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2010年6月21日 (月)

コラム738 糖尿病の新しい診断基準 HbA1cをより積極的に活用

7月1日に施行される新しい糖尿病の診断基準では、 HbA1c検査がより積極的に取り入れられる。日本糖尿病学会は、HbA1c運用に関する声明を公表した。HbA1cは過去1、2ヵ月の平均血糖値を反映する指標。糖尿病の診断には血糖値の測定が必須だが、HbA1c検査がすでに普及しており、血糖コントロール指標に用いられている。
日本糖尿病学会はHbA1cを、1999年の診断基準の改訂から補助的手段としても取り入れている。また、HbA1cは特定健康診査(特定健診)や、糖尿病実態調査、国民健康・栄養調査などの調査にも広く活用されている。そこで糖尿病学会では、HbA1cをより積極的に取り入れた新しい診断基準を策定した。新診断基準は今年7月1日に施行される。
糖尿病学会は2009年4月に「糖尿病診断基準に関する調査検討委員会」を組織、HbA1cの活用について検討してきた。HbA1cをより重視する背景として、「糖尿病とHbA1cに関するエビデンス(科学的な根拠)が飛躍的に集積されてきたこと」、「すでに普及しており、測定精度も向上していること」を挙げている。診断基準の改訂の要点として「HbA1cをより積極的に糖尿病の診断に取り入れ、糖尿病型の判定に新たにHbA1c値の基準を設ける」、「血糖とHbA1cの同日測定を推奨し、血糖値とHbA1c値の双方が糖尿病型であれば1回の検査で糖尿病と診断可能にして、より早期からの糖尿病の診断・治療を促す」と示している。
日本生活習慣病予防協会 2010/6/14

HbA1cはとても的確に糖尿病の行状を示す数値です。正常な人であれば、HbA1c値は 5.8%以下とされています。一方、それ以上の数値ですと、高血糖状態が続いていたということになります。この数値が、8.0%を超えた状態が長く続くと、色々な合併症を起こすと言われていますので、多くの病院ではこの数値を下げることに主眼がおかれています。HbA1c値は、過去2ヶ月~3ヶ月の、血糖状態の平均を表します。「1ヶ月前の検査時より、血糖値は下がっている。でも、HbA1cは上がっている。」こんな時、「血糖値が下がっているから、よかったよかった!」ではなくて、たまたま検査をした時には血糖値が下がっていただけで、本当はこの1~3ヶ月あまり血糖状態が良くなかったということを教えてくれているのです。血糖値だけを見て一喜一憂するのではなく、このHbA1c値にも注意を払っていただきたいです。もし、血糖値はあまり変化がなくても、このHbA1cの数値が0.1でも0.2でも下がっていたとしたら、それは糖尿病が改善に向かっている兆候です。
店長