コラム424 運動の病気予防効果、遺伝子により差 信州大が確認
運動しても生活習慣病の予防効果が上がるかどうかは、その人の持つ遺伝子によって違う可能性があることが、信州大のスポーツ医学グループによって初めて確認された。米医学誌「ハイパーテンション」に掲載された。
発表したのは信州大大学院医学系研究科の増木静江助教と能勢博教授らのグループ。能勢教授らが中高年の生活習慣病の予防と体力強化のために「インターバル速歩」を考案した。参加者(754人)が5カ月間、週4回ずつ、最大速度の7割の速さで3分間歩き、次の3分間はゆっくり歩く運動を5回繰り返した。
参加者のデータと血液を分析した結果、運動に反応する遺伝子が見つかった。体の血圧調節や糖代謝などを促すホルモンに反応する受容体の遺伝子が一部違うと、感受性が変わっていたという。
また、5カ月後の変化を分析すると、特定の遺伝子タイプを持つグループは、血圧や悪玉コレステロールなどの生活習慣病の指標が大幅に改善した。たとえば、脳卒中の危険因子になる血圧では、拡張期血圧(下の血圧)は、平均5ミリ下がり、違うタイプのグループでは変わらなかった。太っている人ほど改善が目立ち、太っている集団では平均9ミリ減っていた。
遺伝子の差の影響があったのは男性だけで、女性では見られなかった。受容体が男性より少ないためではないかという。効果が大きな遺伝子タイプの人は全体の3割いた。
朝日新聞 2010/2/10
遺伝子を調べれば、生活習慣病に対する運動の効果がどのように現れるかがわかる。本当かなぁ・・・と思う研究結果です。遺伝子の影響というのはあるとは思いますが、それ以上に継続して運動することの効果の方が大きいと思います。個人差がある程度で、やはり皆さん運動することが大事です。記事で紹介されている「インターバル速歩」というのは効果的だそうです。強度の高い速歩は太股の筋肉もつくので、生活習慣病改善には最適なのですが、速歩を何十分も続けることは中高年には無理なので、数分の速歩の合間に軽いウォーキングをはさんで繰り返す「インターバル速歩」というのが考案されたそうです。無理なく適度な強さで運動することができると好評で、いろいろな自治体で推進されているそうです。
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