の発症・進展を促し、健康寿命を縮める原因となっていることもよく知られている。
今後も社会は高齢化し、2型糖尿病とその予備群は増加していくとみられている。糖尿病と糖尿病合併症の予防は患者のQOLを高め、医療経済の負担軽減にもつながる。そのため政府は糖尿病を重点的な課題として取り上げている。
作業チームでは「糖尿病」について、それぞれ直近の実績値と目標値との関係などをふまえ、担当委員がA~Dの4段階の評価案を示した。糖尿病は有病者数に関する項目が目標の推計1000万人を下回ったことからA判定(目標値に達した)とした。一方、糖尿病合併症については目標を超えて悪くなったため、D判定(悪化した)とした。
糖尿病ネットワーク 2011/9/26

厚生労働省が糖尿病の合併症発症が悪化しているという調査結果を出しました。糖尿病が原因で新たに透析を始めた方が増え、糖尿病による視覚障害も増えている現状があります。糖尿病治療が不十分であることが示された結果といえます。もう一つこの調査で浮き彫りになったのが、糖尿病予備軍の増加です。合併症の発症悪化と予備軍の増加という2つの問題をかかえていることがわかっています。
店長

2011年10月 6日 (木)

コラム1208 朝食を毎日食べよう バランスのとれた朝食が理想的

1日の生活をはじめるにあたり、朝食で必要な栄養素を摂取することが大切だが、特に若い世代では朝食の欠食が増えている。
朝食を英語でいう「ブレックファスト」は、「空腹を破る」という意味。私たちは朝食によって、夕食以降と睡眠中に口にしていなかった食物を、数時間ぶりに口にすることになる。朝食を取らずに出勤すると、脳のエネルギーとなるブドウ糖が不足し、集中力が低下するおそれもある。朝食として理想的なのは、ごはんを軽く1.5杯(雑穀米にすると食物繊維やミネラル類もとれる)に具だくさんのみそ汁、ゴボウとニンジンとコンニャクのキンピラ、納豆にオクラといった栄養バランスのとれた朝食だ。
もしも朝食の欠食が続くと、体は持続的な絶食状態にそなえるようになる。昼食や夕食を食べるときに、「次の食事がない場合にそなえて、カロリーを蓄えておこう」と、体に余分な脂肪が付きやすくなる。昼、夜に食べる量が増えるので、体重増加になりやすいという調査結果もある。
2009年に学校児童の生活習慣を調べた調査によると、朝食を食べない子供では1週間の運動時間が短く、肥満傾向児が約2倍に増えることがわかった。朝食の欠食率は1999年以降、全体的に男女とも増加している(国民健康・栄養調査)。特に20代で最も高く、2005年の調査では、男性で33.1%、女性で23.5%が「朝食を食べていない」と回答した。1人世帯でみると、20代の欠食率が49.4%ともっとも高く、30代の41.1%が続いている。ここでいう「欠食」とは、「菓子・果物などのみ」、「サプリメントなどのみ」、「何も食べない」に該当した場合をいう。内閣府の「食育推進基本計画」では、朝食を欠食する国民の割合の減少を目標のひとつに掲げている。2010年度には、03年度には20代男性で30%、30歳代男性で23%であった朝食欠食率を、15%以下にすることを目標としている。
糖尿病ネットワーク 2011/9/26

余裕がないときには果物を口にするだけでも、ずいぶん違います。果物は1日の生活を始めるにあたり必要な栄養素を摂取しやすいのです。全国的に果物摂取量は低下しており、特に若い女性や糖尿病患者では「果物=甘いもの」というイメージが定着しています。「甘いもの=血糖値が上昇する」として敬遠する人が多く、特に20~30代で果物の摂取量が少ない傾向がみられます。
果物には、ビタミン、食物繊維、カリウムなど、必要な栄養素がたくさん含まれます。水分や疲労回復に必要なアミノ酸や、抗酸化作用のあるフラボノイド類も豊富です。朝食に食べるなら、リンゴなら1個、バナナは1本、キウイフルーツは2個を目安に。ただし朝食を果物だけにした場合は、昼食をしっかり摂ってください。
店長

2011年10月 5日 (水)

コラム1207 野菜をたっぷり食べて 糖尿病を予防しよう

ご存じのように、糖尿病は血液中の糖の値が高くなることで起こります。初期段階では自覚症状が少ないものの、放っておくといろいろな合併症が出てきます。ものが見えにくくなる網膜症や、透析治療が必要となる腎症、手足に支障をきたす神経症など、生活の質を急激に落とす合併症になる可能性が高くなります。進行しないうちに血糖値管理を見直しましょう。糖尿病の治療と予防には、食事と運動が有効です。特に食事は、血糖値に直結する生活習慣なので、早めに習慣を見直しましょう。
最初にたくさんの野菜を取り空腹を満たすと全体のカロリーも抑えることができますし、食物繊維の働きで糖の吸収を穏やかにすることもできます。1日の野菜摂取量は糖尿病予防では400グラムを目安にします。同じ量でも生のままでは食べづらいため、蒸す、ゆでるなどして、かさを減らして食べやすくしましょう。野菜のほか、海草、きのこなど食物繊維が豊富な食材を先に食べることで、血糖値を上げやすくする脂肪や糖質が体内から排出しやすくなります。
加えたいメニューの例を以下にあげます。
 1)具だくさん味噌汁  2)カボチャなどを裏ごしした野菜スープ  3)電子レンジでもできる蒸し野菜  など
サイドメニューとして、手軽に野菜をたくさんとれるので、夕食にメニューに取り入れてみてはいかがでしょう?
店長

