コラム1114 ガーデニングの有用性 野菜や果物を育てると心身に良い効果
参加型のコミュニティガーデンは、より健康的な食習慣や身体活動を促すだけでなく、住民の地域参加を呼びこみ、地域コミュニティにも良い効果があるという研究が米国で発表された。
子供の頃に屋外で泥まみれになって遊んだのを懐かしむ中高年は多い。両手を泥だらけにして、セミをとったり、花の香りをかぎ鼻を花粉まみれにした体験は成長してから楽しい思い出となる。しかし、特に都市で暮らす現在の子供たちの多くは、清潔な環境にいても、太陽の日差しを浴びながら土まみれになって遊ぶ機会が少ない。
コミュニティガーデンは、都市部に設けられた、住民が余暇時間に野菜や果物を栽培できる、規模が比較的小さい共同農園。「コミュニティガーデンを活用すれば、身体活動を増やす機会が増え、健康増進が促される」という研究が米国で発表された。
米コロラド州立公衆衛生大学院のJill Litt氏らは、地域での健康増進などを向上する都市計画を開発する研究を行っている。この研究は2006~2007年に行われ、対象となったのはコロラド州デンバー在住の436人。マルチレベル分析で解析した結果、1日に20分間のガーデニング作業が、食事や運動に対し良い効果をもたらすことが確かめられた。
米国の食事ガイドラインでは野菜と果物を1日5回とることを推奨しているが、摂取回数はガーデニング参加者で1日平均5.7回だったのに対し、非参加者は3.9回だった。また、野菜と果物の推奨量を満たした人の割合は、ガーデニング参加者が56%だったのに対し、非参加者は25%にとどまった。適度に活発な身体活動に費やした時間は、ガーデニング参加者は週に12時間以上だったが、非参加者は9.5時間にとどまった。
「都市部にガーデニングのできる地域を設けると、都会に自然がもたらされる。自分で野菜や果物もつくると、食生活や運動もより健康的に改善できることが示された」とLitt氏は話す。
糖尿病ネットワーク 2011/6/24
コミュニティガーデンはわかりやすく直訳すると「地域の庭」といった感じですね。一般の公園とは違い、企画・設置・運営主体が行政ではなく、地域の住民であるのです。初期の段階で多少行政の支援を受けることはあっても、場所の選定から、その後の企画・運営まで、すべて住民が自主的に責任をもって行います。日本の都市部にも共同で農作業ができるガーデンがいっぱいできると、地域のコミュニティが良くなるとともに、健康増進につながると思います。
店長
