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厚生労働省は医師不足などを把握する調査で回答を得た全国8698の医療機関で、計2万4033人の医師が不足しているとする結果を発表した。回答した病院の現在の医師数は計16万7063人で、その1・14倍が必要になる計算だ。不足数に着目した同省の実態調査は初めて。
調査は6月1日現在で、病院と分娩(ぶんべん)を取り扱う診療所の全国計1万262の医療機関を対象にした。回答率は84・8%。医師不足数は、医療機関が求人している医師数1万8288人に、求人していないものの不足していると医療機関が判断した人数を加え、計2万4033人とした。
都道府県別では、岩手で必要な医師数が現在の医師数の1・4倍に達したほか、青森が1・32倍、山梨も1・29倍となった。逆に東京や大阪、神奈川、埼玉は1・08倍~1・1倍と、必要な医師数と現在の医師数の差が小さかった。
診療科別でみると、リハビリ科は1・29倍となったほか、救急科が1・28倍、産科が1・24倍と医師不足が目立った。
読売新聞 2010/9/29
深刻なのは都市部以外の病院ですね。別の調査によるとここ数年、都市部の大学病院は地域の病院に派遣していた医師を引き上げる数が多くなっているそうです。ますます、医療の地域格差が大きな問題になっています。地方では医師が足りないため、満足な治療が受けられないという事態が起こっています。厚生労働省は、医師の数を増やしたり、看護師の治療業務の範囲を多くして医師の負担を減らしたりして対応していますが、根本的な問題として、高血圧や糖尿病など生活習慣病を減らして、その医療負担を減らすような対策が必要ですね。
店長
「ふくらはぎは第2の心臓です」という医師がいるくらい、ふくらはぎは重要な役割を果たしているのをご存じでしょうか? 心臓から遠く離れたふくらはぎで筋肉が収縮することによってポンプの役割を果たし、重力に逆らって血液を心臓まで戻すからなのです。
ふくらはぎでは、血液が滞る状態になりやすく、それが原因で免疫力の衰えや自律神経のバランスの乱れが起こって、こりやむくみなど様々な症状が出てきます。ひどくなると、血液が固まって血流が悪くなるエコノミークラス症候群などの状態にもなります。体の状態を知るためにも、自分のふくらはぎを触って、状態をいつも把握しておくことが大切です。
良いふくらはぎの状態は次のとおりです
(1)冷えていたり熱すぎたりせず、適度な体温を感じられる
(2)弾力がある
(3)皮膚に張りがある
(4)コリコリした部分がない
(5)押したり触ったりしても痛みがない
(6)指で押して離すと、すぐに元の状態に戻る
もし、おかしいなと思う事があれば、マッサージを行うことで血流を改善することができるし、全身状態を良くすることにもなります。とても簡単にできます。体調の変化をとらえることの第一歩として、ふくらはぎをチェックして、健康管理をしてみてはいかがでしょうか?
店長
睡眠時間と生活習慣病には密接な関係があり、寝不足の人も寝過ぎの人も、肥満になったり、内臓脂肪が蓄積して高血圧や糖尿病になったりするといわれています。
アメリカで行われた調査では、夜の睡眠時間が5時間より短い人は肥満がちで内臓脂肪の蓄積も明らかに多く、8時間以上の人も程度は低いものの同様の傾向があったそうです。また、別の調査では、昼寝を含めた1日当たりの睡眠時間が5時間未満の人では、狭心症、冠動脈性心疾患、心臓発作と診断されるリスクが2倍以上になり、1日当たり9時間以上寝るという人でも心疾患リスクが上がったというデータもあります。では、睡眠時間は何時間が理想でしょうか?日本に詳しいデータはないのですが、アメリカ睡眠医学会は、成人の睡眠時間について7~8時間を推奨しています。
また、睡眠不足がなぜ生活習慣病を招くのか?そのメカニズムも明らかにされつつあります。睡眠時間が短いと、糖を処理するホルモンインスリンの効きが悪くなり、軽い高血糖状態が続くのだそうです。睡眠不足が慢性化すると、高血糖状態は肥満を招き、ついに本当の糖尿病に進行していく危険度が高まるのだそうです。肥満や運動不足など糖尿病の危険因子を重ねもっている人は、睡眠にも気を配る必要がありますよ。
店長
遠隔医療というと離島や過疎地をイメージしますが、そうではなく自宅にいながらパソコンなどを使った身近な遠隔医療のテストが各地で行われています。
今年、ある半導体企業は病院では見つけにくい「仮面高血圧」を見つけるために、家庭に血圧計と通信装置を配布し自宅での測定値を毎日自動的に病院に収集する仕組みを構築しました。 「仮面高血圧」とは、病院では正常血圧なのに自宅で早朝や夜に血圧を測ると高い血圧値になる高血圧のことです。正常な血圧と思われる人の10~15%は「仮面高血圧」で、通常の高血圧と同様に治療が必要とされています。
このような仕組みは、家庭で血圧を計測しそのデータを病院で分析できるので、早期発見につながり、心筋梗塞や脳梗塞の予防につながると思われます。現在、北海道と兵庫県でテスト運用されています。
宮城県栗原市や福島県南会津町では、インターネットを利用し患者さんと病院をむすびつける遠隔医療の実験が行われています。住民モニターが、家庭血圧計や体重計、歩数計、血糖測定器などで得た検査データを入力装置で送信。データは病院で管理され、これをもとに医師や医療スタッフが音声やテレビ電話で患者さんにアドバイスし、健康増進への取り組みや保健指導を促す仕組みになっています。医師不足・高齢化による寝たきりなど、病院で治療を受けにくい問題が山積みですが、遠隔医療が進めば病気の早期発見に貢献できることでしょう。
店長
