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2010年10月29日 (金)

コラム871 2型糖尿病患者が生活習慣を改善し合併症を予防 5千人を4年間調査

生活習慣の改善を強く促す介入プログラムが、2型糖尿病を改善するのに有用との研究が米国で発表された。食事と運動に取り組み、減量や健康的な体重の維持を続けると、脳卒中や心筋梗塞の発症を防げることがあきらかになった。この研究は、米国立衛生研究所(NIH)や米疾病対策センター(CDC)の提供を受け実施されている、2型糖尿病の集約的生活習慣介入プログラム「Look AHEAD (Action For Health in Diabetes)」の研究グループが発表したもの。この研究は、食事でのエネルギー摂取量を適正にコントロールし、運動を増やすことで、どれだけ脳卒中や心血管疾患の発症を減らすことができるかを実際に調べるために実施されている多施設共同無作為研究。 研究は米国の16の医療機関で4年間にわたり続けられ、過体重や肥満のある2型糖尿病患者5145人が参加した。登録時の参加者の年齢は45~76歳(平均年齢58.7歳)だった。
参加者は2つのグループに無作為に割り当てられた。1つめのグループは、積極的な生活習慣介入プログラムを受けてもらう「生活習慣介入群」。生活習慣改善を指導する専門のカウンセラーが付き、個人や集団で参加するセッションを定期的に実施した。参加者には、適正なエネルギー摂取量の食事と習慣的な運動を続けてもらい、目標を達成しやすくするため、食事と運動の内容を日記に記録してもらった。
最初の1年間で体重を7%減少し、その後その体重を維持することを目標にした。毎月1回以上、電話や電子メールで糖尿病教室への参加を呼びかけるなど、積極的な指導を行った。
もう1つのグループは、糖尿病についての教育を受けてもらう「糖尿病サポート群」で、食事や運動、社会的支援について話しあう集団セッションを年に3回参加してもらったが、体重の目標値などを定めた厳しい指導は行わなかった。
その結果、どちらのグループもコレステロール値などが減少したが、生活習慣介入群の方がより良好な結果になった。2つのグループでの差は最初は大きく、その後は時間が経過するにつれ差が縮まったが、4年間にわたる平均差はかなり大きくなった。
生活習慣介入群では体重が平均6.2%減少したのに対し、糖尿病指導群では0.9%にとどまった。また、運動能力、血糖値コントロール、血圧、HDL(善玉)コレステロール値や中性脂肪値が大きく改善した。これらは、心血管疾患の危険性を低下させるために有用だ。一方、糖尿病サポート群ではLDL(悪玉)コレステロールが改善したが、これはコレステロール降下薬で治療した効果によるものが多かった。
糖尿病ネットワーク 2010/10/21

糖尿病の方は、脳卒中や心筋梗塞などを発症する危険性が高まることが知られています。さらに高血圧や肥満といった危険因子が重なると、危険性はますます高くなります。しかし、食事や運動で血糖コントロールを良好に維持できていれば、心血管疾患や合併症の発症を防ぐことができます。生活習慣を改善せず、糖尿病を放置し、その期間が長くなるほど、目、神経、心臓、腎臓、血管に深刻な損傷がもたらします。今回の調査は非常に大規模で長期間にわたって、生活習慣改善の大切さを証明してくれたものですね。
店長

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