ばんそうこう型の器具を体に装着するだけで、血圧や体温などを計測し、家族や病院にデータを無線で送信する健康管理システムの開発に、県立大大学院工学研究科の前中一介教授(電気系工学)を中心としたグループが取り組んでいる。一人暮らしの高齢者や生活習慣病の患者が増える中、人体に負担なく、体調を常時把握できる技術で、完成すれば世界初。今年度で基礎技術の開発を終えており、12年度の完成を目指す。
尼崎市中小企業センターでこのほど開かれた県立大のフォーラムで公開された。開発しているのは、横6センチ、縦2センチのばんそうこう型の器具で、胸や腕などに張り付ける。超小型センサーなどの技術を持つ前中教授が「付けていることを忘れるようなものにしたい」という思いから、ばんそうこう型を思いついた。
血圧や体温、脈拍、発汗などの人体データだけでなく、日照や気圧、温度、湿度、騒音などの環境データも測ることで、寝たきりになっていないか、階段から転んでいないかなど、置かれた状況も把握する。約10のセンサーを厚さ1ミリ以内に収める予定だ。
素材は、皮膚の伸びにも対応し、蒸れないようなシリコン樹脂を使い、着けたまま風呂に入ったり、運動できるものを目指している。センサーが計測したデータは、無線で基地局を経由して福祉施設や病院、家族宅などのパソコンに送られる。異常があれば、警報が鳴り、救助に駆けつけることができる。また病気の兆候を発見し、早期治療に結びつけることもできる。前中教授は「人体を常時観測したデータが蓄積されれば、流行疾患の把握など、新しい研究にも役立つ」と話していた。
毎日新聞 2010年3月3日
一人暮らしの高齢者の方が増えています。このような健康管理システムも必要になってきたのかもしれません。価格を安くして、たくさんの人が積極的に健康管理に取り入れた方がいいと思います。救急が必要なときも察知して警報で知らせて駆けつけてくれる、救助システムもいいと思います。早く実現するといいですね。
店長
花粉症発症者が最も多いのは静岡県、最も少ないのは鹿児島県―。気象情報会社「ウェザーニューズ」(東京)が実施した花粉症に関するアンケートで、こんな結果がまとまった。
調査は2月20~22日、同社の携帯サイト利用者に実施。5万3946人の有効回答があった。 北海道はシラカバ花粉で傾向が異なり、沖縄県は花粉の飛散が目立たないため除外した。 「周りの人の何割が花粉症か」との質問で、1割未満~10割の各割合の選択肢から選ぶ方式。都府県別に平均すると、静岡県は38.16%、2位の群馬県が38.04%。山梨(37.32%)、栃木(36.91%)、三重(36.85%)の各県が続いた。鹿児島県は21.33%。全国平均は32.20%だった。
関東甲信と東海のすべての都県が全国平均を上回り、九州は全県で平均を下回った。過去5年の花粉総飛散量(同社調べ)が多い都府県ほど、発症者が多い傾向だった。 過去5年と比べた今年の症状について、花粉症とする人(3万7486人)のうち44%が「軽い」と回答。「同じ」は41%で、「重い」は15%にとどまった。 同社は、今年の花粉飛散量は過去5年で最も少なく、昨年の半分以下になるエリアが多いと予想している。
共同通信 2010年3月5日
花粉症が増えたのは、日本の植林政策として人工スギを植えてきたからだと言われてきましたが、今回の上位に上がった県は比較的スギ人工林比率は低いのです。最近は花粉量が測定されるので、こちらのデータがより正確に花粉症発生と関係していると言われています。スギ人工林との関係をみると、人工スギが多い県よりも周辺の地区の方が花粉量が多いそうです。専門家によると、風向きによって人工スギの多い県に隣接した地域に花粉が飛散するので、隣接県の方が花粉の影響が大きいそうです。
店長