高血圧の40歳の男性は、正常値の人よりも平均余命は1.7年短く、生涯医療費は約376万円多くかかる――。健康診断の結果が悪い人や運動をしない人と、そうでない人の生涯医療費や平均余命の違いが、厚生労働省研究班の調査でわかった。
研究班は、宮城県大崎保健所管内の国民健康保険加入者の男女約5万2千人(40~79歳)を対象に、1994年から健診結果や生活習慣と、医療費などとの関係を調べた。
調査をもとに40歳の場合で計算すると、男性では、高血圧の人は平均余命が44.8年、生涯医療費は1710万円、正常血圧の人はそれぞれ46.5年、1334万円だった。医療費の本人負担が3割だと、100万円以上損をする計算になる。
朝日新聞 2010/9/20
この調査では、さらにいろいろな項目で平均余命の違いをみています。1日に1時間未満しか歩かない男性は1時間以上の人に比べて余命は1.5年短い。喫煙する男性は、しない人より平均余命が3.7年も短い。もちろん医療費も多くかかるということになりますが、医療費のみならず、もし要介護になれば介護費用もたくさんかかり、生活習慣に注意している人と不摂生をしている人では、生涯にかかる費用の差は大きく開くことになりそうです。男性は40歳を超えたら、きっちり健診を受けること、不摂生は控えることを肝に銘じなければなりません。
店長
高齢化が進む東京都多摩地区の団地の自治会で、一人暮らしの高齢者が家具の移動や洋服の直しなど日常生活で困っていることを、団地内の住民が会を作って助け合う動きが広がっている。依頼者が気を使わないよう、数百円を受け取っているのが特徴だ。
昨年2月に町田市の鶴川団地、同7月に東久留米市の滝山団地が取り組み、その例を参考に、小平市の小平団地(喜平町)が今年8月に活動をスタートさせた。
同団地では、1965年に入居が始まり、現在は50棟に約1700世帯が住んでいるが、高齢化が進む。2008年に自治会が世帯主の年齢を調査したところ、65歳以上の人が49%で、年代別の最多は75歳以上の21%だった。
年を取り、一人暮らしになったり、体が不自由になったりしたことで、人の手を借りたい住民が増えたため、自治会として「助け合いの会」を作ることにした。照明器具の取り換え、大工仕事、買い物などを支援内容とする細則も作り、手伝うスタッフを会報で募集。男性19人、女性15人の計34人が登録した。
支援を求める住民は、自治会の事務所に申込書を出し、「古新聞出し」など30分以内の仕事は200円、「病院への付き添い」など30分を超える仕事は500円の利用チケットを購入する。スタッフはチケットを活動報告書と一緒に事務所に出して現金をもらう。70歳代の一人暮らしの高齢者が洗濯機の移動を依頼してくるなど、今月15日までに7件の申し込みがあった。自治会代表幹事の片岡規子さん(75)は「無償では、依頼者が手土産を持たせようとするなど気を使うので、利用しやすい料金の有償ボランティアにした」と語った。
読売新聞 2010/9/17
総務省の調べによると、65歳以上の人口は2944万人で、総人口に占める割合は23.1%。特に女性は多く、65歳以上の女性は1685万人で、女性全体の25.8%を占めるという結果が報告されました。特に記事にあるような、高齢化が進む団地には一人暮らしの高齢者の方が多くおられるのが実態です。このような方を支援する多くの方も実は60代の方が多いのです。今まで仕事が忙しかったが定年退職を機に社会貢献しようという方が、高齢者の方を支えているのです。若者も見習わなければなりません。学校教育に介護実習などを取り入れて、若者の参画を促していうことが大事ですね。
店長
先日、コレステロール値は高い方が長生きで良いとする指針「長寿のためのコレステロールガイドライン」を、医師や栄養学者らで作る日本脂質栄養学会がまとめました。「コレステロール値が高いことは心臓病や脳卒中の危険要因となりコレステロールを下げるべきだ」とする現在の医療は「不適切」としており、論議を呼びそうです。
40歳以上の方が義務となっている「特定健診」の検査項目の中には、コレステロール値の測定も含まれています。コレステロール値が高いと、メタボリックシンドロームや動脈硬化の原因である脂質異常症となってしまうからです。一口にコレステロールと言っても、悪玉コレステロール(LDL)と善玉コレステロール(HDL)に分けられるという話は聞いたことがあると思います。現在の基準は、悪玉コレステロールが140mg/dl以上か善玉コレステロールが40mg/dl未満だと脂質異常症と診断されます。
日本脂質栄養学会が今回まとめた「長寿のためのコレステロールガイドライン」は、「現在の基準値は基になる具体的なデータが示されていない」と主張していて、コレステロールが高いほど死亡率が低かったとの大規模研究や、コレステロールを下げる薬を服用しても心臓病の予防効果は見られないとする海外の研究から、指針をまとめています。
しかしながら、悪玉コレステロールが高く、善玉コレステロールが低いと肥満になったり血管が詰まりやすくなることもたくさんのデータでわかっています。ただし、両方の合計値である総コレステロール値だけが高くても、すぐに脂質異常症とは診断されず、心筋梗塞や脳梗塞のリスクとはなりえません。細かく、悪玉コレステロールと善玉コレステロールの数値を見て総合判断することが必要です。
悪玉コレステロールを下げ、善玉コレステロールを上げるには、食事の改善と運動が必須です。動物性脂肪を多く含むバターや肉類の摂取を減らして、イワシなどの背の青い魚や、納豆や豆腐などの植物性脂肪を摂るようにしましょう。運動は20~30分のウォーキングなどの適度な汗を流す運動と、筋肉をつけるような運動の両方行うことが効果的です。禁煙とお酒の量を減らすことも重要です。「特定健診」で引っかからない為にも、それだけでなく健康の為にも、これらの対策を実行してみてはいかがですか?
