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2009年8月22日 (土)

コラム249 「ご近所力」で孤独死を防ぐ

夏休みの帰省シーズンを迎え、古里で待つ高齢の親を思う人も少なくないだろう。お年寄りの孤独死が、増えているという。高齢者が多く住む団地では、孤立させないための先駆的な取り組みが広がりをみせている。
約270棟が立ち並ぶ埼玉県草加市の草加松原団地にある喫茶室。7月28日の昼時、三遊亭春馬さん(42)がお年寄りを前に落語を披露していた。美術館の小話。鑑賞していた女性が係員に「これが美人画だなんて!」と怒って詰め寄る。係員が言いにくそうに答える。「いえ、それは鏡です……」。ドッと笑い声が上がる。団地で育った春馬さんは2か月に1回、けいこを兼ね落語会を開く。この日集まった18人の大半が一人暮らしだ。
47年前に入居が始まり、今は約3200世帯約5800人のうち3分の1が65歳以上。この3年で十数人のお年寄りが孤独死した。住民らのボランティア「野ばら会」が、団地に喫茶室を開いたのは2年前。1杯100円でお代わり自由のコーヒーを飲みながら世間話をして、お年寄りが閉じこもるのを防ぐ狙いだ。
野ばら会の小堀弓里子さん(72)は、「喫茶通いで体力がついたのか、自転車に乗れるようになったお年寄りもいるんです」と話す。落語会は、活動を知った春馬さんが「古里のためになるのなら」と快く引き受けてくれた。
最前列で腹を抱えて大笑いしていた江口良策さん(79)は妻に先立たれ、1年前に大動脈瘤(りゅう)の手術を受けた。喫茶室と落語会の常連となり、「住民同士おしゃべりするだけで元気になる。プール通いも始めた。笑い過ぎて死なないようにしなきゃ」と冗談を飛ばした。
千葉県松戸市の常盤平団地は、緊急通報網「孤独死110番」を始めたことで知られる。きっかけは8年前の孤独死。自治会長の中沢卓実さん(75)は「行政に頼らず何とかしようという住民の情熱が力になった」と話す。
「人間関係を地図にする」取り組みが始まっていた。近所の人の変化に気づくように、顔見知りの世帯を線で結んで住宅の図に落とし、一人暮らしかなども書き込む。全世帯をクモの巣のように結ぶのが目標だ。
読売新聞 09/8/8

東京都の調査によると、孤独死の数は2007年には東京23区で5489人で、04年と比べて26・5%増えたそうです。記憶に新しいのは、女優の大原麗子さんがご自宅で死後約2週間経って、遺体で発見されたケースです。とても悲しいニュースでした。上記の記事にある草加市や松戸市のような地域の取り組みが広がることを願ってやみません。
店長