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2010年5月28日 (金)

コラム714 受動喫煙だけでも血圧高めに 東北大チームが女性で調査

自分は吸わないのに、家や職場で他人のたばこの煙にさらされている女性の最高血圧は高め――。東北大薬学研究科の今井潤教授らが岩手県花巻市・大迫(おおはさま)地区の住民を対象に実施した大規模調査で、こんな「受動喫煙」の害がはっきりした。国際高血圧学会誌にこのほど発表した。
今井教授らは同地区の家庭に血圧計を配り、循環器の病気と生活との関係を解明する研究を20年以上続けている。このデータの中から、35歳以上で一度もたばこを吸ったことがなく、血圧の薬も飲んでいない計474人の女性を抜き出し、受動喫煙の有無と血圧の関係を分析した。この結果、高い頻度で受動喫煙の状態にある女性の最高血圧は、受動喫煙がない女性に比べ「4」(単位はミリ水銀柱)ほど高かった。最低血圧や心拍数に差はなかった。今井教授は「日本人全体の最高血圧が平均で『2』下がれば、脳卒中による死亡が9千人減るとされる。全面禁煙を急ぐべきだ」。
朝日新聞 2010/5/22

岩手県花巻市大迫町をご存じでしょうか?今は花巻市に統合された町です。医学の研究は町全体で長年にわたり行われることがあります。血圧に関する研究が大迫町で行われてきたのです。「大迫研究」は,1986年に開始された高血圧・循環器疾患に関する大規模研究です。始まりのきっかけは,東北大学今井潤教授と,医学部の同級生だった大迫病院院長の永井先生のふとした会話からでした。永井先生が地域医療のなかで,住民の健康意識が高くならないかと思案していたところに、今井教授が家庭血圧を測るようにすすめたらどうかと持ちかけたのが最初だそうです。それから20年以上、「大迫研究」は血圧治療の分野で大きな成果を上げました。受動喫煙と血圧の話しもその一つですね。喫煙しない人が周囲のタバコの煙を吸わされる受動喫煙でも、がんや高血圧、脳卒中などの循環器疾患を引き起こすので、注意が必要です。
店長