店長
高血圧予防を啓発する活動をしている「塩を減らそうプロジェクト」は、30~50代の主婦50名を対象に、医師や管理栄養士などの専門家が減塩の大切さやコツを教えるイベント「塩を減らそう!塩分授業」を東京で開催した。当日は檜垣實男・愛媛大学大学院病態情報内科学教授が、『カラダと塩分』と題し講演。日本食には漬物をはじめ、味噌やしょうゆを使った料理など、塩分の高い食事が多く、中でも味噌汁は、通常1杯あたり約2.2gの塩分が含まれる。日本高血圧学会が推奨する塩分摂取量は1日6g未満だが、実際の日本人の塩分摂取量は1日平均約11g程度とされる。檜垣教授は「食塩摂取量が多い人ほど高血圧になりやすく、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こしやすい。日ごろから減塩を心がけることが大切」と述べた。
料理研究家の村上祥子さんは『食事と塩分』と題し、主婦がすぐに実践できる減塩料理についてアドバイスした。村上さんは「塩を減らすと味が薄くなり、おいしくないイメージがあるが、減塩でもおいしく健康的な料理を楽しむ方法がある。例えば、塩を減らす代わりにダシを効かせる、お酢などで酸味をつけて味に深みを出す、薬味・ハーブ・スパイスを加えてアクセントをつけるなどすれば、味が薄く感じることもなく、おいしい減塩料理が可能」と述べた。 同プロジェクトの大使に任命された俳優の石田純一さんと東尾理子さん夫妻も参加し、減塩ライフスタイルを披露した。減塩に気をつかっている石田さんのために、妻の理子さんが考案した味噌汁を、栄養管理士による監修のもと再現。具材をたくさん入れることで汁を少なくし、通常の味噌汁より約77%減塩できることを示した。
日本生活習慣病予防協会 2010/9/9
味噌汁は「具だくさん味噌汁」が健康にはとてもいいですよ。減塩味噌を使うだけでなく、大根やカボチャ・ゴボウなど食物繊維の多い野菜をたくさん使うと生活習慣病予防に役立ちます。また、ほうれん草などのカリウムを多く含む野菜などを入れるのもポイント。カリウムには体内から塩分を排出するのを促す作用があります。 厚生労働省の調査によると日本に高血圧の人は約5,490万人いるといわれていますが、自覚症状がないため多くの方が治療を受けておらず、多くの患者さんが脳卒中や心筋梗塞などを発症しています。今日からでも減塩生活にチャレンジしてみては。
店長
増税の影響で10月1日からたばこ代が大幅に引き上げられる。主な銘柄で1箱100円以上の値上げとなることもあり、販売減を見越して、たばこ店の中には「もう商売を続けられない」と、閉店を決めたところも。
一方、日本たばこ産業(JT)が値上げ額を発表した今年4月以降は、内科の禁煙外来を訪れる人が増え、ドラッグストアは禁煙グッズの販売コーナーを設け始めた。
政府は昨年12月に1本あたり3・5円のたばこ税増税を決定。販売減を考慮し、JTは今回、値上げ幅を1箱(20本入り)あたり60~140円と過去最大にした。JTは、禁煙や本数を減らす人が増加する影響で、来月から1年間の販売数量は前年比で25%減ると予測。また、値上げ前の“駆け込み需要”に備え、通常の倍近いたばこを生産している。
「たばこ屋の看板を見ると、ついつい……。でも、禁煙補助剤と同僚の励ましのおかげで、この2日間は何とかゼロで通しています」。専門医の指導や薬の処方が保険で受けられる「禁煙外来」を備えた中央区の「中央内科クリニック」。主治医の村松弘康副院長の問いかけに、会社員の男性(55)が笑顔で答えた。
男性は約35年前から吸い始め、1日30本、飲酒すると40本を超えた。健康のためにも今回こそは禁煙を成功させようと思っている。
同クリニックでは、禁煙外来の受診者は毎月100人程度だったが、4月以降は一気に3割増しに。今月は約2週間で150人を超えたという。禁煙治療に詳しい東京農工大の阿部眞弓准教授は「たばこの依存症に悩む多くの人たちにとって、値上げが禁煙に踏み切るきっかけになっているようだ。自由になるお金の少ない大学生らへの影響は特に大きいだろう」と話す。
「たばこ増税迫る さあ今からはじめませんか」。大田区の「ツルハドラッグ梅屋敷店」では先月から、ニコチンガムなど禁煙関連商品を集めたコーナーを設置した。商品を手に取る人が増えているといい、同店では「値上げ直前や実際に値上げされた後は、もっと購入する人が増えるのではないか」と期待している。
読売新聞 2010/9/15
厚生労働省は生活習慣病予防の指針として、「1に運動 2に食事 しっかり禁煙 最後にクスリ」というスローガンをあげています。タバコを吸う人がかかりやすい病気といえば、まず肺がんを思い浮かべる人が多いはずです。厚生労働省の調査によるとそのリスクは日本では男性で4.5倍、女性で4.2倍と高くなります。肺よりももっとタバコの影響を受けやすい場所があるのをご存知ですか。それはのどの部分です。肺がんのうち72%はタバコが原因とされますが、実は喉頭がんでは96%にものぼります。喉頭はのどの奥にあたる場所ですが、実際に喉頭がんになった人の大半がタバコを吸っています。
がんのほかにも、タバコの影響が注目されている病気がいくつかあります。代表的なのは脳卒中です。 脳卒中には、脳出血、脳梗塞、くも膜下出血などがあります。いずれもタバコがリスクとなりますが、くも膜下出血では、タバコを吸っている人は吸わない人に比べ、男性で3.6倍、女性で2.7倍もリスクが高くなります。
禁煙はなかなか難しいのですが、専門家のアドバイスを受けたりしながら禁煙仲間と一緒にチャレンジしてみましょう。
店長
