コラム782 家で血圧測って病院へ送信 遠隔地の健康管理へ実証事業
米通信技術大手クアルコムの日本法人は、携帯電話の通信網を使った在宅健康管理の実証プロジェクトを8月から始める。高血圧の人が家庭で測った血圧などのデータを送信し、担当医がネットを通して把握できるようにする。医療機関との行き来に時間がかかる地方での医療向上につなげるねらい。将来の事業化も視野に入れている。
実証は北海道壮瞥(そうべつ)町、大阪市、奈良県斑鳩町の3カ所で医療機関と連携し、高血圧の症状がある人など計300人を対象におこなう。対象者には血圧計や歩数計、体重計と、これらにつないでボタン一つでデータを送れる専用の通信機器を配布する。利用者は毎日、定期的にデータをとって送信。担当医はパソコンからデータを見て、診察に活用する。北海道では札幌医大が実施主体となる。
高血圧の人は、家庭で日常的に血圧を測り、状態を把握することが大切とされ、特に医療機関が少ない地域では患者自身の健康管理が重要。同社のシステムには、データの収集・管理の手間が省け、患者と医師の双方の負担を軽くできる利点があるという。
当面は社会貢献活動の一環と位置づけているが、クアルコム日本法人の山田純・会長兼社長は「システムが有用と実証された段階で、商用ベースにすることも検討する」と話している。
朝日新聞 2010/ 8/2
「仮面高血圧」という高血圧をご存じでしょうか?病院で測る血圧が普段の血圧より低くなる状態で、診察室では正常なので、「正常血圧という仮面をつけた高血圧」という意味です。正常な血圧と思われる人の10~15%は、仮面高血圧であるといわれています。通常の高血圧と同様に治療が必要で、将来の脳心血管リスクが非常に高い高血圧として、非常に重要視されています。これは家で測った血圧でないと見つけられません。この新システムでは仮面高血圧を早期に発見できる可能性があります。
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