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2010年5月15日 (土)

コラム701 アルコールは糖尿病の人にとって妙薬か毒か 糖質ゼロなら大丈夫?

「糖質ゼロ」、「糖質オフ」といった表示をしたアルコール飲料は本当に低カロリーなのだろうか。
「糖質ゼロ」、「糖質オフ」、「カロリーオフ」といった表示をしたビールや発泡酒などの酒類が店頭をにぎわしている。メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の早期発見を狙った特定健診・特定保健指導が昨年4月から始められ、肥満を気にする中高年が増えたことや、健康志向の高まりを受け、こうした酒類の売り上げは伸びている。しかし、「糖質ゼロ」と表示してあっても、カロリーは「ゼロ」ではないので注意が必要だ。健康増進法に基づく栄養表示基準では、100g当りで糖質0.5g未満であれば「糖質ゼロ」と表示でき、20kcal以下であれば「カロリーオフ」と表示できる。実際には量を少なくしていても糖質が含まれていたり、カロリーがある場合が多い。そもそも酒類のカロリーは、糖質の量よりもアルコール度数の方が影響は大きい。アルコールは栄養表示基準で1g当たり7kcalで計算される。100mLは約100gなので、アルコール分5%であれば100mL当たり35kcal、350mL(レギュラーサイズ)では123kcalが目安になる。
お酒はほどほどに飲んでいれば、むしろ体に良い面があるという研究報告は少なくない。しかし、たいていの場合は、「適量を過ぎて飲みすぎると体に悪い」という結果が出ている。文部科学省の研究助成を受け実施されている大規模コホート研究「JACC Study」で、日本人でのお酒と循環器病の発症との関連が調べられた。研究では、40歳から79歳までの男性約3万4800人と女性約4万8900人を対象に、14年追跡調査した。その結果、お酒を飲む男性では、1日2合の飲酒で脳卒中の死亡リスクが1.4倍、3合以上で1.7倍に増え、女性でも1日1合の飲酒で心疾患の死亡リスクが1.5倍に、2合以上になると4.1倍に増えることが分かった。一方で、男性は1日2合未満、女性は1合未満に抑えている場合は死亡リスクが低下していた。
糖尿病ネットワーク 2010年04月26日

この研究では、アルコールの「適量」はせいぜい1日2合が分かれ目のようです。国の指針「健康日本21」では「節度ある適度な飲酒」として、日本酒1合、ビールなら中瓶1本、ワインは2杯程度が目安にとしています。この量で我慢できるならokということも言えますね。でももう一つ落とし穴が。お酒を飲むときに、つまみなどを食べると簡単にカロリーをとりすぎてしまうのです。ですから、高血圧や糖尿病患者の方は、やはり「原則禁酒」としたほうが体には良いとされています。

店長