コラム736 メタボ男性、うつ病リスク2倍以上 女性は関連見られず
肥満や血糖値、血圧などの異常が重なるメタボリック症候群の男性は、そうでない男性に比べ、うつ病になる恐れが2倍以上であることが、九州大学の調査でわかった。メタボの男性はうつ病かどうかを早めに調べ、治療につなげることが重要だと、研究チームは指摘している。
九大が40年以上にわたり、住民の生活習慣と病気との関係を調べている福岡県久山町でのデータを分析した。2007年の健診で腹囲や血圧などを測定した40歳以上の男女3025人に、うつ病の診断に使われる質問票に答えてもらい、抗うつ薬を飲んでいるかなどを尋ねた。男性でメタボだった364人のうち、7.3%にうつ状態が見られた。メタボでない910人では2.8%。統計的な補正をするとメタボの男性はリスクが2.3倍だった。おなかのサイズが大きい人、善玉コレステロールの値が低い人に、その傾向が特に強かった。女性は、うつ状態とメタボの関連性は見られなかった。
メタボとうつ病との関連性は欧米の研究でも指摘されているが、原因はよくわかっていない。九大チームは「メタボで症状が出ない程度の小さな脳梗塞(こうそく)ができ、うつ病につながっているかもしれない」と推測する。金沢市で開かれている日本うつ病学会総会で11日、発表した。
朝日新聞 2010/6/13
1961年から始まった、福岡市に隣接した糟屋郡久山町(人口約8,000人)の住民の方を対象にしたとても有名な研究です。この研究で、脳卒中、心血管疾患などが、どのような生活習慣や予備的な病気で起こっていくか?メタボとうつ病の関係などがわかっています。肥満や高血圧、糖尿病の方はうつ病にかかりやすいということですが、日本では約15人に1人がこのうつ病を経験しており、その内、きちんと医療機関で治療している人は、四分の一にしかすぎなかったとの調査結果もでています。気分がひどく落ち込んだり、興味・睡眠・食欲などの欲求が鈍ったり、身体の様々な不調がいつまでも続いたりしたら、早めに専門家に相談することがいいですね。
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