2011年10月 4日 (火)

コラム1206 旬の果物『柿』

みなみさん

10月ごろから多く出回る「柿」。
東アジア特有の果樹で、日本でも古来より栽培されています。
「古事記」や「日本書紀」などの古い文献に地名や人名として出てくることから、
8世紀ごろには栽植されていたと考えられています。
栄養面でも優れている柿は、活性酸素を除去する効果があると言われる
ビタミンCやβカロテンを豊富に含んでいます。
保管方法としては、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存すると1週間
ほどもちます。柿は追熟しないので、購入したら早めに食べましょう。
また、やわらかくなりすぎてしまった柿は、凍らせるとシャーベットのように食すことができます。
生食以外にも、なます、白和え、酢の物などいろいろな調理法で楽しむことができます。
同じく旬のキノコ類と一緒に「かき揚げ」にするのもおすすめです。
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2011年10月 3日 (月)

コラム1205 ゴーヤに血糖値を安定させる作用

ゴーヤ瓜が体に良いということは、日本のみならずインドなどの東南アジアでずいぶん昔から言われてきたようです。この地域はゴーヤの原産国。それが中国に明代(14世紀末)に伝わり、日本には慶長年間(1596~1615年)に渡来してきたと言われています。そして沖縄にゴーヤーが伝わってきたのは琉球王国時代。その頃の書物「琉球国由来記」に苦瓜(ニガウリ)の名称が見られます。
沖縄では昔から、ゴーヤの苦みには血をキレイにして、血圧を安定させる効果があると伝えられてきました。中国の漢方医学、インドのアーユルヴェーダなどの伝統医学では、古くからゴーヤの作用が認められています。
ゴーヤーには植物インスリンと呼ばれるインスリンと同じような成分が豊富に含まれています。この成分は新しく発見された成分で、薬品のインスリンに似たタンパク質です。この成分に血糖値を安定させる作用があることがわかってきました。
夏野菜のイメージが強いゴーヤですが、今は1年中販売されています。生活習慣病予防のために、夕食のメニューに加えてみていかがでしょう。
店長

2011年10月 2日 (日)

コラム1204 「足のむくみ」は高血圧性の腎機能低下かも

朝履いてきた靴が、夜帰る時にはきつくなっている。でも翌朝になるときつくない…。そんな何気ない現象は、高血圧が関係しているかもしれません。高血圧性の腎機能低下の可能性があるのです。むくみの主たる原因は体内の水分バランスが崩れることにあります。血圧が高い状態が続くと腎臓の働きが鈍くなり、排出できる塩分量が減って体の中に塩水が貯まると、「足のむくみ」という症状を引き起こすのです。
高血圧性の腎機能低下には自覚症状がほとんどありません。健診で指摘されても放置してしまいがちです。そんな中、「足のむくみ」という症状が出るのは、ある意味、最後の警鐘といえるでしょう。
むくみを予防するには、塩分をとり過ぎないようにし、適切な食生活を送ることです。きゅうりなどの緑黄色野菜や昆布・ワカメといった海藻類はカリウムを多く含み、水分バランスを整えてくれます。キャベツやナッツ類にはビタミンEが多く含まれ、血行促進作用があります。
店長

2011年10月 1日 (土)

コラム1203 高齢女性で、メタボリックシンドロームの危険信号 「脂質異常症」

メタボリックシンドロームの危険因子の一つ、脂質異常症は動脈硬化の原因で、中高年にとって注意を要する病気です。知らず知らずに悪化して動脈硬化から、心疾患や脳梗塞に発展する可能性をはらんでいます。
女性はホルモンの関係で男性より発症が少ないのですが、近年、特に高齢女性を中心に心筋梗塞などのリスクが高まっているようです。動脈硬化の先にある心疾患や脳梗塞といった命にかかわる疾患は、女性の場合、男性が発症するピークより10~15年遅れてやってきます。女性ホルモンは血管をしなやかに保つなどの効果をもたらしていますが、女性は閉経で女性ホルモンが分泌されなくなると、LDL-コレステロールの数値が急激に悪化することがあります。このため、閉経後の女性の健康管理には十分に注意する必要があるのです。若い時に健康だった人は注意を怠りがちなので、閉経後は危険性が高まることを知っておかなければいけません。主婦の方は年に一度の健診を最低限受けるようにして、リスクを早期に見つけて対処していただきたいです。
店長