コラム334 食欲を抑制の仕組み解明 自治医大など、肥満治療に道
自治医大の矢田俊彦教授と前島裕子助教らの研究グループ(統合生理学部門)が、食欲を抑える強い作用を持つタンパク質の一種が脳で働く仕組みを解明し、米専門誌の電子版に発表した。「肥満や過食への新しい治療法の開発が期待される」としている。
食欲抑制タンパク質「ネスファチン」は、2006年に群馬大の森昌朋教授らのグループが発見。効果の強さからメタボリック症候群など肥満を伴う病気の治療に役立つとされたが、詳しい作用は不明だった。 矢田教授らは、ラットにネスファチンを投与し、その脳内の神経伝達回路の変化を調べた。その結果、ネスファチンが脳の視床下部にある摂食中枢に作用すると、ホルモンの一種「オキシトシン」が放出され、食欲を支配する神経を刺激して食欲が低下する仕組みであることが分かった。
ネスファチンによるこの仕組みが機能すると、食欲抑制ホルモンとして知られる「レプチン」が働かない肥満のラットでも、食欲を抑える効果があることも判明。同様にレプチン抵抗性を持つ患者でも有用である可能性が示されたとしている。
Nikkei Net 2009/11/6
この「ネスファチン」という成分が食欲を抑えるのでは・・・という研究成果が出たのは2年前です。今回は動物実験の結果、その仕組みまでがわかったという報告です。実際、肥満治療薬になるには、副作用研究やヒト試験などまだまだ、クリアしていく課題があります。早く実現化するといいのですが・・。食欲の秋ですが食べる行為が行われているとき、様々なホルモンによって食欲が起こっていることを時々思い出してみてくださいね。(そんなこと考えると食欲もなくなるかも・・。)
店長