コラム167 笑いが糖尿病患者の心臓発作リスクを低下させる
毎日の笑いは、糖尿病患者の血中コレステロール値の改善を助け、心臓発作のリスク低減にもつながるとの知見が、米ニューオーリンズで開かれた米国生理学会(APS)年次集会で報告された。
米ロマ・リンダLoma Linda大学(カリフォルニア州)の予防医療専門家で、精神神経免疫学のLee Berk博士らは、2型糖尿病で高血圧と高コレステロール血症を有する成人患者20例(平均年齢50歳)を、笑い群と対照群に割り付けた。両群の患者とも標準的な糖尿病治療を受け、降圧薬、コレステロール低下薬を服用した。 研究期間中、笑い群には毎日最低30分、シットコム(sitcom、シチュエーションコメディー)や爆笑コメディーなど自分で選んだユーモア番組を視聴するよう指導。12カ月後のコレステロール値と心疾患との関連性が指摘される炎症マーカーであるC反応性蛋白(CRP)値を比較した。その結果、笑い群ではHDL(高比重リポ蛋白)コレステロール値が26%増加しており、対照群の3%増に比べて有意な改善が認められた。CRP値も、笑い群では66%の低下に対して、対照群では26%低下にとどまり、両群間で有意差が認められた。
この結果についてBerk氏は「人の体は、笑いとともに悪玉の化学物質を減少させ、善玉の化学物質を増やしている。そのことが、健康維持や疾患予防につながっているが、同時に受けている治療に対する付加的効果もあると考えられる」としている。
糖尿病ネットワーク09/05/22
笑いにはお金があまりかからず、多くの人と分かち会うことができます。「笑い療法」が病気にはいいという話は、昔から言われていましたが、これを裏付ける研究結果ですね。
クリニック(病院)とクラウン(道化師)を合わせた造語で、「クリニクラウン」という言葉も生まれています。アメリカでは、道化師が病院を訪れて、患者を癒すということは、一般的となっていますが、日本では、最近やっと、広がり始めているそうです。笑いやユーモアを看護の現場に取り入れる病院も少しずつ増えてきて、これを支援する「日本ホスピタル・クラウン協会」が設立されています。「クリニクラウン」の活躍の場は広まっていますが、ボランティアの方が多いようです。病気には必要なものとして、もっと支援が受けられて、全国的に広がれば、嬉しいですね。
店長