母乳育児をしない母親では、母乳育児の母親に比べ、将来の2型糖尿病発症率が2倍と高いことが、米ピッツバーグ大学(ペンシルベニア州)医学部産科婦人科学助教授のEleanor Bimla Schwarz氏らの研究で明らかになった。
検討対象は40~78歳の女性2,233例。1,828例が出産を経験しており、このうち56%が産後1カ月以上母乳育児をしていた。その結果、母乳育児を行った女性の2型糖尿病発症リスクは、未経産の女性と同等だったが、産後一度も母乳育児をせずに人工乳を用いた女性の2型糖尿病発症リスクは27%と、未経産女性の発症リスクのほぼ2倍であった。
HealthDay News 2010/9/16
食事と運動の改善を行うことで糖尿病の危険度が減ることは広く知られていますがが、お母さんが赤ちゃんを母乳で育てることで、産後の女性の肥満を減らし、それによって糖尿病の危険度を減らすことはほとんど認識されていないと思います。子どもに母乳を全く与えなかった母親 の27%が糖尿病を発症したそうです。出産後最初の1カ月間、母乳を与えるだけでもかなりの違いがあるそうです。母乳育児は赤ちゃんにとってもとてもいいことですから、お母さんにいいということであれば一石二鳥ですね。
店長
来る9月20日は『敬老の日』。
『老人を敬愛し、長寿を祝う』国民の休日です。
長寿の呼称には、それぞれにいわれがあります。
長い間社会のために尽くしてこられた高齢者の方々に、大いに敬意を表したいと思います。
(還暦) 数え年61歳。60年で生まれた年と同じ干支に還ることから。
(古希) 数え年70歳。『人生七十古希稀なり』から広まり古希といわれる。
(喜寿) 数え年77歳。『喜』の草書体が七十七になることから。
(傘寿) 数え年80歳。『傘』の略字が八十に見えることから。
(米寿) 数え年88歳。『米』を分解すると八八になることから。
(卒寿) 数え年90歳。旧字体『卆』は縦に読むと九十になることから。
(白寿) 数え年99歳。漢字の『百』から『一』を抜くと九十九になることから。
(紀寿【上寿】) 数え歳100歳。昔は寿命の長さを表し、上寿(100歳)・中寿(80歳)
下寿(60歳)といわれていた。

都道府県別に見た人口10万人当たりの100歳以上の人数は、島根県が74.37人で最多だった。1973年以降、37年続けて最多だった沖縄県は66.71人で2位。38年ぶりに長寿県が交代した。
昨年の67.44人から減った沖縄県の担当者は「沖縄は出生率が全国1位で、人口増加率が高いことも一因」と分析する。一方、島根県は昨年の66.21人から大幅に増えた。最少は埼玉県の18.75人。
国内最高齢は、男女とも113歳。女性は佐賀県基山町の長谷川チヨノさんで、男性は京都府京丹後市の木村次郎右衛門さん。
朝日新聞 2010/9/14
島根県は、全国に先駆けて自治体として長寿への対策を実施している県です。「健康長寿しまね」というプロジェクトを立ち上げて、いろいろな活動をしています。県内でウォーキングコースを整備して、ウォーキングマップを作成したり、飲食店の分煙化をどこよりも多く展開したり、高齢者の不安を取り除く「心のケア」を県の職員が積極的に行ったりしています。「高齢者の方が健康で明るく生きがいをもって生活できる社会の実現」を目指しているそんな姿勢がうかがえます。
店長
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を減らそうと始まった特定健診・保健指導。受診機会を増やして受診率や保健指導の実施率を引き上げるため、住民の利用しやすい仕組みを整える自治体や医師会も出てきた。
健診結果を踏まえて減量などのアドバイスをする山口卓雄院長(熊本市の山口外科内科医院で) 熊本市の住宅街にある山口外科内科医院の診察室で8月初め、山口卓雄院長は、特定健診を受けた佐藤香枝子さん(58)と向き合った。体重やコレステロール値など、3年間の推移を記録したパソコンの画面を示して数値の意味を説明。最近の食生活や近況などを聞き取りながら、佐藤さんに「できるだけ速足で歩く方がいい」「ダンスも続けましょう」などとアドバイスする。最後に3か月で3キロの減量を目標に据えた。佐藤さんが来院したのは、特定健診の結果、生活習慣を変えるために保健指導を受ける対象となったからだ。「動機づけ支援」と呼ばれる。熊本市医師会では、会員の診療所やクリニックが希望すれば、共通の「特定保健指導システム」を提供している。これによって、住民は身近なかかりつけ医で、健診や保健指導を容易に受けられる。各診療所も、パソコンで入力されたデータや進行状況のほか、煩雑な費用請求事務も市医師会で一括管理してもらえる。いわば一石二鳥の仕組み。すでに市内の83か所の診療所で導入されており、「保健指導まで行う医療機関のすそ野が広がり、地域住民の受診機会が増やせた」と手応えを感じている。
読売新聞 2010/9/7
厚生労働省によると、特定健診の受診率は初年度の08年度で38・3%。メタボの該当者は14・5%で288万人に達しています。熊本市は受診率が非常に低かったことを教訓に、未受診の住民に、はがきと電話で受診を働きかけ、さらに受診済みで、高血圧や糖尿病の危険性が指摘された住民に対しては、治療や相談を受けるように呼びかけたそうです。その方法も徹底していて、健診結果から数値の高い方の内、受診記録のない方だけを選び出してはがきを送るシステムを導入したそうです。同じようなシステムの導入が広がれば、地域ベースでの保健指導のなどさまざまな取り組みの基盤にもなりうるでしょう。
店長
