コラム750 健診で正常でも油断は禁物 仮面高血圧が隠れています
中高年の男性で、健康診断でメタボを指摘される方は特に血圧に注意が必要です。血圧は「ちょっと高めの正常」の範囲だったので安心していたが、ある朝突然、脳卒中を起こし入院する羽目に・・・・という方が多いのです。
健診や病院では正常血圧なのに、職場や家庭で血圧を測ると135/85mmHg以上になる状態を「仮面高血圧」といいます。医者の前では仮面を被って健康を装いつつ、その裏側で重大な病気を引き起こす高血圧ですから始末が悪いです。仮面高血圧は、正常血圧の方の10~15%が相当するといわれています。しかも脳卒中や心筋梗塞を併発する危険性は、正常血圧の約3倍で、心臓肥大や動脈硬化の進行も非常に早いです。
血圧を上げる因子の一つが自律神経系の働きです。ストレスに直面すると緊張状態になり、緊張をつかさどる交感神経が血圧を上げ、逆に副交感神経が主役のリラックスモードでは血圧が下がります。ハードワークが続く現代のビジネスマンは、常に交感神経が活動し、慢性的に血圧が高い状態が多くなって、職場にいるときは常に高血圧になる「職場高血圧」というものもあります。こういう方が健診を受けると、逆に病院の待合室でリラックスしてしまい、血圧値も正常範囲に落ち着いてきます。こうして医者の前では「健康」、日常生活では「高血圧」の仮面高血圧となってしまうのです。
仮面高血圧が厄介なのは、自分で意識しない限り発見できないことです。健診で上の血圧が130~139mmHg、下の血圧が85~89mmHgの「正常高値」、いわゆる高血圧予備軍だった方はぜひ家庭血圧計を購入して、血圧を測ってみてください。
店長