コラム413 3月11日は世界腎臓デー:腎臓を守り、糖尿病をコントロール
毎年3月第2木曜日に行われる「世界腎臓デー」では、腎臓病の早期発見、早期治療が重要であることが世界的に呼びかけられる。2010年の世界腎臓デーは3月11日に行われ、今年のテーマは「あなたの腎臓を守り、糖尿病をコントロールしよう」。
慢性腎臓病(CKD)は、腎障害を示す所見や腎機能低下が慢性的に続く状態のこと。腎臓病が進行し、適切な治療を行わないでいると、やがて腎臓が機能しなくなる腎不全となり、人工透析や腎移植を受けなければ生きられなくなる。
CKDは初期にはほとんど自覚症状がないまま、じわじわと進行する。尿蛋白検査で陽性反応が出たり、貧血、疲労感、むくみなどの症状が現れたときには、腎症がかなり進行している可能性がある。腎臓の働き(糸球体濾過値)が60%未満に低下すると、心筋梗塞などの心臓病の危険性も増す。そのため、定期的に尿検査や血液検査を受けることがとりわけ重要となる。世界腎臓デーでは、腎臓病を予防するために、次のことに注意するよう呼びかけられている。
腎臓病が進行し腎不全となり透析療法が必要となる原因の第1位は糖尿病。透析療法を受ける患者数は全国で27万人で、その3割が糖尿病性腎症による。高血圧、肥満、脂質異常症なども腎臓病を引き起こす重要な原因となり、これらが重なり腎臓病になるとその危険性は飛躍的に高まる。腎臓病を予防するために、生活習慣の改善が重要となる。減塩や健康的な食事、たばこを吸っている人は禁煙に努めること、糖尿病や高血圧のある人は医療機関を受診して、きちんと検査と治療をすることが大切。腎機能が低下している場合には低蛋白食が必要となる。検査で陽性と出る前後から透析まで、腎症はいくつか段階があり、それぞれ症状と治療のポイントが違う。治療の目的は、透析が必要となる腎不全への進行を遅らせることと、心血管疾患になるのを防ぐこと。腎臓病を予防し早期発見し治療するために、糖尿病と高血圧症の患者はすべて検査を受けることが勧められている。
「世界腎臓デー(WKD)」は、腎臓病の早期発見と予防を促し、腎臓病による負担を世界的に縮小することを目的に、国際腎臓学会(ISN)と米国腎臓財団(IFKF)が2006年に設立した。世界で慢性腎臓病が原因となり心疾患で亡くなる人は、2015年までに3600万人に増えると予想されている。
糖尿病ネットワーク 2010/2/5
腎臓という臓器は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、少々損傷を受けてもきっちり働いて、自覚症状を感じません。検査で病気の兆候を発見することも難しく、尿蛋白検査で陽性が出たときは、腎臓病が進行している可能性があります。原因の第1は高血糖ですから、まずは血糖値管理をきっちりすべきですね。腎臓病が進行すると透析治療を受けなければなりません。人は腎臓がないと生きていけませんから、世界腎臓デーを腎臓の大切さを思う日として、生活改善に一念発起してみてはいかがでしょう。
店長