十分な睡眠を取らないと、寿命が縮む可能性があるという。新しい研究で、不眠症や睡眠時間の短い男性は14年の間に死亡する確率の高いことが示された。研究共著者の1人である米ペンシルベニア州立大学医学部教授のEdward Bixler氏は、「不眠症は非常に重い有害作用を有する可能性がある治療の必要な疾患であり、最善の治療選択のためにもっと力を注ぐ必要がある」と述べている。女性にも同様の影響がみられる可能性もあるが、今回の研究では追跡期間が10年と短く、死亡率に有意差を認めることはできなかったという。
以前の研究でも睡眠の寿命に対する影響が検討されているが、今回の研究は自分がどのくらい眠っているかという被験者自身の感じ方(間違っている可能性もある)と、実際の検査室での睡眠量をともに考慮している点がユニークである。Bixler氏らは、ペンシルベニア州中心部から1,700人強の被験者を集め、男性(平均年齢50歳)を14年間、女性(平均年齢47歳)を10年間追跡。被験者は質問に回答するとともに、睡眠検査室で1泊の検査を受けた。研究期間中、男性の5人に1人、女性の5%が死亡。この男女差は、男性よりも女性の寿命が長いことと、女性の追跡期間が短かったことによるものと思われる。睡眠時無呼吸の罹病率などの因子による誤差のないよう統計結果を調整してもなお、不眠を訴え、検査室でも睡眠が6時間未満であった男性は、「安眠型」の人に比べて14年間に死亡する確率が高かった。安眠型の男性で研究期間中に死亡したのは約9%であったのに対し、不眠の男性は51%が死亡。全体では、女性の8%、男性の4%が不眠症を訴え、検査室でも十分な睡眠を取ることができなかった。
睡眠障害が動脈血栓や免疫系の乱れに影響を与えるという科学的根拠があることがいくつかの研究でわかっています。今回の研究だけでは、睡眠不足が直接的に男性の早期死亡の原因立証にはなりませんが、睡眠が関係しているのは間違いなさそうです。どんなに忙しくても、いい人生をおくるためにいい睡眠を、時間をさいてとるべきです。
店長
高血圧と聞くと、成人特有の症状と思いがち。そのためか、日本では学校の健康診断や病院の小児科で血圧を測ることはほとんどない。しかし、血圧を測ることで発見できる病気もあり、血圧は健康のバロメーターとして活用できる。子供のころから血圧を測る習慣を作ることで健康への意識が高まり、将来の高血圧を予防することにもつながる。
新潟県見附(みつけ)市の公立小中学校では10年ほど前から、学校の健康診断で血圧を測っている。「小学校高学年から中学生の1%前後に、他の病気が原因で血圧が高くなるのではなく、原因が分からない『本態性高血圧』がみられます。肥満に関係していることも多い。でも、子供の場合は動脈硬化が進んでいないので、早い段階で気をつければ将来の高血圧を予防できます」と語るのは、新潟大学医歯学総合病院の内山聖(まこと)病院長だ。内山氏によると、子供の血圧は成人より低く、成長とともに上がっていく。9歳以上であれば、市販されている成人用の水銀血圧計で測ることができる。高血圧の判定には「子供の高血圧基準」を用いるとよい。
測定して血圧が高かった場合、別の病気が隠れている可能性もある。腎臓の病気に由来する高血圧が6~8割と最も高く、心臓や内分泌、神経系などの病気が要因となっていることもある。
「この10年で、延べ1万人の血圧を調べ、このうち児童2人に腎動脈が狭くなる『腎血管性高血圧症』が見つかった。血管を拡張するカテーテル治療でいずれも完治したが、発見が遅かったら腎臓や心臓に障害を起こす危険があった」と内山氏。低血圧と異なり、高血圧には症状がほとんど出ない。そのため、血圧を測定していなければ病気が発見できなかった可能性もあるのだ。とはいえ、血圧測定によって別の病気が見つかるケースはそう多くはない。そのため、血圧測定を健診の項目に入れない学校が多いようだ。だが、内山氏は「子供のうちから血圧を測ることには大きなメリットがある」と強調する。その一つが、将来の「高血圧予備軍」に生活習慣の改善を促す効果だ。内山氏によると、高血圧の子供が、そのまま高血圧の大人になるわけではない。大人の高血圧は動脈硬化が進んでいることが多いが、子供の場合はそれほど進んでいない。そのため、高カロリーの食事を避けて野菜や果物を多く摂取し、運動するなど生活習慣を改善すれば血圧は下がることが多い。
産経新聞 2020/9/7
子供の頃から血圧をはじめとする生活習慣に関わる言葉に触れることで、自身の健康に対する関心も高まるでしょう。何より血圧測定は採血検査と異なり、痛くありません。子供もいやがらないはずです。アメリカでは、3歳を過ぎた子供は病院の外来に行くと必ず血圧を測るそうです。日本でも血圧を測る習慣をつけることで、健康増進を促進する効果は大きいでしょう。
店長
「自分の健康および精神的な充足度」について「とても良い」「良い」と答えた比率は合わせて4割未満であることが、フィリップスエレクトロニクスジャパンの国際調査で分かった。日本人は現在の自分の体に健康に対する満足度は高いが、精神的充足は国際比較でも低い傾向があることが示された。不景気や円高、高齢化などといった社会情勢がストレスにつながっているとみられる。
日本、米国、ドイツ、ブラジル、中国、スペイン、オーストラリア、オランダ、ベルギーの9ヵ国。で、健康への取組みを「現状維持派層」、「健康に関する伝統主義者層」、「健康管理に熱心な層」、「精神的充足度を自己管理している層」に分けて解析した。
