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2011年5月 2日 (月)

コラム1053 糖尿病の治療中断:患者さんが通院をやめる理由は? 1位は経済的理由

糖尿病患者の4割以上が「通院・治療を中断したい」と感じたことがあり、その理由は「医療費の負担」、「血糖コントロールの不良」、「時間をとれない・忙しい」が多い――糖尿病ネットワークの調査でこんな実態があきらかになった。調査は、糖尿病ネットワークが昨年2011年2月にメールマガジンで行ったもの。糖尿病患者・家族376人と医療スタッフ85人が回答した。
通院・治療をやめたいと考えたことのある患者の割合は44%だった。通院を中断しないまでも「休みがちになったことがある」という患者は24%に上った。通院を中断したくなった理由で、もっとも多かったのは「医療費の負担」(62%)。以下は「血糖コントロールがうまくいかない」(40%)、「時間をとるのが難しい、仕事を休めない」(26%)、「主治医・医療スタッフとの相性」(25%)、「診察の待ち時間が長い」(22%)が続いた。糖尿病の治療中断には、血糖コントロールの悪化や、糖尿病合併症の進展など、多くの危険性がともなう。患者の87%はそのことを「知っている」と回答した。
自由回答では次のような意見が寄せられた。
「現在の通院先にはマイカーで通っているが、高齢になり運転が難しくなってきた。近所の医院に変えたいのだが、主治医には言いにくい。」 「治療が必要であることを理解しているが、糖尿病の新薬の負担額が高く、後発薬が少ないのはつらい。」 「糖尿病以外の高血圧などの治療薬の処方では、安い後発薬に変えてもらいたい。」
合併症の症状が出てきたときに絶望感や孤独感を強く感じた。看護師さんのおかげで最悪の状態にならずに済み、治療も中断しなかった。あの看護師さんがいなかったらと思うとこわい。患者の精神面へのフォローは重要と感じている。
国民健康保険料と国民年金料を負担しながら治療を続けるのはつらい。現在、診療してもらっている病院では、主治医・看護師が患者1人ひとりに合わせて指導してくれているのを理解している。以前、通院していたところは、医者・看護師の意見の押し付けが多く、患者の要望を聞いてもらえなかったと感じている。
医療スタッフが、糖尿病患者が治療を中断する理由として、もっとも多く回答したのは「時間をとるのが難しい、仕事を休めない」(88%)だった。次いで「医療費の負担」(69%)、「治療をやめても変わらない」(65%)、「予約日をキャンセルして行きづらくなった」(45%)と続いた。また治療を中断する患者は、性別では「男性」に多く(男性71%、女性11%)、「30代以上の働き盛り世代」に多い(84%)と指摘している。生活環境では「一人暮らし・独身」(64%)、治療内容では「食事・運動療法のみ」(54%)と比較的軽症の患者で多いと感じている。
糖尿病ネットワーク 2011/4/25

日本でも経済的な理由で受診が困難になる患者さんは増えているそうです。患者さんは基本的には通院に対する意欲をもっています。でも医療費、家族、通院手段など、外的要因のために通院を中断される患者さんが比較的多いという現実もあるようです。男性の糖尿病患者さんでは家族が協力的かどうかも通院状況に大きく影響するとみられています。治療中断により将来的な医療費の増大や合併症の進行があります。国の政策として、個々の患者さんの経済面も考慮した医療を提供する必要があると思います。
店長


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