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2009年8月10日 (月)

コラム237 食欲増進ホルモン、お酒も進む 独などのグループ発表


食欲を増進させる効果などが知られるホルモン「グレリン」は、アルコールも飲みたくさせる――ドイツなどの研究グループが、グレリンにこんな機能があることを、マウスの実験で確かめた。将来のアルコール依存症の新薬開発につながる成果だ。米科学アカデミー紀要で発表した。
グレリンは空腹になると胃などから分泌されるホルモン。99年に発見され、食欲の増進のほか、成長ホルモンの分泌を促すことが知られていた。研究グループは、このホルモンを感知する受容体が、脳内の満足感を生じる「報酬系」と呼ばれる領域にもあることに注目。マウスの脳に直接グレリンを注射したときに、水とアルコールのどちらをよく飲むか調べた。
すると、グレリンを注射したマウスは、生理食塩水を注射したマウスに比べ、アルコールの摂取量が約1.45倍になった。受容体が働かないようにする薬物を与えたマウスや、受容体をなくしたマウスでは、グレリンを注射しても効果がなかった。グループはグレリンが食欲だけでなく、アルコールのような嗜好(しこう)性物質を求めるなどの役割があるのではないかとみている。
朝日新聞 09/7/29

空腹感や食欲を促している物質があることは、以前からわかっていました。でも、この物質が「お酒を飲みたい」という欲求も支配しているというのは驚きです。「将来、この研究成果がアルコール依存症治療薬開発のきっかけになるのでは。」と研究者は述べています。アルコール依存症は内臓疾患や生活習慣病を引き起こし、死に至る病気に発展する可能性が高いです。アルコール依存症は「不治の病」とも言われていますので、治療法が確立できれば健康維持にとって大きな進歩と言えるでしょう。また、この物質は冒頭に書いたとおり、空腹感や食欲を支配していますので、過食を防ぐ治療法開発の可能性ももっています。「食べ過ぎ」「飲み過ぎ」はダメだとわかっていてもなかなか止められないのが実情です。防止できる薬が早くできるといいですね。
店長