調査は、日本全国の18~65歳以上の男女1000人を対象に、今年8月にインターネットで実施。それによると、自分が健康であり精神的充足を得ていると感じている人は、「とても良い」と「良い」をあわせて38%、「良くも悪くもない」も38%とほぼ同程度だった。
この調査は米国やドイツ、ブラジルなど9ヵ国で実施されており、国際平均は約61%で、日本人の満足度が大きく平均を下回っていることがわかった。また、仕事や収入、ストレスなど17項目を設定し、健康や精神的充足度をより詳細に評価したところ、9ヵ国の平均が約54だったに対し、日本の数値は半分の約27となり、細かくみても日本人の充足度が低いことがあきらかになった。日本人では女性で数値が高く、男性で低い傾向があることが示された。
一方で、身体的に健康であると感じている人の割合は70%に上り、女性は男性よりも身体的に健康であり、深刻になりうる問題を抱えている割合も低いことがわかった。世代別にみると、35歳頃から深刻になりうる問題を抱えている割合が増える傾向がみられた。
5年前と比べて自分の健康や精神的な充足度がどう変わったかについては、「とても良くなった」と「少し良くなった」は19%にとどまり、「とても悪くなった」と「少し悪くなった」は2倍以上の43%に上った。
生活のさまざま要素が及ぼす影響度について調べたところ、健康や精神的な充足度に及ぼす影響が大きいと実感されているのは、「精神的な健康」(96%)、「総合的な身体的健康」(95%)、「家族や友人との関係」(89%)、「ストレス」(91%)が上位を占めたが、得られている満足度はそれぞれ37%、31%、55%、28%で差が大きかった。
日本は世界でもトップの長寿国で、男女平均の平均寿命は83歳で世界1位になっています。でも、日本人は意外にも自分の寿命を延ばすことにそれほどこだわっていないようですね。この調査で、日本人は自分で健康を管理しようという意欲も低い傾向がみられたそうです。「自身の健康に対する心がけ次第で、自らの健康は大きく左右される」と感じている人は全体では70%だが、55-64歳では68%に、65歳以上では60%に減少。一方で、「自分の健康について、自分で何かできることはあまりない」という人は18-24歳では15%で、他の年齢層よりも多かったそうです。他国より、自分で健康を管理する意欲が少ないというのは残念ですね。
店長
今日、9月9日は『救急の日』です。
『救急の日』は、救急業務及び救急医療に対しての理解と認識を深めるとともに、救急医療関係者の意識の高揚を図ることを目的に昭和57年に定められました。
以来毎年9月9日を『救急の日』とし、この日を含む1週間を『救急医療週間』として、全国各地において応急手当の講習会を中心とした救急に関する様々な行事が実施されています。
近年、救急車の出動件数は増加傾向にあります。
高齢化が進んだことも理由の一つですが、タクシー代わりに安易に救急車をよぶマナー違反者が増えているそうです。
救えるはずの命が救えない・・・・。
そんなことにならないよう、適正な利用をして救急車の運用に協力しなければなりません。
100歳になる元小学校教諭のおばあちゃんが、江戸川区立東葛西小で、課外活動の料理クラブの児童を前に、再び“教壇”に立つ。小柴千枝子は、自らの幼少期の体験を語ったり、栄養学の知識を生かした調理実習をしたりして、飽食の時代に、もっと食の重要性に気づいてもらおうと張り切っている。
きっかけは、1通の手紙だった。「子どもたちに食の重要性を認識させる良い機会として、家庭料理の講習会などを開いてはいかがでしょうか。私も講師の一人として参加してもいいです」100歳のお祝いに多田正見区長の訪問を受けた小柴さんは7月、区長あての礼状にこんな一文を書き添えた。これを知った区教委では「ぜひ、その熱意を実らせたい」と、小柴さん宅に近い東葛西小の料理クラブの特別講師になってもらうことを決めた。
「子どもの頃から、食や生活についてきちんと考えなければ一生をダメにする」。そんな思いを小柴さんは常に抱いているという。
現在の千葉県南房総市で生まれた小柴さんは、小学校までの3キロの道のりを約1時間かけて歩いた。帰宅後は、井戸の水くみ、掃除、夕飯作りなど手伝いが当たり前。大変な思い出だが、その生活で鍛えられた足腰で、100歳になっても一人で出歩けることに感謝している。
13日の“授業”では、5、6年生の児童約30人を前に幼少期の思い出を語るほか、調理実習ではキュウリの酢の物を一緒に作る。酢の物を選んだのは、小柴さんが毎日食べ、健康を支えている食べ物だからだ。「親が先生にならなければ」と考え、保護者に配るレジュメも用意した。
読売新聞 2010/9/11
この方は「健康長寿の生き証人」であられますね。このような方が食の大切さを語ると重みが違います。生活習慣の発症が増えていること、若年化していることは、食事がいい加減いなっているからといえます。子供の頃の食事習慣が大事ですね。「食育」という言葉が何年か前にうまれましたが、実践はなかなか難しいです。このような方の教えを後生にも伝えなければいけませんね。
店長
9月に入ってからも、まだまだ暑い日が続いています。
気象庁は8月に、太平洋赤道域の海面水温が基準値より0.5度以上低くなるラニーニャ現象が発生しているとみられると発表しています。
ラニーニャ現象はエルニーニョ現象と同様、異常気象の原因の一つと考えられています。
気象庁気候情報課によると、ラニーニャ現象の発生は2008年春に終息して以来約2年ぶり。
ラニーニャ現象が発生すると、夏から秋にかけては太平洋高気圧の勢力が強まって西日本から沖縄、奄美地方にかけて残暑が厳しくなる傾向があるそうです。
