コラム142 肥満より高血圧対策を 循環器病予防で厚労省研究
心筋梗塞(こうそく)など循環器疾患の予防には、日本人の場合、肥満に重点を置いたメタボリック症候群対策より、高血圧への対策が重要だとする研究を、厚生労働省研究班が発表した。
40-69歳の男女約2万3000人を約11年追跡した疫学調査の結果、高血圧が原因で発症したと推定される循環器疾患がかなりの割合で存在した上、肥満でなくても高血圧や高血糖といった他のメタボ関連要因があると、心筋梗塞などの発症リスクがあることが分かった。
日本の現行のメタボ診断は、腹囲のサイズの大きさが基準になっているため、研究班は「肥満でない人のリスクが見落とされる可能性がある」と指摘。調査によると、追跡期間中に心筋梗塞や脳梗塞を発症した人のうち、男性48%、女性45%は高血圧が原因と推定された。
MSN産経ニュース09/04/16
メタボリックシンドロームは、肥満(お腹周りのサイズ)があって、それに血圧、糖尿、脂質異常症が重なり合うことでリスク度が高くなるというふうに解釈されますが、心筋梗塞などの発症は肥満がなくとも高血圧や高血糖の要因があると発症するケースがあるという事実が発表されています。
一昔前ですと、生活習慣病(成人病)のリスクは死の四重奏といって、血圧、血糖、脂質異常症、肥満の要因が重なり合って高くなると言われていました。予防的な面から考えますと、肥満は高血圧、糖尿の一つの要因であることは間違いありませんが、このような結果が報告されていますので、やはり一つでもリスク要因の中で気になる診断結果があれば、生活習慣の見直しでひとつひとつ慎重に解決に向けて努力していくことが大切ですね。
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