コラム415 ハイチ地震発生から3週間 緊急支援を求める糖尿病患者さん
1月12日にハイチを襲ったマグニチュード7.0の地震は、首都ポルトープランスの60%以上を壊した。2週間が経過した時点で、死亡者の数は20万人に、負傷者の数は25万人に上った。また、150万人以上が住宅を失った。犠牲者の多くはいまだに倒壊した家屋の下に取り残されている。国際糖尿病連合(IDF)の発表によると、インスリンを含む最初の支援物資は、IDFとインスリン・フォー・ライフ(IFL)の協力により、米国のワシントンを出港し、1月17日にポルトープランスに到着した。翌日には、ハイチ糖尿病・心疾患財団(FHADIMAC)で糖尿病患者の治療を始めることができた。さらに支援物資の第2便は1月21日に、多くの困難を乗り越えて、ハイチに到着した。
世界中の多くの糖尿病協会が支援を表明し、緊急に必要とされる支援を提供している。IDFとIFLが中心的な役割を果たし、医療資材と支援金の収集を行っている。また、IDFのパートナーとなる製薬企業が要請に応え、人命救助に協力している。協会に緊急の助けを求めてきた糖尿病患者であるMarline Gさんは、ボロボロの衣服をまとい靴を履いていなかった。たったいま倒壊した家屋から助け出されたばかりで、医薬品を手にしていなかった。彼女の血糖値は230mg/dL、血圧は170/100mmHgで、正常値を大きく超えていた。ハイチの医療チームは適切な薬物治療を行い、傷の手当てをした。医師が医療センターに現れたとき、彼の血糖値は533mg/dLと危険な数値になっていた。同様にBetty Tさんも、インスリンで治療できなくなり1週間が経過し、血糖値は516mg/dlになっていた。IFLが支援したインスリンを使用し、血糖値を下げることができた。ハイチには彼らのような、十分な治療を受けられていない多数の糖尿病患者が、緊急の支援を求めている。IDFとIFLは、支援への協力と寄付を広く呼びかけている。
糖尿病ネットワーク 2010/2/4
天災で交通網が寸断され最初に大きな問題になるのは、糖尿病などの疾病の重傷患者さんに医療物資が行き届かず、ちゃんとした治療が受けられなくなってしまうことです。重症患者さんの場合は命を落とすことにつながりかねません。インスリン治療を受けている糖尿病患者さんにとって、インスリンが1週間以上も途絶えることは、死の不安と向き合うような不安感につながります。私たちにできることはないかと考えてしまいます。
店長