また、冬は冬型の気圧配置を強める働きをするため、東日本から沖縄、奄美地方にかけて気温が低くなる傾向にあるとか・・・。
今年の冬は、例年より寒い冬になるかもしれませんね。
小太り程度でも日本人が欧米人に比べて2型糖尿病を発症しやすくなる遺伝子を、門脇孝・東京大教授(糖尿病学)の研究チームが発見した。この遺伝子に変異があると発症の危険性が1・2倍高くなるという。早期発見や予防薬開発に役立つと期待される。
2型糖尿病は運動不足や食べ過ぎなど生活習慣が引き金となり、国内で約890万人いる患者全体の大半を占める。研究チームは、糖尿病患者約4500人と健康な人約3000人の遺伝子を解析し、糖尿病と関係のある二つの遺伝子を発見。このうち、「UBE2E2」と呼ばれる遺伝子では、遺伝子を構成する塩基配列が健康な人と異なると糖尿病の危険が1・2倍高くなると推定。日本人患者の15%がこのタイプと考えられるという。さらに、他国の遺伝子データを調べたところ、韓国や香港などでは同様の関係が認められたが、フランスやデンマークでは糖尿病と関連がなかった。
東洋人は、欧米人のように明白な肥満でなくても発症する人が多い。また、血糖値を制御するインスリンの分泌量が欧米人の半分しかないことが知られており、今回の遺伝子はインスリンを分泌する細胞内で働いている。門脇教授は「東洋人が糖尿病になりやすい体質を持つ理由を、遺伝子で初めて説明する成果だ。今後、遺伝子が働く仕組みを解明し予防薬開発に貢献したい」と話す。
毎日新聞 2010/9/6
糖尿病発症原因は大きく二つのパターンがあるといわれています。「インスリンの効きめが悪くなるパターン」と「インスリン分泌低下」です。欧米人はインスリンの効きめが悪くなるのが主な原因とされていますが、日本人は、インスリンの効きめが悪くなることに加え、「インスリン分泌低下」の両方の原因が考えられています。今回発見された遺伝子は、インスリン分泌の仕組みに関わっているそうです。このような研究の積み重ねで、糖尿病になりやすい人を予測し、糖尿病予防のための生活指導などが可能になるでしょう。
店長
インスリン抵抗性のある2型糖尿病患者では、アルツハイマー病の発症に関係があるとされるプラークが形成される危険性が高いとの研究が、米国神経学アカデミー(AAN)の学会誌「Neurology(神経学)」で8月25日に発表された。糖尿病を治療することで、アルツハイマー病を予防できる可能性がある。
インスリン抵抗性は、血中のインスリン濃度にみあったインスリン作用を得られなくなり、高血糖になりやすくなった状態で、糖尿病の人や糖尿病予備群でみられる。2型糖尿病の原因となるほか、高血圧や動脈硬化の進行とも関わりがあると考えられている。
アルツハイマー病は、高齢化が進むにつれ患者が増えている。「2型糖尿病とアルツハイマー病の世界的な急増は、喫緊の課題となっている。肥満が増加しており、肥満は2型糖尿病の発症につながる。これらは深く関連している」と九州大学(福岡市)の佐々木健介氏らは話す。
九州大学の研究チームは福岡県久山町の135人(平均年齢67歳)を対象に研究を行った。対象者に血糖値の検査を行い、その後10~15年間にわたってアルツハイマー病の兆候がないかを観察した。久山町では住民を対象に、40年間にわたり精度の高い疫学調査「久山研究」が行われている。高血圧症、糖尿病、脳卒中などの生活習慣病の原因や予防策をさぐるのが目的だ。
研究期間中に対象者の約16%がアルツハイマー病を発症した。対象者の死後に研究チームが脳を調べ、アルツハイマー病の所見となるプラークや神経原線維のもつれ(tangle)を調べた。その結果、65%にプラークがみつかったという。
さらに、血糖コントロールに関する3種類の検査で異常がみられた患者で、プラークを形成する危険性が高いことがあきらかになった。プラークがみられたのは、インスリン抵抗性の認められない患者では62%だったが、認められた患者では72%と割合が高くなった。しかし、糖尿病の要因と脳の神経原線維のもつれとの関連はみいだせなかった。
佐々木氏は、「インスリン抵抗性がプラーク形成の原因と結論するにはさらに研究を進める必要がある」としながらも、「糖尿病をコントロールしたり予防することが、アルツハイマー病の予防につながる可能性がある」と述べている。
糖尿病ネットワーク2010/8/27
インスリン抵抗性とは、インスリンは充分に分泌されているけれど効き目が悪くなっているので血糖値が下がらない状態をいいます。一言で言えば、『筋肉や肝臓・脳でインスリンの作用が低下している状態』のことです。糖尿病の前段階ともいわれています。アルツハイマー病はインスリン抵抗性と大きな関係があるといわれています。アルツハイマー病は脳神経系のインスリン抵抗性に起因するという研究結果がたくさんあるのです。もちろん、アルツハイマー病は複雑な機序が絡み合った病気で、まだまだわからないことも多いのですが、脳内インスリンの効き目が悪いと脳の機能に重大な影響を与えルテインといわれています。実際、重度のアルツハイマー病患者の脳のインスリン受容体の数は健常人と比べて80%近くも少ないのだそうです。
店長
新しい卵巣がんのスクリーニング法により、早期段階の検査で100%の精度が得られる可能性があると米ジョージア工科大学の研究グループが報告した。この検査法では1滴の血液を採取するだけでよく、その分子を気化させ帯電させた後、質量分析法(mass spectrometry:MS)と呼ばれる最先端技術により分析する。
