« コラム750 健診で正常でも油断は禁物 仮面高血圧が隠れています | メイン | コラム752 唾液を調べ、がん発見 慶大研究所などが新技術開発 »

2010年7月 4日 (日)

コラム751 糖尿病とがんの関連が徐々に明らかに

糖尿病患者はがんリスクも高いとの調査結果が、米国癌協会(ACS)と米国糖尿病協会(ADA)が共同で設置した専門家グループにより発表された。特に2型糖尿病と特定の癌との関連が認められているが、糖尿病そのものがリスクを増大させるのか、肥満などの共通する危険因子(リスクファクター)が原因なのかはわかっていないという。
別の研究では、インスリンなどを用いた糖尿病治療と一部の癌との関連も示されている。しかし、決定的なエビデンス(科学的根拠)はなく、インスリンが原因なのか、その他の糖尿病の危険因子が関与しているのかを明らかにするのは難しかった。肥満者やインスリン値の高い人は特定の癌への罹患率が高いことがいくつかの疫学的研究から示されているが、あらゆる癌に当てはまるわけではないため複雑な問題であると、著者の1人である米マサチューセッツ大学メモリアル・メディカルセンターのDavid Harlan博士は述べている。
Harlan氏によると、インスリンと癌については今後も研究を重ねる必要があるのは明らかであるが、懸念されるのは、癌に対する恐れから糖尿病患者がインスリン治療を避けようとすることだという。「実際は糖尿病による合併症リスクの方がはるかに大きい」と同氏は指摘している。この報告は、医学誌「CA: A Cancer Journal for Clinicians(臨床医のための癌ジャーナル)」オンライン版に掲載された。
HealthDay News 2010/6/24

糖尿病と肝臓がん、すい臓がん、子宮内膜がん、結腸直腸がん、乳がん、膀胱がんの関連が大きいという研究結果は過去にもありました。
「高インスリン血症ががんを促進する可能性がある」という学説があります。2型糖尿病の場合は、インスリンはたくさん出ているのに、インスリンの働きが悪くて血糖値が高い方が多くいます。これを「高インスリン血症」といいます。このようなことが長年続くと「がんになりやすいのでは?」といわれています。逆に言うと、体重を減らしたり、運動、食生活の改善、節酒、禁煙などの生活習慣の改善をマメに行うことで、糖尿病とがんを同時に予防することができるということが言えますね。
店長