コラム390 アルツハイマー病と癌(がん)は互いに避け合う
癌(がん)になったことのある人はアルツハイマー病になりにくく、逆にアルツハイマー病の人は癌になるリスクが低いことが示された。今回の研究は、米ワシントン大学医学部(セントルイス)のCatherine M. Roe氏らによるもの。65歳以上の被験者3,020人を対象に、認知症については平均5年間、癌については8年間追跡した。その結果、白人の被験者では研究開始時にアルツハイマー病であった人は癌により入院するリスクが69%低く、癌の人はアルツハイマー病になるリスクが43%低かった。
米アルバート・アインシュタイン医科大学(ニューヨーク)のRichard Lipton博士は「アルツハイマー病によって、癌リスクが劇的に減少することが示された。この関連は極めて顕著なもので、予想外である」と述べている。
HealthDay News 2010/1/7
アルツハイマー病は認知症の一つですが、脳の細胞が原因不明で死滅していく病気です。一方、がんはガン化した細胞が激しい分裂を始めて増殖していく病気です。特定の細胞が、死滅していく病気と増殖していく病気であるという点からいうと、2つの病気が相反するというのは理にかなっているかもしれませんね。
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