研究グループによると、被験者94人を対象とした初回試験の結果、この方法によって卵巣癌患者を正確に特定することができ、44人が卵巣癌で、50人が良性であった。「卵巣がんは比較的罹病率の低い疾患であるため、検査は極めて正確なものでなくてはならない。われわれは、そのような検査を開発できたと考えている」と、著者の1人で同大学生物学教授のJohn F. McDonald氏は述べている。
今年(2010年)6月には、米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次集会で英国の研究グループが別の有望な卵巣がんスクリーニング法について発表している。この方法は、数学モデルを利用して閉経後女性の卵巣がんリスクを正確に示すもので、極めて高い精度(99.7%)が認められているが、その有効性を評価する研究は現在も進行中である。
ジョージア工科大学生物化学准教授のFacundo Fernandez氏により開発された今回の方法では、偽陽性も偽陰性も認められていない。同大学のチームは現在、患者500人を対象とする試験を実施している。「現時点では、同じタイプの卵巣癌患者が500人集められないため、異なるタイプの卵巣癌についても検討する予定である。また、卵巣がんだけでなく、同じ方法を用いて他の癌についても検討したい」とFernandez氏は述べている。
HealthDay News 2010/8/26
どのがんもそうなのですが、確実に早期発見できる検査法がないため、発見が遅れ重症化していることが少なくありません。特に卵巣がん患者さんの約80%は疾患がかなり進行してから診断され、そのうち治癒の可能性があるのはごく一部だそうです。記事にあるような技術が年1回の血液検査として実用化されれば、卵巣がん治療が大きく向上する可能性があります。医学は日進月歩ですから、近い将来には、あらゆるがんが早期発見できる技術が確立されると思います。
店長
芸能リポーターの梨元勝さんが先月21日、肺がんで亡くなった。しかし梨元さんに、喫煙の習慣はなかったという。たばこを吸わなくても肺がんになるの?
日本人の死因のワースト1位はがんだが、その中でも最も年間死亡者数が多いのが肺がんだ。喫煙が肺がんの危険要因であることはよく知られている。国立がん研究センター資料によると、日本人を対象にした研究で、喫煙者は非喫煙者に比べ、肺がんになる危険性が男性で4・4倍、女性で2・8倍高い。欧米では、さらに高く20倍以上とされている。ただ、その一方で、最近は、たばこを吸わない人にも肺がんが増えている。
一口に肺がんといっても、顕微鏡で見た時の細胞の形などから、主に4種類に分類される。肺の入り口の太い気管支付近にできることが多い「扁平(へんぺい)上皮がん」と「小細胞がん」は、喫煙との関係が特に深い。これに対し肺の外側にできる「腺がん」は、肺がんの過半数を占めるとされるが、たばこを吸わない人でもかかることがある。
最近目立つ、非喫煙者の女性の肺がんは、ほとんどがこのタイプだ。肺の外側に出来やすい種類にはこのほか「大細胞がん」がある。
日本胸部外科学会の調査では、全国で1997年に手術した肺がん患者のうち、扁平上皮がんが30%、腺がんが60%だった。ところが、2007年には扁平上皮がん21%に対し、腺がんは68%。ここ10年のうちに腺がんの割合が増える傾向にある。
梨元さんの所属事務所によると、梨元さんの肺がんの種類は細胞検査でも判別しなかったという。本人には喫煙習慣がなくても、受動喫煙の影響があった可能性もある。
2010/9/2 読売新聞
がんの原因は特定されていないのが現実です。がんは細胞分裂のミスの状態が病気になったものとも言えます。高齢化が進んで変異が起きる確率が高くなることもあります。肺がんの場合は、大気汚染などの影響もあるでしょうし、ストレスも大きな原因の一つと考えられます。一概に、喫煙=肺がんともいえません。タバコを吸わない人も肺がんになりえます。桑田佳祐さんのように早期発見できるかどうかが大きなポイントです。
店長
40~74歳を対象とした特定健康診査、いわゆる「メタボ健診」の平成20年度の受診率が、全国で38・3%にとどまったことが厚生労働省のまとめで分かった。
対象者数は約5190万人で、受診者数は約1990万人。健診の結果、生活習慣病の原因になるとされるメタボリック症候群と診断された人は約288万人、予備軍も約247万人に上った。しかし、診断後に保健指導を受けたのは、指導が必要とされた約394万人のうち7・8%にあたる約31万人だった。国は受診率の目標として、24年度までに大企業の健康保険組合で80%、中小企業の従業員らが加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)で70%などと掲げている。運営主体ごとの受診率は公務員らが加入する共済組合(58・7%)、健保組合(58・0%)で高い一方、船員組合(22・6%)、協会けんぽ(29・5%)、市町村国保(30・8%)で低水準だった。
2010/8/31 産経新聞
特定健診は、生活習慣病のリスクが高まる「メタボリックシンドローム」(内臓脂肪症候群)に着目して、お腹周りのサイズや血圧・血糖値・中性脂肪・コレステロールから、メタボリックシンドロームの該当者、もしくは予備軍と判定された場合、治療薬を服用する人などを除き食事や運動に関する指導(特定保健指導)を受ける制度です。08年4月から企業の健康保険組合や、市町村の国民健康保険など各保険の運営主体に実施が義務付けられています。生活習慣病を減らすために国が導入した制度ですが、義務となっているので対象者が受診しないことには効果はあがりません。
店長