オバマ米大統領は、就任後初めて健康診断を受けた。職務には問題のない健康体と診断されたが、医師から禁煙の努力を続けるよう諭され、たばこを断ち切れていないことがわかった。
オバマ氏は大統領選のキャンペーンの最中に禁煙を表明した。ところが、昨年6月の記者会見で禁煙への取り組みを聞かれ、「必死の努力を続けている。ただ、時々手を出すかと聞かれれば、イエスだ」と述べ、「失敗」を認めていた。この日の診断でも、医師からニコチンガムなどを使って、禁煙の努力を続けるよう求められたという。
朝日新聞 2010/3/1
国のリーダーが率先して禁煙に取り組み、「必死の努力を続けている」と表明することはすばらしいと思います。その反面、なかなか成功していない面も見受けられますね。とにかく国民の健康増進対策について、米国のリーダーは自ら身を正そうとし、正直に現状を告白しているわけです。日本は政治家が国民の健康を気遣うことはあまりありません。オバマ大統領を見習ってほしいですね。
店長
幼児が1人で食事をとっていたり、睡眠不足、テレビの視聴が多いという3要素がそろうと、そうではない幼児に比べて肥満の割合が1.7倍に増えることが、米オハイオ州立大学などの研究チームの調査で分かった。子供の肥満は将来に生活習慣病の発症につながるおれそがあり、研究者らは「専門家が支援する必要がある」と述べている。
オハイオ州立大学疫学准教授のSarah Anderson氏と、テンプル大学公衆衛生・小児科学教授のRobert Whitaker氏らは、2001年に米国で生まれた子供8550人を対象に、2005年に収集したデータを解析した。研究データは「就学前・初等教育の縦断的研究」、「出生コホート」、米国教育統計局による米国の初等教育児の学習環境、健康、成長に関する研究の一部として収集された。小児肥満を、テレビ視聴、睡眠不足、家族とともにとる食事といった個々の条件で調査した研究はこれまでも行われているが、就学前の児童を全国で調査し、肥満率を生活全般に及ぶ項目の組合せで評価した研究はこれが初めてだという。
研究者らは、就学前の児童の家庭での3項目の生活習慣と小児肥満との関連を調べた。3項目とは、▽家族と週に5回以上昼食をとっている、▽1晩に睡眠を10.5時間以上とっている、▽平日のテレビの視聴時間は1日2時間未満。
子供の肥満傾向を、体格指数(BMI)と年齢、性別を調整し、米国疾病管理予防センターが2000年に開発した成長曲線にもとづき判定した。BMIスコアが百分位で95を超えている場合に肥満とした。
その結果、肥満児の割合は全体では18%だったが、4歳児では3項目を全て満たしている世帯の肥満率は14.3%だった。対照的に、いずれも満たしていない世帯では24.5%に増え、ほぼ4人に1人が肥満という結果になった。さらに、項目が少ないほど肥満のリスクは高くなり、項目が2つや3つに増えると肥満に対する予防効果が働く傾向がみてとれた。
また、▽週に6日以上、夕食を子供とともにとっている家庭は56.6%、▽週に6日以上10.5時間の睡眠をとっている子供の割合は、就学前児童では57.5%、▽テレビの視聴時間は2時間未満に制限している家庭が40.4%――という結果になった。
テレビ視聴や質の悪い睡眠など、意外な生活習慣が肥満を増やしているのですね。こういうことを知りたいという人は多いと思います。しかし、どれか1つだけを指摘するのは難しいかもしれません。肥満の原因は、どれか1つだけが大きく影響しているとは限りません。複数が重なるとさらに高くなるということがほとんどのようです。子供の肥満は親のしつけが大きなファクターであることは間違いありません。「夜更かししない」 「食事は規則正しく食べる」 「テレビは見過ぎない」など、小さい頃に習慣づければ子供の肥満は減っていくのではないでしょうか?
