コラム1028 血管の異常が糖尿病の一因に
糖分の最大の貯蔵庫は筋肉といわれています。この筋肉において、毛細血管に異常が生じ、筋肉に糖分を蓄えることができなくなることがマウス実験で突き止められました。東京大の門脇孝教授ら実験結果です。インスリンが効きにくくなって起きる2型糖尿病の原因の一つは、この血管異常ではないかといわれています。糖尿病予防薬として、毛細血管の機能を回復させる薬の臨床試験を始めています。
実験でマウスを肥満状態にすると、筋肉が取り込む糖分の量は正常なマウスの約半分になりました。肥満マウスはインスリンの分泌量は変わらないが、毛細血管で糖を蓄えるのに必要な酵素が活性化されなくなって、糖尿病進行することが判明しました。酵素の働きを活発にさせる薬を投与すると、筋肉の糖分量は正常になり、糖尿病をくい止めることができたのです。
この薬は、閉塞(へいそく)性動脈硬化などの治療薬として承認され、使われています。糖尿病治療に明るい光が見えてきたようです。
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