コラム752 唾液を調べ、がん発見 慶大研究所などが新技術開発
唾液(だえき)に含まれる成分を調べ、がんを発見する技術を、慶応義塾大先端生命科学研究所(山形県鶴岡市)と米カリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)が共同で開発した。唾液の検査は、X線や血液の検査より患者の負担が小さく、実用化されれば症状が出にくいがんの早期発見につながる可能性がある。
UCLAが、すい臓がん、乳がん、口腔がん患者や健常者ら215人の唾液を集め、慶応大がそれぞれのがんに特徴的な物質を探した。検出された約500種類の糖やアミノ酸などのうち、すい臓がん患者はグルタミン酸の濃度が高いなど、健常者に比べ濃度が高かったり低かったりした54物質を特定した。
これらの物質の特徴を組みあわせた解析で、がん患者を対象に、がんが判別できる精度を調べた。この結果、すい臓がんの99%、乳がんの95%、口腔がんの80%を見分けられた。この技術の実用化には、がんと診断されていない人を対象にした試験や、唾液の状態による影響、早期がんの患者にも有効なのかの確認など、さらにデータの蓄積と検証が必要になるという。
朝日新聞 2010/6/29
すい臓がんは、早期段階では無症状で、他の臓器に囲まれているため見つけにくく、進行して見つかる場合が多いといわれています。発見時にはすでに進行していて、「余命数ヶ月です。」と宣告されることも多いのです。早期診断が難しいがんを、患者さんの負担が少ない検査で見つけられると、がんの死亡率は一気に下がるでしょう。すい臓がんの発見率は99%ですからすごいです。早く実用化されることを望みます。
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