コンピューターの利用と運動が伴うと、高齢者の記憶力の低下を抑えられるという研究が発表された。
コンピューターにはメモリ(記録装置)が備わっているが、コンピューターを使っていれば、あなたの脳の記憶能力も向上する――適度な運動と、コンピューターを利用することで得られるメンタルな刺激が両立していると、加齢とともに記憶力が減退するのを抑えることができるという研究を、米メイヨークリニックの研究者が発表した。
今回発表された研究では、コンピューターを使った作業と適度な運動が両立すると、70歳以上の高齢者の脳機能を保護する相互的な作用を得られると発表された。
研究チームは、ミネソタ州オムステッド郡に在住している926人の高齢者(70~93歳)を対象に調査した。過去1年以内の運動とコンピューター使用状況について自己報告のアンケートを行った。活発なウォーキング、ハイキング、エアロビクス、レジスタンス運動、ゴルフカートなしのゴルフ、水泳、ダブルス・テニス、ヨガ、マーシャルアーツ(武術)、運動器具と重量挙げなどを、適度な運動とした。メンタル面での活発な刺激には、読書、手工芸、コンピューターの使用、ゲーム、音楽演奏、グループや社会の活動、テレビ以外の観劇などが含まれる。人口の多い1950年代生まれのベビー・ブーマー世代は、60歳以上に到達している。
軽度認知障害は、老化にともなう正常な記憶低下と初期アルツハイマー病の中間段階に位置する。運動とコンピューター使用を並行している高齢者では、軽度認知障害といった神経学上のリスクがどれだけ抑えられているかを調査した。
その結果、運動もコンピューター使用も行わない高齢者では、20.1%で正常な認知能力が示されたが、運動とコンピューター使用が両立している高齢者では、その割合は36.0%に上昇した。軽度認知障害のサインが示された割合は、前者が37.6%だったのに対し、後者では18.3%に抑えられていた。
日本生活習慣病予防協会 2012/5/9
運動をして体を動かすことを習慣化すると、記憶力の低下を防げることは以前から知られていました。パソコン利用との両方でどのように相乗効果があるかという調査結果ですが、結果は良好なようです。パソコンの使いすぎは、メンタル面に影響を与えるといわれています。運動を併用することで、メンタル面に影響が減るのではないかと研究者は考えています。パソコンを使うときは、激しい運動までいりませんが、ストレッチをするなど、気晴らしてきな運動を途中で入れましょう。
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