店長
日本透析医学会が毎年実施している統計調査「わが国の慢性透析療法の現況」によると、2008年12月31日現在、国内で透析療法を受けている患者数は28万2,622人で、前年度より7,503人増加した。新たに透析療法を開始した患者(導入患者)の数は3万7,671人で、前年度より2.1%増加した。
日本人の人口は3年連続で減少しており、国内人口が1億2,029万人であることを考えると、全人口に占める透析患者数の割合は、およそ440人に1人に相当する。
導入患者の透析を始める原因となった疾患(原疾患)の第1位は糖尿病腎症で、全体の43.2%にあたる1万6,126人。糖尿病腎症による導入の割合は前年より0.2%減った。第2位は慢性糸球体腎炎の23.0%。腎硬化症は10.5%だった。
糖尿病性腎症は1998年に原疾患の第1位になってから割合が一貫して増えていたが、2008年は久し振りに減少した。第2位の慢性糸球体腎炎による導入は2008年は23.0%で、年々減少しており調査開始から最低の割合となった。
現在、透析療法を受けている患者のうち、原疾患が糖尿病性腎症である患者数は9万2,914で第2位。糖尿病性腎症の割合は着実に増えており、前年より0.8%増加した。第1位は慢性糸球体腎炎の39.0%、10万5,807人。年を経るごとに両者の差は縮まる傾向にある。
糖尿病ネットワーク 2010/2/17
2008年の透析を始める原因の1位は、ダントツで糖尿病です。糖尿病で透析を始める人の数は年々増えていて、もともと多かった腎炎の割合より多くなりそうです。逆に言うと糖尿病の進行を抑えることができれば、透析患者は減少していくことになりますね。透析は通院回数が多く、費用も時間もかかります。しかしこれをしないと生きてはいけない人がいるのも現実です。かなりの負担がかかり、生活の質を落としてしまう透析治療導入にならないように、血糖値管理をしていくことが大事です。
店長
3月1日~3月7日までの1週間は春の全国火災予防運動です。
この運動は火災が発生しやすい季節を迎えるにあたり、火災予防の意識を再認識し、火災の発生防止を目的に実施されています。
これから春先にかけては空気が乾燥し、強風が吹く日も多くなります。
いったん火災が発生すると大きな火災に繋がることがあるので日頃から火災予防を心掛けることが重要です。
火災の原因はさまざまですが、たばこ、ストーブ、コンロなどが毎年上位を占めるそうです。
たばこの火はしっかり消す、ストーブ付近に燃えやすいものを置かない、料理中はその場を離れない・・・など改めて気をつけなければいけませんね。
また、いざという時のために消化器の使い方も確認しておきましょう。
高齢者が昔の思い出や自分の人生について語ることで、認知症予防に効果があると期待される「回想法」。福祉施設だけでなく、地域や家庭でも活用すれば、高齢者が周囲との交流を深めるきっかけになるという。茨城県龍ヶ崎市の市歴史民俗資料館の一角には、昭和初期から戦後にかけて使われた生活用具が展示されている。お櫃(ひつ)や羽釜(はがま)、電気行火(あんか)、火鉢……。今月5日、展示品の前に60代から90代の男女6人が集まり、懐かしそうに見入っていた。
同館では、NPO法人龍ヶ崎市回想法センターが月5回、高齢者に人生を振り返ってもらう取り組みを行っている。ガイド役のスタッフが「こんな湯たんぽを使っていましたか」と尋ねると、近くに住む鹿志村正さん(80)が話し始めた。「やかんでお湯を入れて使った。下が平らで細長い、かまぼこ形のものもあったね」・・・この活動は4年前に始まり、鹿志村さんは、ほぼ毎回同館に通っている。「同世代の友人が少なくなり、家族以外と話す機会がほとんどなかった。集まった人たちと話すと、昔の生活の記憶がよみがえって楽しい」と笑顔を見せる。
国立長寿医療センター(愛知県大府市)包括診療部長の遠藤英俊さんは「人生を振り返ることが、自信を持ったり、自分の存在意義を見いだしたりするきっかけになる。会話をすることで感情が豊かになり、社会的なつながりができる効果もある」と指摘する。家族同士で昔の話を聞いてみる取り組みも、お勧めだという。回想法の普及活動を行うNPO法人シルバー総合研究所理事長の来島修志さんは「自宅にある古い写真などを用意すれば昔の事が思い出しやすくなり、家族同士でも気軽に『回想』できます」と話す。洗濯板などの古い生活用具や、お手玉などのおもちゃも、手に取った時に記憶を呼び起こしやすい。
読売新聞 2010/2/12
回想法は米国で盛んになった心理療法で、日本では1990年代から本格的に研究が行われたそうです。この10年ほどは、認知症予防の効果を期待され、福祉施設などで取り入れられてきました。回想法を実施する際ののコツや注意点は次のとおりです。
・昔の家事や遊び、小学校の思い出など楽しかったこと、得意だったことを聞く。
・生活用具の名前や、使い方などを具体的に聞く。
・当時の風景や色、音、におい、味、手触りなど、五感を使って感じたことを聞く。
・過去の体験を踏まえ、伝えたいこと、今後やってみたいことを聞く。
・細かい事実関係が間違っていても、誤りを指摘せずに、話の内容を肯定し共感する。
・思い出したくない様子だったら無理に聞かない。
・プライベートな思い出を聞いても、本人の許可を得ずに第三者に話さない。
店長