コラム893 2050年までに米国人成人の3分の1が糖尿病に-CDC研究が警告
「現在の傾向が続けば2050年までに糖尿病に罹患する米国人成人は2~3倍になる」との警告を発する米国疾病管理予防センター(CDC)の研究が、オンライン医学誌「Population Health Metrics」に掲載された。
米国で1年間に新たに糖尿病と診断されるのは2008年では1,000人当たり8人だが、2050年には1,000人当たり15人になるとCDCは予測。2050年までに全成人の5分の1から3分の1が糖尿病になり、その増加分の全ては事実上、予防可能な2型糖尿病によるという。高齢化する人口、糖尿病リスクの高いマイノリティでの増加、そして糖尿病患者が以前より長生きするという事実が、この急上昇の理由という。
CDCのAnn Albright 氏は「2型糖尿病の進展を変えることがどれほど重要かを示す警告である。健康的食生活と運動を選択する成功につながる生活習慣向上プログラムが広く利用できるようになるべき」と述べている。別の専門家もこれに同意し、「このデータは正確で現実を反映したもの。マイノリティと寿命の延長を考慮すると、糖尿病の実際の負荷は多くの人が考えるよりもはるかに大きい」と述べている。
CDCによると、糖尿病は75歳未満での新たな失明、腎不全、足や下肢切断の第1の原因となっている。糖尿病と診断された人の医療コストは非糖尿病者の2倍以上であり、米国での糖尿病のための医療費は、年間推定1,740億ドル(約140兆円)に上る。米国での糖尿病患者の増加予測は、糖尿病の世界的増加を反映したもので、国際糖尿病連合(IDF)によると、2010年の糖尿病患者は世界で2億8,500万人であり、2030年までに4億3,800万人に膨張するという。
糖尿病ネットワーク 2010/11/5
アメリカでは約2,400万人が糖尿病に罹患しており、その4分の1は罹患に気付いていないそうです。高齢、肥満、座りがちな生活習慣、家族歴、妊娠中の糖尿病発症、人種・民族が2型糖尿病の危険因子といえます。アメリカの中でもアフリカ系、ヒスパニック系、米国先住民系、アラスカ先住民系、アジア系、太平洋諸島系といった人種・民族グループはリスクが高いといわれています。つまり白人系以外の人種に糖尿病が増えているのです。世界の糖尿病患者数が2030年で約4.4億人の予想です。予防対策や新治療法の研究など、世界中が力を合わせた対策が必要ですね。
店長
