コラム205 高血圧治療 最新情報 その1 - 高血圧基準が変わった!
今年、高血圧の治療ガイドラインが5年ぶりに改訂されました。ひと言で言うと、「血圧をもっと頻繁に測って、早め早めに予防や治療をしましょう」というメッセージが込められた改訂といえます。今後、最新情報をわかりやすく連載していきます。
今回の改訂で、基本的な高血圧の基準値は変更ありませんが、 血圧値の分類名が変わりました。今までの「軽症高血圧」 「中等症」「重症高血圧」 の表記がありましたが、これをやめて、「Ⅰ度高血圧」「Ⅱ度高血圧」「Ⅲ度高血圧」 になっています。
「軽症」といわれると、「なぁんだ、まだ軽症か。症状も出てないからいいか。」という誤解を招きかねないからです。以前は、「軽症高血圧」と言われていた「収縮期血圧140~159 / 拡張期血圧 90~99mmHg」の血圧であっても、脳梗塞や心筋梗塞になるリスクが高いことが、たくさんの臨床研究でわかっています。特に糖尿病やメタボの方では、このリスクは非常に高いのです。こういう理由から「Ⅰ度高血圧」という呼び方に変わりました。ちょっと固いイメージの呼び方ですが、はっきり「高血圧」と伝わってきますね。
