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2011年7月11日 (月)

コラム1122 世界の3億5000万人が糖尿病 30年で2倍に 国際研究であきらかに

世界の糖尿病の有病者数は、2008年に3億4700万人に達したことが、国際的な研究であきらかになった。糖尿病をもった成人の数は1980年の時点で1億5300万人だったが、2008年に3億4700万に達し、30年でおよそ2倍以上に増えた。糖尿病は世界のほとんどの地域で増えているという。この研究は医学誌「Lancet」に発表された。この研究は、英インペリアル・カレッジ・ロンドンのMajid Ezzati氏と米ハーバード公衆衛生大学院のGoodarz Danaei氏らによる国際的な共同研究。
それによると、世界の糖尿病有病率は、1980年は男性の8.3%、女性の7.5%だったが、2008年には男性の9.8%、女性の9.2%まで上昇した。2009年の調査では糖尿病有病数は2億8500万人だったが、今回の発表はそれを上回っている。増加分の7割は人口増加と加齢が要因だという。
世界で糖尿病とともに生きる人の数は3億4700万人。うち1億3800万人は中国とインドに集中し、3600万人は米国とロシアにいる。
世界でもっとも糖尿病が急増したのは太平洋の島諸国。マーシャル諸島では、女性の3人に1人、男性の4人に1人が糖尿病。南アジア、中南米、カリブ海、中央アジア、北アフリカ、中東でも、糖尿病と耐糖能異常は増加している。
先進国で糖尿病がもっとも増えたのは北米。米国、グリーンランド、マルタ共和国、ニュージーランド、スペインでは有病率が高い。逆に、西欧州では比較的増えておらず、オランダ、オーストリア、フランスでは最低だった。
糖尿病や耐糖能異常は、心臓病や脳卒中、腎症、神経障害、失明などの原因となる。世界で糖尿病が原因で亡くなる人の数は年間300万人以上に上る。「糖尿病が世界中でありふれた病気になったことが示された。高血圧や高コレステロールも増えているが、糖尿病は予防や治療がより難しい」とEzzati氏は話す。
「糖尿病による経済的な負担は今後ますます増えていく。糖尿病や耐糖能異常を早期に発見し、食事や運動を中心とした生活習慣の改善を支援するプログラムを開発する必要がある」とDanaei氏は述べている。
日本生活習慣病予防協会 2011/6/28

世界の糖尿病人口の70%は途上国に集中していると数年前までは言われていましたが、以前は途上国であった新興国での急増が目立っています。生活の質が向上し、ファーストフード店などが増えたことで、質素で野菜を多くとる伝統的な食生活が失われ、油や肉など脂肪の摂取が増えていることが要因と考えられています。記事にもあるとおり、糖尿病が進行すると合併症の発症で生活の質を落とすとともに経済的負担も大きくなります。糖尿病に移行する前に早期に発見する体制を各国が整えて、患者数を減らすことに注力しないといけません。
店長

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