コラム1044 心疾患リスク高める長時間労働
労働時間の長さは心疾患リスクの判断要素だが、トータルでのリスク管理も重要である。
長時間労働は寿命を縮める可能性がある。長時間労働は喫煙、悪玉コレステロール、高血圧と並ぶ心臓病リスクの要因であることが調査の結果明らかになった。医学誌「アナルズ・オブ・インターナル・メディスン」に発表された調査結果によると、1日10時間労働する人が冠状動脈性心疾患を引き起こすリスクは、労働時間が7時間から8時間の人に比べて45%高く、さらに11時間労働の人は8時間労働の人に比べて67%高かった。また、標準的な心疾患リスクの判断要素に労働時間を加えた場合、予測の正確度が5%増した。
調査を率いたユニバーシティー・カレッジ・ロンドンのミカ・キビマキ教授は「長時間労働は先進国で増加傾向にあるため、今回の結果は医師が患者にアドバイスを与える上で新たな指針になり得る」と語り、さらに、「冠状動脈性心疾患を予防するには、個別のリスク要因よりもトータルでのリスク管理が重要だ。長時間働く人は、健康的な食生活と十分な運動を心がけ、血圧、コレステロール、血糖値を正常な水準に保つよう、特に留意する必要がある」と指摘した。
今回の調査結果が他の臨床試験でも確認されれば、医師が患者の心疾患リスクを予測する新たな検討項目となるだろう。
今回の調査はロンドンで働く公務員7095人を対象に行ったもので、5年ごとに心疾患のチェックを実施した。被験者の調査開始時の年齢は39歳から62歳。12.3年間の調査期間中192人が心疾患を発症した。
SankeiBiz 2011/4/20
心疾患は通常、心臓につながる血管の壁にプラークと呼ばれる脂肪の塊が蓄積することで引き起こされ、胸の痛み、息切れ、心臓発作の原因となります。長時間の労働が長期間続くと、ストレス蓄積、睡眠時間減少、食事の不規則、運動をしない習慣などが積み重なってしまい、上記のような症状が進むのでしょう。長時間働く場合はもっと生活に気を配らなければなりません。
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